那覇西クリニック 上原 協
“ピンクのリボン”と言いますと皆さん、ど ういったイメージを思い浮かべますか?ピンク レディー、ドラミちゃん、ミッキーの彼女、あ れは赤いリボンでしたか。
米国の、とある女性がしゅ色のリボンをあげ たことが始まりでした。
シンボルであるピンクリボンはもともと、自 らの祖母、姉妹そして娘が乳がん患者であった シャーロット・ヘイリー(Charlotte Haley) が1990 年代始めに、乳がん患者への支援を求 めるための草の根運動として手製のピーチリボ ンをカードとともに配ったことからきていま す。1992 年にアメリカの化粧品会社Estee Lauder と女性向け健康雑誌SELF が、リボン の色をピンクに代えて運動を展開し、以後ピン クリボンが乳がんの啓発運動のシンボルとなっ て行きました。カラーのリボンをイメージとし た医療系運動としては先駆け的存在のひとつで あり、ほかにはレッドリボン=エイズ撲滅運 動、ブルーリボン=大腸がん治療支援運動など などご存じの方も多いかと存じます。ピンクの 明るいイメージから、とかく口にし辛かった乳 房検査に関する話題をオープンにする良いきっ かけになっていると思いますし、その中心であ る女性に人気なカラーです。
日本の始めは現在の乳房健康研究会が最初に ピンクリボン運動を全国的に知らしめたかと思い ます。その後ピンクリボン運動は乳がん検診啓発 のちからとして全国に広まり、2008 年よりここ 沖縄でもキャンペーン運動が行われております。
ここでピンクリボン沖縄実行委員会について 説明致します。会は2008 年、県内の乳がん診 療医療従事者を中心に発足しました。乳がん専門医が中心となり、乳がん検査ならびに検診業 務に関わる放射線技師会と臨床検査技師会のみ なさん、治療に欠かせないお薬に関わる沖縄県 薬剤師会のみなさん、最後はやはり、乳がん経 験者とそのご家族からなる患者会のみなさんの 熱意にて始まりました。
2008 年10 月の初回は県庁前広場に特設ステ ージを設け、ブース展示・検診車見学を行い日 曜にあいまってトランジットモールにて“ピンク リボンウォーク”と銘打ってパレードも行いまし た。ピンクの風船やバルーンを携えてのパレード は大好評でした。また乳がん関連の映画上演 会&講演会も本島縦断リレーとして催しました。
2008年ピンクウォークのヒトコマ
今年は10 月16 日(日曜日)那覇市てんぶす 館前広場特設会場にて13 時から16 時まで特設 ステージでのライブ・演武やミニレクチャーな ど、会場内ではマンモグラフィー検診車展示見 学、放射線技師会・臨床検査技師会や乳がん患 者会のみなさんによるブース展示などを予定致 しております。ぜひご家族・お友達お誘いの上、 ご来場いただきますようお願い申し上げます。
「ピンクリボン沖縄2011」実施要領
目的:「3 人に一人はがんにかかる」と言われ、 早期発見早期治療ががん診療では重要で す。国は平成19 年度にがん対策推進基 本計画をたて、がん検診受診率50 %以 上を目標としました。乳がんを取り巻く 状況でも早期発見のための検診は重要で あり、例年10 月は乳がん検診受診率向 上・啓発のためのピンクリボン運動月間 と位置付け、全国的にキャンペーン運動 が行われております。今回、ピンクリボ ン運動として昨年に引き続き10 月にイ ベントを開催し、沖縄県内のみなさんに ご参加いただくことで、検診受診率向上 ならびに“乳がん死ゼロ”を図ることを 目的といたしております。
主催:ピンクリボン沖縄実行委員会
後援:沖縄県、那覇市、沖縄市、浦添市、豊見城市、うるま市 沖縄県医師会、沖縄県看護協会、沖縄県 歯科医師会那覇市医師会、中部地区医 師会、北部地区医師会、沖縄県総合保健 協会、沖縄県放射線技師会、沖縄県臨床 検査技師会、沖縄県薬剤師会 ほか (予定)
対象:一般沖縄県民
内容:1.ピンクリボン沖縄2011 キャンペーン
2.その他、県内報道機関・発行誌での 啓発運動記事の掲載、ホームページ などを通しての乳がん検診受診案内 など
ピンクリボン沖縄実行委員会
(実行委員長 玉城 信光)
委員:沖縄乳腺疾患懇話会世話人一同、沖縄県 放射線技師会、沖縄県臨床検査技師会、 沖縄薬剤師会、乳がん患者会ならびに支 援会(あけぼの会、ぴんくぱんさー)
お問い合わせ:ピンクリボン沖縄実行委員会事務局
〒901-0154
沖縄県那覇市赤嶺2丁目1番地の9(那覇西クリニック内)TEL 098-858-5557
FAX 098-858-5552E-mail : info@pinkribbon-okinawajp
ホームページ: pinkribbon-okinawa.jp