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第115回沖縄県医師会医学会総会

玉井修

理事 玉井  修

第115回沖縄県医師会医学会総会日程

  • 会 期:平成24年12月9日(日)
  • 会 場:沖縄県医師会館、沖縄県薬剤師会館

ポスター掲示、準備、閲覧

第115回沖縄県医師会医学会総会開会宣言

第115回沖縄県医師会医学会総会会頭挨拶

一般講演 口演部門

沖縄県医師会医学会賞(研修医部門)

一般講演 ポスター部門

ミニレクチャー(ランチョンセミナー)

  • 座長:琉球大学医学部医学科器官病態医学講座病態消化
    器外科学分野教授 西巻 正
  • 講師:琉球大学医学部医学科器官病態医学講座病態消化
    器外科学分野助教
    乳腺甲状腺外科グループ長 国仲 弘一
  • 演題:「甲状腺の画像診断〜生検適応の見分け方について
        〜甲状腺結節の取り扱いについて〜超音波診断を中心に」
  • 座長:ファミリークリニック小禄院長     国吉 賢
  • 講師:アワセ第一医院院長         浜端 宏英
  • 演題:「予防接種:基礎から接種まで」

沖縄県医師会医学会賞(研修医部門)選考委員会

沖縄県医師会医学会賞(研修医部門)受賞者発表

特別講演

  • 座長:沖縄消化器内視鏡会会長 ハートライフ病院院長 奥島 憲彦
  • 講師:佐久総合病院胃腸科部長 小山 恒男
  • 演題:「食道癌と胃癌 ―早期発見と内視鏡治療―」

分科会長会議

平成24 年12 月9 日(日曜日)沖縄県医師 会館において第115 回沖縄県医師会医学会総会 が開催された。今回も一般演題213 題にミニ レクチャー2 題、特別講演1 題と非常に内容の 濃いものであった。午前8 時と早い時間からで あったが、ポスターセッション会場には早くか ら演者のポスターが掲載され大変な賑わいであ った。沖縄県医師会医学会会長の名嘉村博先生 による開会の挨拶の後、今回の会頭である上原 秀政先生によるご挨拶のあと各ブースにおいて 発表と意見交換が行われた。今回で3 回目とな る沖縄県医師会医学会賞(研修医部門)の選考 会もお昼の13 時から開催され、かなり熱の入 ったものとなった。様々なご意見があった県医 師会医学会賞の選考に関しても、今回で3 回目 を数え、各研修病院における研修医のモチベー ションを高める事に繋がっていると思われる。 前回の口演形式では選考委員による質問がやり にくいとの事で、今回はポスターセッションで のプレゼンテーションであったが、遠くからは 内容が見えにくい印象であった。沖縄県医学会賞の発表形式は今後も検討が必要であろうと思 われる。

尚、今回の受賞者は・最優秀賞:金武有為子 先生(豊見城中央病院)「若年発症の慢性腰痛 と末梢関節炎を呈した脊椎関節炎の1 例」・優 秀賞:本庄裕二郎先生(沖縄協同病院)「入院 後に急激な呼吸状態悪化を認めた再発性多発軟 骨炎の1 例」・優秀賞:白瀬統星先生(琉球大 学医学部附属病院)「悪性骨軟部腫瘍広範切除 術におけるバリア理論について」となっている。 受賞された先生方、今後も精進されてください。

午後のミニレクチャーは「甲状腺の画像診断 〜生検適応の見分け方について〜甲状腺結節の 取り扱いについて〜超音波診断を中心に」とい うテーマで琉球大学医学部医学科器官形態医学 講座病態消化器外科学分野 助教 乳線甲状腺外 科グループ長国仲弘一先生による甲状腺の超 音波診断とその生検適応についての講演があっ た。日頃臨床現場で気軽に施行可能な甲状腺エ コー検査ではあるが、その質的診断はかなり悩 ましいのが現状であり、生検を前提に専門病院 に送るべきか否かはかなり現場で苦労されてい る先生方も多いと思う。この様な臨床現場に直 結するような有意義な講義が聴けるのも医学会総会の良いところである。またミニレクチャー の2 題目は「予防接種:基礎から接種まで」と 題してアワセ第一医院の浜端宏英先生にご講演 頂いた。最近種類が増えて対応に難渋している 予防接種に関して、様々な良いお話しを聴けた。 同時接種の考え方、接種部位の選び方、また生 ワクチンの方が不活化ワクチンよりも痛くない など、実地医家には大変為になるお話しが聴け て耳ぐすいとなった。今回の特別講演は「食道 癌と胃癌 ―早期発見と内視鏡治療―」と題して 佐久総合病院胃腸科部長 小山恒男先生にご講 演頂いた。内視鏡治療で行われる様々な治療に ビックリした。様々なデバイスを用いた切除が 内視鏡で行われ、これに果敢に挑戦する姿に感 銘を覚え、この様な事を大都市ではなく長野県 で行い、それこそ世界的な仕事をされている事 に感動した。是非、小山先生の知識と技術が世 界中に広がり、内視鏡治療のスタンダードがよ り高くレベルアップしていく事を祈念したい。

今回の医学会総会の参加者は442 名であっ たという。前回よりは少ないようだが、今後も 充実した医学会総会の開催を大いに期待したい ものである。

医学会頭挨拶

上原秀政

第115回沖縄県医師会医学会総会会頭
上原 秀政

沖縄県医師会医学会の名嘉村博会長からのご 指名により、第115 回医学会総会の会頭挨拶 を申し上げます。八重山の地で日々の診療に従 事している私にとりまして、中央の伝統ある本 医学会総会で会頭の任に当たることは身に余る 光栄で恐縮するばかりです。

私を含む離島の会員は、本島で開催されるこ のような学会に参加する機会が少ないのが現状 で、私自身も実際この場に参加するのは数えるくらいしかありません。参加できなくても後か ら発行される沖縄医学会雑誌はできるだけ目を 通すようには心がけてはいますが、やはり発表 の場にいるのといないのとは臨場感が異なり、 情報のインパクトの強さが異なります。離島に いるからと自分に甘えることなく最新の医学的 知識を仕入れるのは医師の勤めの一つであろう と反省している次第です。

