沖縄県医師協同組合専務理事 真栄田 篤彦
日頃より沖縄県医師協同組合の各種事業へのご参加とご利用、誠にありがとうございます。
去る7 月14 日(木)に平成22 年度の決算と平成23 年度の事業計画に関する沖縄 県医師協同組合第20 回通常総代会を沖縄県医師会館において開催し、ご承認賜り ましたのでご報告致します。
開催にあたり、宮城信雄沖縄県医師協同組合理事長より、昨今の厳しい医療環境に おいては医師協同組合の役割・意義は非常に大きいものがあり、今後とも先生方の医 師協同組合の各種事業に対する理解と協力をお願いしたいとの挨拶がありました。
通常総会の議事は那覇地区選出の糸数健総代に議長役を受託いただき、進行して いただきました。
以下に報告致します。
平成22 年度決算書類承認の件
T.事業活動の概況に関する事項
1.平成22 年度における主要な事業内容・事業 の経過及びその成果
(1)組合及び組合員をめぐる経済・経営状況
平成22 年度の我が国の経済情勢は、好転 を示す指標も幾つかあって、やや回復基調が みられた1 年でありました。
本組合ではこの様な環境と経済情勢の下、 医師協同組合の存在の必要性を大いに自覚 し、九州医師協同組合連合会及び全国医師協 同組合連合会との更なる連携、取り組みの強 化を図り、購買、保険の各種事業において一 定の効果を上げることが出来ました。
(2)共同事業の実施状況
平成22 年度における主な事業はカルテ・ レセプト用紙の販売を中心とした共同購買事 業と九州医師協同組合連合会、全国医師協同組合連合会の各種キャンペーン、株式会社メ ディエントランスの医療用品カタログ通販、 OA 機器消耗品の斡旋等による受取購買事業 である。平成22 年度は特にカタログ通販事 業に力を入れ、組合員への案内を積極的に行 ない、ご利用件数及び額は前年度を大きく上 回り、今後の購買事業の核となる事業に発 展、拡大しました。
その他、生命保険、損害保険の各種保険の 保険料の引去りを代行する受取事務代行事 業、ヤクルト自動販売機の紹介斡旋事業、全 国医師協同組合連合会保険手数料事業等の受 取斡旋事業についても新規開業、新規組合加 入者を中心に営業活動を推進しました。
2.業務提携等重要事項の概要
(1)大手書籍販売会社とFAX 及びWEB で の書籍発注・配送システムの構築。
平成22 年度は全国医師協同組合連合会及 び大手書籍販売会社からFAX 及びWEB で の書籍注文・配送のシステム提供を受け、組 合員へ案内し受注を開始しました。
3.直前3 事業年度の財産及び損益の状況 (当該事業年度は含まない)
4.対処すべき重要事項・組合の現況に関する 重要な事項
(1)医師協同組合への新規加入を促進し、運 営基盤をより強固にする。
(2)九州医師協同組合連合会及び全国医師 協同組合連合会との連携をより強化すると ともに、組合員への商品供給・情報伝達を よりスピードアップさせる。
U.運営組織の状況に関する事項
1 前事業年度における総会の開催状況
(1)第19 回通常総代会
2 理事会の開催状況
3 組合員数及び出資口数の増減(出資1 口の金額10,000 円)
平成23 年度事業計画・収支予算承認の件
T.事業計画
1.共同・受取購買事業
本年度は共同・受取購買事業の目標を 10,935,000 円に設定。
2.受取事務代行事業
本年度は、集金事務代行業務の収入を 18,286,000 円に設定。
・生命保険…各種生命保険の案内及び保険料引き去り(9 社)
・損害保険…医師賠償責任保険、所得補償保険、火災保険、自動車保険等の保険料引き去り(3 社)
3.受取斡旋事業
本年度の目標は4,231,000 円に設定。
4.教育及び情報の提供事業
経営管理及び医療技術の向上を図るための 研修会(講習会・講演会)を開催し、組合員に 対し、情報提供に資するよう企画開催します。
1)講習会・研修会の開催
組合員の事業に関する講習会に専門家を招聘し、年1 回開催する。
2)情報の提供事業
沖縄県医師会報等を通じ、取扱商品の市 況情報等を組合員に提供します。
(平成21 年度沖縄県医師協同組合収支予算一覧表掲載。)
平成23 年度における借入金の最高限度額決定の件
今年度も例年のとおり900 万円とする。
(実際は予算内で執行しており、借入したこ とはない。)
役員報酬決定の件
年間414 万円以内とする。
平成23 年度における収支予算の事業計画の範 囲内における補正並びに流用についての権限を 理事会に委任する件
事業を拡大することにより経費需要が旺盛 になる事が予想され、当初予算での適正執行 が困難な場合、予算を効果的に運用するため 流用または補正の必要が生じてくることも考え られる。
(今日まで流用の執行をしたことはない。)
印象記
沖縄県医師協同組合専務理事 真栄田 篤彦
平成23 年の県医師協同組合の総会も無事に終わりました。多くの会員を代表して出席いただき ました総代の先生方に御礼申し上げます。
また一年を通して、多くの会員先生方には、ご利用・ご協力いただき感謝申し上げます。
医師協同組合の事業として購買部門と保険部門があります。購買に関してはインフルエンザ迅速 判定キッド等の医療関係商品の通販購買が増加傾向にあります。そのほか医協取扱い商品の見直し や自販機の機種・手数料の再検討など、会員の皆様方にご購入いただいて医業経営に少しでもお役 に立てるような商品を今後も提供していきたいと企画して参ります。もう一方の大きな収益事業で ある保険事業に関しては毎年厳しく、コンプライアンスの関係もあり、保険加入総数は年々減少し ており、その影響は当組合も全国と同じように右肩下がりの減益状態が続いております。
昨年度、会員のみだけでなく、多くの先生方にもご参加・ご利用できるように定款を変更して 「賛助会員」制度を追加しました。保険加入増や購買利用ができるようになります。勤務医対策に 関しても検討して参ります。
なお、本年3 月11 日に未曾有の東日本大震災が起こった際に、協同組合の「互助の精神」で当 会は全国医師協同組合と九州医師協同組合連合会と共に連携して見舞金を送付しましたことを併 せて御報告いたします。
今後も当会会員の先生方皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。