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『ロードバイク』

花城清治

花城内科医院 花城 清治

私が自転車(ロードバイク)に乗り出したの は約10 年前、最初は自転車ダイエットが目的 であったが、このロードバイクに乗ったらペダ ルひと踏みでまるで羽が生えた様にスーッと進 む、その加速感がたまらず一気に夢中になった。

ロードバイクは主にロードレースで使用され る自転車で、泥除けやスタンドなど早く走る事 に不要な部品は基本的に装備されておらず、私 のバイクは重量が9kg とかなり軽量化されて いる。最初ロードバイクを購入した時はシフト チェンジの仕方すらわからず、またペダルも通 常の物と異なりビンティングペダルといって専 用のシューズを履きペダルとシューズを固定さ せる様になっている。固定される事で効率よく 足を回転させられるのだが足が固定されている 為、片側に体重が傾くと自転車ごと転倒してし まう。乗り出した頃はそのペダルへの着脱ステ ップイン、ステップアウトが上手くゆかずよく 転び生傷も絶えなかった。その後、サイクルシ ョップの方にシフトチェンジ、ペダリングのコ ツ、サドルセッティング、ビンディングペダル のステップイン、ステップアウトの上手な仕方 などいろいろと教えて頂いた。

少しずつロードバイクに慣れた頃、何かイベ ントは無いかと探していた処、たまたまサイク ルショップの方からロードレース参加への誘い を受け、私はつい調子に乗り二つ返事で参加を 決めた。【一般の部15 キロ】レースだったが、 まさに初心者で要領も得ず、最初から周りのハ イペースに着いて行き、途中明らかにオーバー ペースでお尻は痛いし、ハムストリングは吊る しでどんどん追い抜かれ何とか完走したものの、 最後尾でゴールし惨敗だった。今考えると、ま あろくに練習もせずレースなどに出て無茶な挑 戦だったなと思う。でもこの年じゃ今さらレー スって事もないかと気持ちを切り替え、その後 はマイペースでロードバイクを楽しむ事にした。

ロードバイクはスピード感があってペダルを こぎ出した瞬間ワクワク感があって、さあ行く ぞっと気分も高まる。仕事などでストレスがあ っても、ロードバイクに乗るとスカッとし、気 分転換にもいい。自転車に乗る事で徐々に体力 も付き週末には南部一周や北部へもよく出掛け、 時には100 q近い長距離も走らせる事ができる 様になっていた。どんどんとロードバイクの楽 しさにのめり込んでいったのだが、しばらく経 ち無理が生じたのか持病の腰痛が悪化してしま いしばらくの間自転車から遠ざかっていた。

最近ようやく腰痛も治まりまた自転車に乗り 始めたが、体力もかなり落ち坂道などが非常にき つく感じられた。でもこのスピード感(大したス ピードではないけど)何となく以前の感じが戻っ てきて、また走りたいと思うようになった。

今後の目標だが、ロングライド【タイムや順 位を競うものではなく、決められたコースを時 間内にゴールする種目】に参加し、自分の知ら ない土地を自転車で走ってみたいという思いも ある。その土地の食べ物や、いつもと違う景色 の中を走ってみるのも自転車の魅力だと思う。 国内走ってみたいところは沢山あるが、ハワイ のオアフ島で開催される「ホノルル・センチュ リーライド」に参加する事が一番の夢だ。