私は1981 年に消化器内科の医師になりました。今から約30 年前です。そのころの胃潰瘍 の治療は胃粘膜保護剤など防御因子増強薬か、 さもなければ外科手術といった時代でした。と ころがまもなく「H2 ブロッカー」が出てきて、 治験薬として使ってみたところ、そのすばらし い効果に感銘をうけたものでした。その後1990 年代になると「プロトンポンプ阻害薬」が出現 し、さらに消化性潰瘍の治療が容易になってい きました。また胃潰瘍は心身症の一つで精神的 ストレスが主な原因と一般的に認識されていた ものが、オーストラリアの病理学者ロビン・ウォ レンとバリー・マーシャルによってH・ピロリ 菌が発見され、その菌の感染で引き起こされる 胃粘膜防御機構の破綻が原因だということが判 明しました。以後除菌治療の発展とともに胃潰 瘍が根治できるようになってきました。

私が医師になりたての頃は、C 型肝炎がまだ 非A 非B 肝炎と呼ばれ、AIDS という男性同 性愛者間で流行る奇病が初めて発表された時代 でした。それが約30 年を経過した現在、C 型 肝炎はインターフェロンを中心とする薬剤の併 用療法の発達のおかげでウイルス排除が可能と なり、AIDS は抗ウイルス薬をはじめとする多 剤併用療法のおかげで延命が可能となっていま す。医学は1 年や2 年の経過では進歩は見えに くく、先年まで肯定されていた学説が今年は否 定されたりして、後退しているのではないかと さえ思うようなこともあります。しかしこのよ うに30 年の年月を通して眺めますと明らかな 進歩を見いだすことができます。

ところで昨年の東日本大震災から1 年9 カ 月の月日が経ちました。テレビなどのニュー スから流れる情報ではかの地はいまだに復興は果たせず、福島第一原発事故に至っては将来的 ビジョンも見いだせないままです。この沖縄は オスプレイの普天間配備や尖閣問題など国際政 治的トラブルを抱え、人々の間には自信のない 鬱々とした気分が満ちていました。

そのような中、10 月8 日の夕、日本人とし ての誇りを取り戻す、すばらしいニュースが飛 び込んできました。京都大学の山中伸弥教授が iPS 細胞の研究開発で今年のノーベル医学・生 理学賞を受賞することが決定したのです。新薬 の開発、神経系難病や心臓病など再生医療のあ らゆる分野で大いに貢献が期待されています。 30 年後の医療はどうなっているのでしょうか。 想像するだけでわくわくします。生き延びてそ の恩恵にあずかりたいものです。

今回、長野県東信地域の佐久総合病院で胃腸 科部長をなされている小山恒男先生をお迎えし て「食道癌と胃癌―早期発見と内視鏡治療―」 と題して特別講演をしていただくことになりま した。小山先生は内視鏡による診断治療分野に おいては、HooK ナイフを用いたESD(内視鏡 的粘膜下切除術、かつては切開剥離EMR とよ ばれた)のさきがけとして有名で、この分野で は世界トップクラスの技術をもち、日本各地だ けでなく世界中から集まった内視鏡医、内視鏡 技師など多数の後進の指導にあたっています。 今回の医学会総会において先生のご講演を拝聴 できることを幸いに思います。

最後に本医学会の開催にご尽力いただいた関 係者の皆様に感謝申し上げるとともに、本医学 会のさらなる発展を祈念し私の挨拶とさせてい ただきます。

特別講演

「食道癌と胃癌 ―早期発見と内視鏡治療―」

小山恒男

佐久総合病院胃腸科部長 小山 恒男

食道癌の危険因子は飲酒と喫煙であり、WHO は飲酒に関連したアセトアルデヒドをGroup 1 のcarcinogen としている。アルデヒドはアル コール代謝産物のひとつだが、アルデヒド脱水 素酵素ALDH2 のヘテロ欠損の場合は体内にア ルデヒドが滞留するため、発癌の危険度が高ま る。ALDH2 のヘテロ欠損者は初めて飲酒した 際に赤くなる事が特徴的で、アルデヒドによる 頭痛や嘔気を自覚するが、次第に耐性を獲得す るため頭痛や嘔気を自覚しなくなる。「最初は 酒に弱かったが、鍛えられて、強くなりました」 という者が最も食道癌になり易いと言える。

早期食道癌では自覚症状が無いため、その早 期発見に内視鏡検査が必須だが、食道表在癌は 平坦型が多く、通常観察での発見は困難であっ た。そこで、従来はヨード染色によるスクリー ニングが推奨されてきたが、ヨードは刺激が強 く被験者に苦痛を強いる問題があった。近年、 開発されたNBI(Narrow Band Imaing) はヘモグ ロビンに吸収される狭波長の光のみを用いてお り、SCC は境界明瞭なBrownish area (BA) と して認識される。また、NBI と拡大内視鏡を 併用すると血管構造をより詳細に観察する事が できる。拡大内視鏡による微細血管の観察は深 達度診断に有用だが、分類が複雑で、あまり普 及していなかった。そこで、日本食道学会では より簡便化した食道癌の拡大内視鏡分類を作成 し、普及しつつある。

一方、胃癌の危険因子は腸上皮化生や慢性 胃炎とされていたが、H.pylori 感染が大きな危 険因子である事が判明し、WHO はH.pylori を Group 1 のcarcinogen に認定した。内視鏡治療 の適応となる粘膜内癌の発見には内視鏡検査が 有用であり、ヘリコバクター陽性で萎縮のある 患者に対しては年に1 回の内視鏡検査が推奨さ れている。

食道癌診断・治療ガイドラインは2012 年に 改定され、内視鏡治療の適応が変更された。従 来は周在性2/3 周までのT1aEP/LPM 癌が適 応とされていたが、今回の改訂にて大きさの 制限が無くなり、周在性にかかわらず深達度 T1aEP/LPM が適応となった。深達度T1aMM では約10%、T1bSM1 では約20% の症例で転 移が認められるため、標準的治療は食道切除術 とされる。しかし、手術侵襲や術後QOL の問 題から、clinical N0 の場合は内視鏡治療の相対 適応と位置づけられている。

