沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 1月号

今年の抱負

嘉手川 啓

ロクト整形外科クリニック、ロクト整形 J2  嘉手川 啓

新年明けましておめでとうございます。今回 干支に当たり48歳になります。私は39歳時に 妻Aと結婚し、2歳の長男 Rを持つ父親です。2 つあるR整形外科クリニックの R整形J2の院長 として診療、手術、時々子育てに励んでいます。

年男として新年の抱負を書きたいところです が、まず私の典型的な1日を御紹介したいと思 います。

毎朝 4:30 に起床し朝風呂に入る。5:00 か ら N ○ K のニュースを見ながら本日のスケジ ュールを確認する。5:25 にはめ○ま○テレビ に自動的に切り替えられる。5:45 に家を出る。 車で 10 〜 15 分で R 整形外科クリニックに到着 する。野菜ジュースとパンを片手に新聞にひと 通り目を通す。その後ネットサーフィンを行い 全国の情報、ニュースを得る。

6:35 にU総合病院に向け出発し、7:00 か ら整形カンファレンスに出席する。その後に術 前後の症例検討、病棟回診を行い 8:00 に朝 の一仕事を終える。

再度R整形外科クリニックに移動し、9:00 か らの外来に備える。外来は 9:00 〜 20:00(19: 00 まで受け付け)まで、昼休みはなく食事時間は 10分程度である。外来終了後帰宅し夕食をとる。 Rが起きていれば一緒に遊んで、Aと会話しコミュ ニケーションを取りあっという間に就寝時間とな る。かれこれ10年以上こういう生活を続けている。

この一連の生活の流れで私は以下のようなス トレスを感じると仮定する。

1 早起きをしないといけないストレス

2 中途半端にテレビを見るストレス

3 まだ暗い朝の道路を運転するストレス

4 朝はさほど食欲がでないことへのストレス

5 カンファレンスでの情報量が多いことへのストレス

6 病院、クリニック間を行き来するストレス

7 外来で患者さんを数多く診るストレス

8 昼食の時間が不規則で 10 分程度しかとれないストレス

9 疲れきった状態で帰路に夜道を運転するストレス

10 夕食が遅く消化が悪くなると気にしながらしっかり食べているストレス

11 子供と十分に遊べないストレス

12 妻と十分にコミュニケーションが取れないストレス

以上文字で記載してみると潰されそうなくら いストレスだらけである。この状態を如何に乗 りきるかを考えるとさらに眠れないぐらいのス トレスが襲ってくる。

上記のストレスを次のようにポジティブに考 えると

1 早起きは三文の徳と考える

2 見るテレビを変えることで違う目線からの情報が得られると思う

3 暗い道でも朝早いから車も少なくスイスイ早く到着すると考える

4 朝はこの程度の栄養が自分には適当であると考える

5 カンファレンスでの情報は多いに越したことがないと思える

6 病院、クリニック間が近くてそれほど時間がかからないと考える

7 患者さんを数多く診ることで多くの人が良くなると思う

8 10 分でも食事をする時間があると考える

9 疲れきった状態で帰路を運転しながら癒しの音楽が聞けることを幸せと感じる

10 夕食は遅いが妻の美味しい手料理が食べられて、それが明日へのエネルギーとなることへの喜びを感じる

11 子供と遊べないが寝顔を見て癒され、週末はこの上ない愛情を注ごうと思う

12 コミュニケーションの時間は少ないながらも率直な気持ちを単的に話してくれる妻に感謝する

今までこういう風にわざわざ考えていたわけで はなく、それが体に染みついて自然に考えるよう になっています。それが仕事を楽しくしてやりが いのあるものにしてきたと思います。さらに手術 のある日はもっとストレスが増えると思います。

今後もさらにポジティブにもっと楽しいこと を考えるメンタルタフネスを持って頑張りたい と思います。さらに沖縄県のスポーツ外傷、障 害の予防、治療の充実のために、R 整形外科クリ ニックはさらなる発展を目指したいと思います。

さらなる夢に向かってドクターをはじめ全て のスタッフが一丸となって頑張ります。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。