沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 12月号

向精神薬処方箋偽造に関する注意喚起ポスターについて

理事 玉井 修

昨年、沖縄県内の医療機関において発行され た向精神薬の処方箋をカラーコピーし、複数の 調剤薬局に持ち込んで大量の向精神薬を入手 し、それをネット販売で横流ししていたとして 北海道出身の男性が逮捕されました。この様な 不正な向精神薬の入手はこれまでもいくつか県 医師会にも報告があり、犯罪組織との結びつき が懸念されております。

この様な事例は、受付終了間際に駆け込みで 受診し、医療機関を慌てさせて判断を急がせる。 小さい子供と一緒に受診し、大変困っているの で何とかして欲しいと情に訴える。旅行先で困 っており自費で払っても構わないから、何とかして欲しい等と判断を鈍らせる。僕が嘘つきの 様に見えますか?と言って食い下がる。などと、 巧妙に、しかし思い返してみるとやや不自然な 形の受診形態が特徴となっております。

このたび、沖縄県薬剤師会が、この様な不正 な処方箋偽造による不正入手が刑法違反である というポスターを作成し、各医療機関への配布 をお願いし、併せて新聞各社に対し県民への注 意喚起をお願いする事と致しました。

会員の先生方には、今後この様な不正行為へ の注意を更に徹底して頂きますようお願い申し上げます。