一方、胃癌治療ガイドラインでは内視鏡治療 の適応を長径2cm 以下の潰瘍を合併しない高分 化型粘膜内癌としている。また、・2cm を越える 潰瘍を合併しない分化型粘膜内癌、・3cm 以下で 潰瘍を合併した分化型粘膜内癌。および・2cm 以 下の潰瘍を合併しない未分化型粘膜内癌を適応 拡大病変とした。このように、内視鏡治療の適 応は拡大されつつあるが、大きな病変や潰瘍瘢痕 合併例の切除には技術的なハードルがあり、治 療困難例に関するセンター化が行われつつある。

食道癌、胃癌の内視鏡的切除術には EMR(Endoscopic mucosal resection) とESD(Endoscopicsubmucosal Dissection) があり、前者 は1980 年代に、後者は2000 年前後に開発され た。EMR はsnare を用いて病変を切除する方法 であり、簡便で良い手技だが、切除面積に制限 があり、大きな病変切除には分割切除が必至で あった。分割切除例では正確な病理学的検索が 困難であり、また局所再発率が高い事から、より大きく正確な切除を可能とするESD が開発 された。ESD では様々電気メスを駆使して食道 や胃の内腔側から病変周囲粘膜を切開し、引き 続き粘膜下層を内視鏡下に剥離する方法で、正 確且つ大きな一括切除が可能である。技術的ハー ドルが高く、開発当初は偶発症の発症率も高かっ たが、技術的に安定し2006 年には胃癌ESD が、2008 年には食道癌ESD が保険収載された。

現在年間に1,000 例を越える食道ESD が、 また20,000 例を越える胃癌ESD が施行されて おり、ESD は早期食道・胃癌治療の第一選択 手技となった。日本で開発されたこの新しい内 視鏡治療は世界でも高く評価され、アジア、ヨー ロッパでも普及しつつある。

ミニレクチャー

(1)「甲状腺の画像診断〜生検適応の見分け方について〜甲状腺結節の取り扱いについて〜超音波診断を中心に」
国仲弘一

琉球大学医学部附属病院第一外科助教
乳腺甲状腺外科グループ長 国仲 弘一

甲状腺結節は有病率が非常に高く、超音波検 査にて受験者の2 割ないし4 割に何らかの病変 が発見される事が報告されている。また、近年 の画像診断技術の向上に伴い、頚部超音波検査、 CT、PET 等で偶然に発見され、精査の対象と なるケースも多く経験する様になった。甲状 腺結節は非腫瘍性から良性・悪性腫瘍まで様々 であり、その取扱いに関しては正確な確定診断 もしくは臨床診断が不可欠である。本ミニレク チャーでは、甲状腺結節精査に最も有用な画像 モダリティーである、超音波診断装置(エコー) による画像診断を中心に述べる。

甲状腺結節は、1)エコー所見、2)細胞診、3)甲状腺機能検査の3 つを用いて診断を推定し、 最終的には手術標本の病理検査により診断が確 定する。甲状腺はその解剖学的環境から、通常 は針生検(コアニードルバイオプシー)を行う事が困難なため、術前に確定診断が得られない 場合も存在する。また、良性と判断した場合に は、経過観察後に振り返って最初の診断を確認 する。この様に確定診断が得られにくい理由と しては、1)エコー検査の精度の限界、2)細胞診の正診率の限界、が挙げられる。

エコー検査は簡便・非侵襲的で質的診断に優 れ、甲状腺結節に対する画像評価の第一選択で ある。一方で精度の限界として、非腫瘍性・良 性ないし悪性腫瘍でいずれも非常に似た形態を 示す事がある点が挙げられる。この様な事があ るため、当科では出来るだけ早い段階で細胞診 を施行し、判断の一助としている。細胞診の適 応には諸説あり、統一されたプロトコールは未 だ存在しないが、各国の学会が“甲状腺結節取 り扱い規約” として提唱している。本ミニレク チャーでは、それらに関して提示すると共に、 当科での適応に関し述べる。

穿刺吸引細胞診は比較的簡便で非侵襲的であ り、甲状腺結節の病理診断として第一選択であ る。但し、細胞集塊による診断であるため、形 態学的な限界があり、また細胞が採取しにくい 結節に関しては適正な検体自体が得られない事 は、日常臨床においてよく経験する事である。 甲状腺結節の診断においては、この様なエコー 検査及び細胞診の限界を踏まえ、総合的に判断 せざるを得ない場面にしばしば遭遇する。切除 すべきは切除し、一方で不要な手術を避けるた めの工夫に関して、エビデンスには乏しいなが らも実際の手術症例等を供覧しつつ考察する。

最後に甲状腺の超音波検診に関して述べる。 こちらに関しては、現在“日本乳腺甲状腺超音波診断会議(JABTS ジャッツ)” が提唱して いる評価方法と精査基準に沿って述べる。

(2)「予防接種:基礎から接種まで」
浜端宏英

アワセ第一医院院長 浜端 宏英

平成13 年に始まった沖縄県はしかゼロプロ ジェクトは、全国の小児科医の賛同を経て各地で はしかゼロ活動が積極的に行われた。はしかゼロ 活動はわが国の予防接種行政が20 年遅れていた 「ワクチンギャップ」を明らかにし、そのことは 多くの国民に知られることとなった。平成18 年、 麻疹(はしか)については画期的な法改正が行 われ、麻疹・風しん混合ワクチンを用いた2 回 接種が開始された。VPD(ワクチンで防げる病 気Vaccine Preventable Diseases)という分かりや すい言葉が紹介され、予防接種の意義が改めて 認識されるようになった。平成24 年7 月31 日 「日本再生成長戦略」が閣議決定され、その中で ワクチンギャップ解消が目標として掲げられた。 今後、予防接種法改正を経て、WHO 推奨の予防 接種が次々に定期接種に組み込まれて行く予定 である。現在のところ7 ワクチン(子宮頚がん、 ヒブ、小児用肺炎球菌、水痘、おたふくかぜ、 成人用肺炎球菌ワクチン、B 型肝炎)が定期接 種になる予定である。このように急激に増加す る予防接種を適切な時期までに終了させるには、 小児科医だけでは困難である。多くの医師がワ クチンとわが国の予防接種について十分理解し、 積極的に関わっていくことが求められている。

現在、3 ワクチン(子宮頚がん、ヒブ、小児 用肺炎球菌)が緊急促進事業として行われてい る。3 ワクチンが増えるだけで、小児に行われ る予防接種は急速に増加している。特に生後6カ月までに必要な予防接種は定期接種だけで4 回(BCG + DPT3 回)から10 回(ヒブ、肺 炎球菌3 回ずつ増加)となっており、今後さら にWHO 推奨のB 型肝炎やロタウイルスワク チンを加えると14 〜 15 回の接種となる。生 後2 か月から接種を開始し、同時接種を行わな ければ接種を完了することは困難である。

今回のミニレクチャーでは、以下のことを中心にまとめてみたい。

1. ワクチンや予防接種の基礎知識の整理。

・VPD と接種時期の関係
 ・2 種類のワクチン:生ワクチンと不活化ワクチン
 ・接種間隔について:生ワクチン、不活化ワクチン、同じワクチンの接種間隔
 ・接種部位について:上腕部位、大腿部、皮下注、筋注
 ・実際の接種についての工夫:接種順番、兄弟での接種。など

2. 同時接種、特に生後6 カ月までに行うワクチンについて。

・同時接種についての基礎知識
 ・接種間隔
 ・実際の接種方法
 ・接種時に気をつけるべき事。など

3. 接種の間違いやヒヤリハットについて

・実際に起きている接種の間違いやヒヤリハットを中心に報告する予定である。

小児用肺炎球菌ワクチンの4 回目接種が1 歳 未満で行われた例があり、接種の間違いは医師 や医療機関だけでなく、市町村担当者も混乱さ せている。予防接種は副反応が心配されるが、 接種の間違いは保護者にとって予想外の出来事 であり、医療機関や行政に対する不信感だけで なく、ワクチンへの不信感が出ないように気を つけるべきである。

多くの混合多価ワクチンが開発されるまで、 同時接種は必要である。予防接種は、十分に理解をした医師が行うべきであり、特に同時接種につ いては十分に理解した上で行っていただきたい。

予防接種の目的はVPD から守ることであり、 『適切な時期までに必要なワクチン接種』が基本である。今後増加して行く予防接種に関して、 小児科医だけでなく、多くの医師がワクチンに 対する理解を深め、自信を持って接種が出来るようになればと考えている。

一般講演 演題・演者一覧

<口演部門>

1.県立宮古病院における気管支喘息入院症例の検討
中頭病院 呼吸器内科 名嘉村 敬

2.ウコンによる薬物性肝障害の症例について
沖縄協同病院 研修医2 年目 関口 卓也

3.当院での抗SS-A 抗体妊婦における胎児房室ブロックの追跡と胎内治療の検討
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター産婦人科 菅 更紗

4.難治性成人T 細胞白血病リンパ腫(ATLL) に対してモガムリズマブ投与後に,著明なリンパ球減少が遷延した1 例
琉球大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター 島袋 わかな

5.おきなわ脳卒中地域連携の試み
沖縄赤十字病院 おきなわ脳卒中地域 連携委員会 饒波 正博

6.蛋白尿を契機に発見されたA3243G 遺伝子変異を伴うミトコンドリア病の一例
豊見城中央病院 神経内科 長谷川 樹里

7.腹部大動脈瘤に対するOpen Surgery とステントグラフトの比較検討
中部徳洲会病院 心臓血管外科 大城 裕理

8.COPD、CKD および虚血性心疾患を合併した肺癌に対する根治切除の1 例
浦添総合病院 呼吸器病センター 谷口 春樹

9.沖縄県ドクターヘリの運行状況と今後の課題
浦添総合病院 救命救急センター 福井 英人

10.石垣島・宮古島から沖縄本島に通院する乳癌患者の受療行動について
浦添総合病院 乳腺センター 宮里 恵子

11.緩和病棟における消化器癌患者の検討
国立病院機構沖縄病院 外科 久志 一朗

12.ビスホスホネート製剤使用に伴うと考えられる非定型骨折(atypical fracture)の一例
ハートライフ病院 後藤 敬子

<ポスター部門>

沖縄県医師会医学会賞(研修医部門)

13.入院後に急激な呼吸状態悪化を認めた再発性多発軟骨炎の1 例
沖縄協同病院 総合内科 本庄 裕二郎

14.診断に難渋した腸結核の1例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 清水 俊輝

15.HTLV-1 キャリアに発症し、器質化肺炎様画像所見を呈したリンパ球性間質性肺炎の1 例
浦添総合病院 呼吸器センター 福嶋 真弥

16.糖尿病患者に合併した腸管気腫症の一例
沖縄協同病院 総合内科 宮平 誉丸

17.ステロイドが著効した好酸球性胃腸炎の1 例
那覇市立病院 屋良 奈七

18.筋肉内アミロイドーシスを契機に診断されたIgG4 関連疾患の一例
琉球大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター 喜友名 しのぶ

19.間質性肺炎先行でMPO-ANCA 陽性の顕微鏡的多発血管炎が疑われた1 例
ハートライフ病院 内科 上原 盛幸

20.ステント血栓症を再発したCYP2C19 遺伝子異常の1 例
浦添総合病院 循環器内科 加藤 拓也

21.取り下げ

22.若年発症の慢性腰痛と末梢関節炎を呈した脊椎関節炎の1 例
豊見城中央病院 金武 有為子

23.偶発的に診断された右冠動脈仮性動脈瘤の一例
中頭病院 心臓血管外科 木村 祐介

24.小児発症の亜急性壊死性リンパ節炎
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 城田 ふみ

25.画像上、胆嚢癌と鑑別を要した胆石症の1例
ハートライフ病院 新里 輔鷹

26.悪性骨軟部腫瘍広範切除術におけるバリア理論について。
琉球大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター 白瀬 統星

27.外傷性症候性脳血管攣縮の1 例
南部徳洲会病院 脳神経外科 伊元 孝光

消化器外科

28.食道痙攣症(+食道アカラシア)に対してPOEMを施行した1例
ハートライフ病院 外科 国吉 史雄

29.超高度肥満に対するガストリックバイパス術とスリーブ状胃切除術の長期成績
中頭病院 稲嶺 進

30.腫瘍出血による準緊急手術を施行した胃腺扁平上皮癌の一例
ハートライフ病院 外科 宮平 工

31.血液凝固第XIII 因子製剤が著効した胃全摘後の難治性膵液瘻の1 例
ハートライフ病院 嘉手苅 由梨

32.腹腔鏡補助下十二指腸部分切除術を施行した十二指腸GIST の一例
浦添総合病院 消化器病センター 外科 長友 俊郎

33.当院における腹腔鏡下虫垂切除術の単孔式と従来法の比較
沖縄協同病院 一般外科 宮崎 康幸

34.単孔式腹腔鏡下回盲部切除術を施行した盲腸子宮内膜症の一例
浦添総合病院 原 鐵洋

35.腹腔鏡下大腸癌手術における合併症の検討
沖縄赤十字病院 外科 中川 裕

36.救命できた急性上腸間膜静脈血栓症の一例
沖縄県立中部病院 外科 田中 浩登

37.大腸ポリープ切除後に腸管壁内血腫にて緊急手術を施行した一例
豊見城中央病院 外科 島袋 伸洋

38.イレウスで発症した小腸アニサキス症の1 例
大浜第一病院 外科 長尾 瞳

39.腸管脱出を伴う鼠径ヘルニア症例の検討
豊見城中央病院 外科 仲地 厚

40.腸管壊死を伴った鼠径ヘルニア陥頓に対し、メッシュを用いて修復を行った一例
南部徳洲会病院 大田 貴弘

感染症

41.膀胱尿管逆流症合併した複雑性尿路感染症の1 例
沖縄県立中部病院 大山 亮

42.インフルエンザ迅速診断において繰り返し陽性と診断される一例
浦添総合病院 救急総合診療部 角谷 和歌子

43.当院における過去5 年間のESBL 産生E.coli、K.pneumoniae の血液培養陽性率およびセフメタゾール感受性の変化について
浦添総合病院 西村 真唯

44.当院における、日本紅斑熱の診断に至った2例
沖縄県立北部病院 小松 泰生

45.犬咬傷によるCapnocytophaga canimorsus 敗血症性ショックで救命しえた1例
浦添総合病院 救命救急センター 福井 美典

46.髄液培養にて診断に至った亜急性結核性髄膜炎の一例
豊見城中央病院 腎臓・膠原病内科 中田 知愛

47.脳梗塞症状で発症した結核性髄膜炎の1例
中部徳洲会病院 救急総合診療部 猪山 陽介

48.旅行者下痢症にデング熱を合併した1 例を経験した。
浦添総合病院 救急総合診療部 三浦 航

一般・その他

49.沖縄県のアルコール性肝疾患死亡率とアルコール消費量について
沖縄協同病院 仲田 精伸

50.熱中症の分析と予防(2012):9 月の沖縄で野外開催された数万人の集会における熱中症対策について−熱中症指標(WBGT)測定からの考察−
沖縄協同病院 内科 横矢 隆宏

51.一般内科通院患者の中における夜間頻尿実態調査−第2 報
琉球大学医学部 泌尿器科学分野 宮里 実

52.A case of beriberi heart disease presenting with chief complaint of urinary incontinence:Urinary incontinence requires comprehensive medical care
西崎病院 泌尿器科 我喜屋 宗久

53.緩和ケアチームが関与した膵臓癌患者51 例の検討
浦添総合病院 緩和ケア 新里 誠一郎

54.「職業性ストレス簡易調査票」を用いた職場の健康リスク実態調査の一例
辻田労働衛生コンサルタント・産業医事務所 辻田 敏

55.おきなわ津梁ネットワーク「糖尿病地域医療連携パスシステム」の運用実践と課題
すながわ内科クリニック 地域医療連携体制総合調整事業:糖尿病部会 砂川 博司

56.アリルイソプロピルアセチル尿素による固定薬疹の一例
沖縄赤十字病院 皮膚科 粕谷 百合子

57.ステロイドに誘発された躁状態に対してアリピプラゾールが奏効した1例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 初期研修医2 年次 福里 勇人

58.自己教示カードを用いて認知の修正と支持をおこなった統合失調症の1 例
博愛病院 仲里 淳

脳神経外科

59.慢性副鼻腔炎に合併した硬膜下膿瘍の症例
中部徳洲会病院 救急総合診療科 山本 孝太

60.くも膜下出血に対する脳動脈瘤コイル塞栓術−膨潤型コイルHydrocoil の使用経験−
沖縄赤十字病院 脳神経外科 與那覇 博克

61.おきなわ脳卒中地域連携委員会パスシート分析結果
琉球大学医学部附属病院第三内科、おきなわ脳卒中地域連携委員会 伊佐 勝憲

62.Cerebellomedullary cistern に発生した神経腸管嚢胞
沖縄協同病院 城間 淳

63.破裂急性期に血行再建術を行った内頸動脈背側部動脈瘤の一例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 脳神経外科 竹下 朝規

64.原発性下垂体膿瘍の一例
沖縄県立中部病院 脳外科 名越 章裕

65.内頚動脈海綿静脈洞部大型動脈瘤の治療におけるバイパス術の検討
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 脳神経外科 長嶺 知明

一般外科

66.免疫不全患者の周術期管理
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 神納 幸治

67.化学療法中に間質性肺炎をきたした再発乳癌の一例
浦添総合病院 乳腺センター 丸木 千陽美

68.乳癌術前化学療法中にHBV-DNA が検出されたB型肝炎既感染患者の1例
沖縄県立中部病院 外科 上田 真

69.当科における乳癌T4 症例の検討
豊見城中央病院 比嘉 淳子

70.鈍的甲状腺損傷で呼吸困難を呈した一例
沖縄県立中部病院 外科 當山 千巌

71.外傷性腎茎部損傷の1例
沖縄県立中部病院 外科 井上 学

72.鈍的腹部外傷により破裂した肝血管腫の一例
沖縄県立中部病院 外科 藤居 勇貴

73.F ournier 症候群の1 例
沖縄県立中部病院 外科 田邊 太郎

74.劇症型溶血性連鎖球菌感染症による右下腿壊死性筋膜炎の一例
沖縄県立北部病院 外科 赤間 悠一

75.救命できた重症広範囲熱傷の一例
沖縄県立中部病院 外科 島垣 智成

内分泌・代謝

76.ビタミンB1 欠乏による身体合併症をきたした精神科通院患者の2 例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 永田 恵蔵

77.膵腫瘍にて発見された多発性内分泌腺腫症(MEN)1 型の1 例
沖縄県立中部病院 外科 村上 隆啓

78.HbA1c 値の評価が困難であったことから異常ヘモグロビン血症が疑われた症例
島尻キンザー前クリニック 島尻 佳典

79.当院におけるリラグルチド使用患者の効果検討
大浜第一病院 谷川 幸洋

腎・泌尿器

80.入院後急速に腎機能低下した古典的結節性多発動脈炎が疑われた一例
中部徳洲会病院 救急総合診療部 小畑 慎也

81.線維筋痛症とうつ病で自殺に至った症例
おおうらクリニック リウマチ科 大浦 孝

82.Henoch-Schonlein 紫斑病から急速進行性糸球体腎炎へと進行した1 例
沖縄県立北部病院 角田 洋平

83.薬剤性尿細管間質性腎炎の一例
豊見城中央病院 喜久村 祐

84.レプトスピラ感染症に伴う急性腎不全の1 例
豊見城中央病院 永山 聖光

85.血液透析患者における長期型バスキュラーカテーテルの入れ替えを工夫した1例
沖縄赤十字病院 外間 実裕

86.シェーグレン症候群を基礎疾患として急性腎不全で発症した悪性リンパ腫の1 例
沖縄県立中部病院 腎臓内科 吉川 裕貴

87.運動後急性腎不全(ALPE:acute renal failure with loin pain and patchy renal ischemia after anaerobic exercise)と診断した4 例の検討
沖縄県立中部病院 腎臓内科 耒田 善彦

88.琉球大学医学部附属病院における、前立腺癌に対するリニアック(直線加速器)を用いた強度変調放射線治療(Intensity modulated radiotherapy :IMRT)の品質保証に関する検討
琉球大学医学部附属病院 放射線科 粕谷 吾朗

89.腹膜側に発生した出血性腎嚢胞の1 例
南部徳洲会病院 泌尿器科 鈴木 和治

90.若年性前立腺癌の1 例
南部徳洲会病院 泌尿器科 山下 健

91.当院におけるpreemptive 腎移植の4 症例
豊見城中央病院 外科 大宜見 由奈

92.豊見城中央病院における腎移植40 症例の検討
豊見城中央病院 外科 大田 守仁

麻酔科

93.巨大甲状腺腫による気管狭窄を合併した患者の胸腔鏡下縦隔腫瘍摘出術の麻酔経験
沖縄赤十字病院 麻酔科 居垣 紗織

94.当院でのエアウェイスコープの使用実績と今後の使用拡大について
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 渋井 勇一

95.病的肥満患者の麻酔導入法の検討
中頭病院 麻酔科 山口 裕崇

96.手術補助ロボット通称ダヴィンチを使用した前立腺全摘出術における麻酔
中部徳洲会病院 麻酔科 土井 啓史

小児科

97.全身麻酔下の摘便を要した小児遺糞症の一例
中部徳洲会病院 下谷 陽子

98.2008 年度から2012 年8 月までの小児ヘリコプター搬送症例の検討:第2 報〜 PICU 搬送件数は増加しているのか〜
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 小児総合診療科 松茂良 力

99.小児のアナフィラキシー患者へのマネージメント〜救急室で適切に対処するには〜
沖縄県立中部病院 小児科 竹蓋 清高

救急

100.浦添総合病院におけるドクターカー業務の報告
浦添総合病院 救命救急センター 総合診療部 竹原 由佳

101.沖縄県ドクターヘリ 〜市民権を得るための活動報告〜
浦添総合病院 救命救急センター 葵 佳宏

102.沖縄県ドクターヘリ搬送患者予後報告
浦添総合病院 救命救急センター 八木 正晴

103.PTP 包装シート誤飲後、食道潰瘍を形成した1症例報告と対策について
中頭病院 内科 林 圭吾

104.当院での肺血栓塞栓症の患者背景〜精神疾患患者に注目して〜
沖縄協同病院 宮崎 香織

105.若年者の頭痛症状なくめまいを主訴とした椎骨脳底動脈解離の1 例
中部徳洲会病院 東 弘太郎

106.急性アルコール中毒(血清浸透圧 461mOsm/L)に対して血液透析を行い,神経学的後遺症なく救命し得た1 例
大浜第一病院 内科 兵頭 徹也

整形外科

107.腰椎レベルで認められたピロリン酸カルシウム結晶沈着症の一例
沖縄赤十字病院 屋冨祖 綾乃

108.比較的稀な両側鎖骨骨折の一例
豊見城中央病院 西川 正修

109.脛骨高原骨折5 症例の検討
豊見城中央病院 笠 麻裕

110.片麻痺を呈し脳出血病変との鑑別が重要になった特発性脊髄硬膜外血腫の一例
沖縄協同病院 津田 智弘

111.対麻痺で初発した転移性脊髄髄内腫瘍の1例
与那原中央病院 整形外科 勢理客 ひさし

112.第5頸椎骨折に対する前方固定術後に右C5 麻痺を呈した1例
南部徳洲会病院 整形外科 金城 幸雄

113.急性右片麻痺で発症した頚椎後縦靭帯骨化症の1 例
豊見城中央病院 六角 高祥

114.Os peroneum 障害の2例
南部病院 整形外科 垣花 隆之

115.肩腱板断裂における腱内断裂の関節鏡視下手術
はえばる北クリニック 安里 英樹

116.当院で経験した反張膝に対する人工膝関節全置換術の2 例
沖縄協同病院 整形外科 比嘉 清志郎

117.同種骨を用いたopening wedge 法よる高位脛骨骨切り術(HTO)
豊見城中央病院 整形外科 工藤 啓久

118.当院における人工股関節置換術後大腿ステム周囲骨折の治療経験
豊見城中央病院 津曲 保彰

119.過去10 年間の当院での短縮骨切りを併用した人工股関節全置換術の成績
豊見城中央病院 比嘉 克行

120.Femoro Acetabular Impingemnet の経験
豊見城中央病院 整形外科 永山 盛隆

形成外科

121.高IgE 血症に起因した肺アスペルギルス症からの気管支瘻・慢性膿胸に対して筋皮弁による再建術を行った一例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 形成外科 上野 一樹

122.ゴアテックスを利用した先天性眼瞼下垂症の治療経験
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 形成外科 神戸 未来

123.唇裂初回手術後の二次修正術
沖縄県立中部病院 形成外科 石田 有宏

124.『口唇周辺表情筋に対するボツリヌストキシン(BTX)の臨床応用』
当山美容形成外科 當山 護

呼吸器外科

125.定位照射後再増大肺腫瘍の摘出を行い病理で悪性所見を認めなかった1 例
国立病院機構沖縄病院 外科 平良 尚広

126.von Recklinghausen 病に合併した肺癌の1 例
南部徳洲会病院 外科 新垣 碧

127.結核結節の周囲に発症した限局性細気管支肺胞上皮癌の1例
沖縄赤十字病院 外科 宮城 淳

128.肺癌に合併した縦隔腫瘍の2 手術例
中頭病院 外科 新垣 康

129.肺動脈欠損症に合併した肺アスぺルギローマの1 例
国立病院機構沖縄病院 外科 饒平名 知史

130.多発性結節性肺アミロイドーシスの1 例
豊見城中央病院 呼吸器外科 我喜屋 亮

131.単孔式胸腔鏡下手術を施行した後縦隔発生神経鞘腫の1 例
中頭病院 外科 嘉数 修

132.化学療法後の残存腫瘍を摘出しCR が得られた縦隔セミノーマの1 例
琉球大学大学院 胸部心臓血管外科学講座 古堅 智則

133.月経随伴性気胸症例の臨床的検討
中頭病院 外科 上里 まどか

134.胸部外傷に対する胸腔鏡補助下手術症例の検討
中頭病院 外科 大田 守雄

135.左肺分画症に対する胸腔鏡下手術の1 例
中頭病院 外科 村山 義明

循環器外科

136.大動脈基部再建を伴う急性A 型大動脈解離手術症例の検討
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 心臓血管外科 山里 隆浩

137.大動脈弁温存基部再建術(David 手術)16 例の検討
琉球大学医学部附属病院 喜瀬 勇也

138.薬剤抵抗性頻発性PVC を伴うASr に対し術中心外膜アブレーションを併施した1 例
牧港中央病院 心臓血管外科 達 和人

139.左前下行枝の重複病変に対する左内胸動脈Jumping graft の1 手術例
琉球大学大学院 胸部心臓血管外科学講座 新垣 涼子

140.低左心機能(EF < 35%)症例に対するOff-pump CABG
豊見城中央病院 心臓血管外科 山内 昭彦

141. 繰り返すCPA を伴う広範囲AMI に対して、PCPS 補助下に緊急CABG を施行した一治験例
浦添総合病院 心臓血管外科 安藤 美月

142.巨大肝動脈瘤切除血行再建およびCABG を行った一例
琉球大学大学院 胸部心臓血管外科学講座 小崎 教史

143.1 型VSD 術後AR に対するAVR の一手術例
琉球大学大学院 胸部心臓血管外科学講座 神谷 知里

144.右肺動脈上行大動脈起始症術後遠隔期の再建グラフト狭窄に対して再々手術を行った一例
琉球大学大学院 胸部心臓血管外科学講座 比嘉 章太郎

145.繰り返す心室細動を伴う心臓線維腫に対して腫瘍切除、ICD 植え込みを行った1 歳児の経験
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 小児心臓外科 庄嶋 賢弘

146.人工血管非吻合部仮性瘤に対して開窓型ステントによるTEVAR の1 例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 心臓血管外科 阿部 陛之

147.透析患者の感染性胸部下行大動脈瘤切迫破裂に対し、ステントグラフト内挿術を施行した一例
中部徳洲会病院 心臓血管外科 上門 あきの

148.頚椎損傷を伴う外傷性胸部大動脈損傷に対し、ステントグラフト内挿術を施行した一例
中部徳洲会病院 心臓血管外科 小山 淳

149.遠位弓部大動脈瘤に対する Zenith TX2 proform device の使用経験
琉球大学大学院 胸部心臓血管外科学講座 前田 達也

150.膝窩動脈瘤の1切除例
南部徳洲会病院 戸塚 裕一

消化器内科

151.初診医で診断がつかなかった食道アカラシアの3例
ハートライフ病院 外科 奥島 憲彦

152.胃静脈瘤破裂に対しDBOE(Dual Balloon Occluded Embolotherapy) にて治療を行った1 例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 消化器科 上原 康史

153.当院における大腸ステント留置術の検討
浦添総合病院 消化器病センター 内科 星野 訓一

154.ガストログラフィン注入にて駆虫し得た無鉤条虫の1 例
ハートライフ病院 消化器内科 仲吉 博亮

肝胆膵内科

155.当院における肝硬変症の成因別実態
沖縄協同病院 山城 彩乃

156.急性肝炎を発症した脂肪肝の一例
ハートライフ病院 仲村 武裕

157.EPLBD:Endoscopic Papillary Large-Ballon Dilataion 導入の検討
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 消化器内科 嘉数 雅也

158.当院におけるアルコール性肝硬変の現状と傾向
沖縄協同病院 露木 寛之

159.<背景に家族性高TG 血症のあった妊娠合併膵炎>
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 消化器内科 上原 隆治

160.取り下げ

161.Expandable metallic stent (EMS) 留置後に繰り返す逆行性胆管炎に対して、円錐らせん型 (spiral-K)ステントを複数留置した一例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 大城 武春

肝胆膵外科

162.腹痛を契機に発見された膵Solid-pseudopapillary tumor (SPT) の1 例
沖縄赤十字病院 外科 豊見山 健

163.膵頭十二指腸切除術を施行した高齢者膵腫瘍の1例
ハートライフ病院 外科 西原 実

164.膵癌切除症例の検討
浦添総合病院 消化器病センター 外科 伊佐 勉

165.成人発症の先天性総胆管拡張症の一例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 一般外科 富樫 佑一

166.術後遺残総胆管結石に対しニトログリセリン胆道内投与を行った2 例の検討
ハートライフ病院 外科 宮城 良浩

167.診断に苦慮した下部胆管癌の1例
浦添総合病院 消化器病センター 外科 藤田 隆一

産婦人科

168.Restless legs syndrome を合併した妊婦の一例
豊見城中央病院 産婦人科 小林 剛大

169.TTTS を発症したMD 双胎に対しFLP 施行し、術後両児羊水過少、元供血児に臍帯動脈途絶、元受血児に肥大型心筋症様変化を認めたが術後4 週間後から改善した1 例
琉球大学医学部附属病院 産婦人科 知念 行子

170.妊娠中に脳動静脈奇形破裂を来した1例
豊見城中央病院 産婦人科 田近 映子

171.当院におけるヘパリン在宅自己注射療法を行った4 例
沖縄県立中部病院 総合周産期母子医療センター産科 柴田 綾子

172.切迫早産に対するCa チャンネルブロッカーの使用経験
沖縄県立中部病院 総合周産期母子医療センター産科 黒岩 征洋

173.当院で経験した産褥期心筋症の1 例
ハートライフ病院 喜久本 藍

174.帝王切開術後の子宮切開創離開・膿瘍形成の一例
沖縄県立中部病院 産婦人科 熊谷 翔平

175.帝王切開術後に発症した卵巣静脈血栓症の一例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 産婦人科 鎌田 麻由美

176.妊娠高血圧症として経過観察中に, 甲状腺機能亢進症と判明し緊急分娩となった1 例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 内科 篠原 直哉

177.妊娠高血圧症候群にて帝王切開術施行後に高安病と診断された一例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 仲里 信彦

178.HELLP 症候群の診断で緊急帝王切開術後、MCTDと診断された一例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 産婦人科 栗原 みずき

179.外陰部に病変のない子宮頚部単純ヘルペス感染症の1 例
浦添総合病院 叶 三千代

180.卵巣癌術後に心タンポナーデを発症し心膜癒着術を施行した1 例
琉球大学医学部附属病院 産婦人科 仲宗根 忠栄

181.多量の不正出血を主訴に受診した子宮内膜間質性肉腫の一例
南部徳洲会病院 産婦人科 樋口 さやか

182.卵管水腫または付属器腫瘍との鑑別が困難であった虫垂腫瘍の一例
那覇市立病院 産婦人科 平川 誠

血液

183.リンパ芽球性白血病の治療中に気管支鏡下の生検で診断に至った気管内Actinomycosis の1 例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 和田 伊織

184.不明熱の原因精査に骨髄生検が有用であったホジキンリンパ腫の1 例
琉球大学医学部附属病院 第二内科 森近 一穂

185.5 年後に濾胞性リンパ腫として再発したびまん性大細胞型B 細胞リンパ腫の1 症例
ハートライフ病院 血液内科 前本 均

186.血球貪食症候群を合併したキャッスルマン病の一例
沖縄赤十字病院 血液内科 朝倉 義崇

187.Azacitidine とDeferosirox の併用により輸血依存から離脱できたMDS(RARS) の一症例
那覇市立病院 内科 内原 潤之介

産婦人科

188.食後血糖と虚血性心疾患
大浜第一病院 大城 康一

189.三尖弁逸脱症の一例
沖縄県立北部病院 内科 仲宗根 令子

190.当院での閉塞性動脈硬化症への血管内治療症例の検討
那覇市立病院 比嘉 南夫

191.当院における超高齢者急性冠症候群の臨床予後
豊見城中央病院 循環器内科 嘉数 真教

192.心房細動のカテーテルアブレーションに対するCARTO SOUND(star) の有効性
翔南病院 循環器科 大城 力

193.B 型急性大動脈解離を併発した難治性高血圧を呈する睡眠呼吸障害に対し、CPAP 療法を施行した1 例
大浜第一病院 循環器内科 原田 大幹

194.循環器科通院例の睡眠時無呼吸
大道中央病院 循環器科 山本 明

195.ペースメーカー感染の診断にPET-CT、およびガリウムシンチグラフィが有用であった3例
豊見城中央病院 循環器内科 日高 幸宏

196.発症から急激にショック状態に陥った急性心筋心外膜炎の1 例
ハートライフ病院 循環器内科 佐久川 裕行

197.意識障害にて発症したタコツボ型心筋症の1例
沖縄県立中部病院 循環器内科 矢野 裕之

198.腎機能障害を合併した難治性心不全に対しトルバプタンが有効であった2 例
沖縄赤十字病院 潮平 朝洋

199.当院における急性心不全患者の来院時血圧による特徴
那覇市立病院 循環器内科 旭 朝弘

呼吸器内科

200.マイコプラズマ肺炎に続発した器質化肺炎の1 例
沖縄県立中部病院 内科 島袋 祐士

201.当院における特発性器質化肺炎26 例の検討
豊見城中央病院 呼吸器内科 小波津 香織

202.乳癌術後照射後に発症した放射線性肺炎の一例
沖縄赤十字病院 内科 赤嶺 盛和

203.尿路感染症を治療中に、ARDS で発症した粟粒結核の一例
中頭病院 呼吸器内科 安富 き恵

204.高齢者結核症例の検討
国立病院機機構沖縄病院 呼吸器内科 久場 睦夫

205.マクロライド系抗生剤少量長期療法の最少維持量
榕原医院 池田 祐之

206.食道アカラシアに合併した膿胸の1 例
沖縄県立中部病院 廣澤 孝信

207.胸腺静脈から血管内に進入しSVC 症候群をきたした浸潤型胸腺腫の一例
那覇市立病院 與那嶺 圭輔

208.特徴的な胸部CT 所見を呈した再発性多発軟骨炎の1 例
豊見城中央病院 呼吸器内科 戸高 貴文

神経内科

209.当初末梢性めまいと診断した小脳梗塞の1 例
沖縄県立中部病院 神経内科 村田 祥子

210.延髄内側梗塞の一例
沖縄県立中部病院 内科 坂下 碧

211.水痘・帯状疱疹による単麻痺の一例
豊見城中央病院 神経内科 新垣 朋弘

212.肺炎球菌ワクチン ( ニューモバックスR) 接種後に眼・頚部神経障害を惹起した一例
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 神経内科 高辻 健太

213.難治性吃逆、嘔吐及び過眠を呈したNMO spectrumの一例
沖縄県立中部病院 山本 一太

214.抗NMDA 受容体脳炎による難治性痙攣重積をきたしたが軽快に至った1 例
浦添総合病院 井上 稔也

215.ウイルス性髄膜炎・脳炎に対してアシクロビル投与中に、意識障害が悪化し、アシクロビル脳症が疑われた一例
浦添総合病院 救命救急センター 伊集院 駿

沖縄県医師会医学会賞(研修医部門)
左から、優秀賞:本庄先生、白瀬先生 最優秀賞:金武先生