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今年の抱負

安里 尚彦

医療法人へいあん平安病院  安里 尚彦

沖縄県医師会会員のみなさま新年あけまして おめでとうございます。

「巳年に因んで」「今年の抱負」等なんでもよろ しいですとのことで他の会員の皆様同様戸惑い ながらも、しかも原稿締切期限も守れず広報員担 当者の方に申し訳ない気持ちなどいろいろな思 いとともに、書かせていただきたいと思います。

平成25年、2013年はいったいどのような年 になるのでしょう。新年を迎え家族と一緒にテ レビでお馴染みの新春番組など見ながらミカン をほおばりひとしきり過去に思いを巡らせ未来 への期待と希望を寄せながらお正月を迎えられ ることは何と幸せなことでしょう。私にとって の新年の最高の迎え方です。自身の心と身体の 健康と自分を取り巻くすべての人々や環境とが 調和し健全であってはじめて得られる心境なの かもしれません。そうなることを切に願うとこ ろです。

しかしながら現実はといいますと、現時点で はお正月にそのような心境を無事迎えられるの かちょっと心配です。

これから年末に突入するにあたり、「最後の 闘争」に入ってまいりました。むかし流行した オカルト映画のタイトルのようですが、どうや ら年末にかけて追い立てられ続けられることが 予測されます。仕事の面ではやたらと「routine work」が増え続け、患者さんへの対応だけなら よいのですが、あれもこれもそれもと自ら招い たことも含めて怒涛のごとく「task」に流され、 きりきり状態で心の余裕を失った私はスタッフ に優しく笑顔を振りまけないまま、何となく気 まずい雰囲気を背中に感じます。家に帰ればや れ子供は受験だと妻が必死の形相で支援してい るのに何もしない(できない)私は必然的に疎 外され一人つれづれに過ごしながらヤケ酒を飲 む日々を送る。師走に入れば幾多の忘年会に参 加し深夜まで浴びるほど酒を呑み、食べ、余分 な脂肪が腹にまとわりつくのを見ないふりを決 め込みそして「最後の闘争」を果たし新年を迎 える…。

あら、毎年同じではないか…。結局のところ 私の新年はこのような形で迎えることになりそ うですが、今年こそは穏やかにそして平和に新 年を迎え、昨年お世話になった人々に感謝し、 これから始まる平成 25 年という未来に期待と 希望を抱きつつ、家族とともに周囲の人々とと もに一日一日穏やかに楽しく時を過ごせること を期待したいと思います。

最後になりますが、会員のみな様方、とかく 多忙な日々を送られることと思いますが、県民 の皆様の健康を守る責務を全うするためにも 我々自身の心と身体の健康に気をつけ、時には 立ち止まり、周囲を見渡しながら平安を保ちつ つ今年もご活躍されますことを祈念いたしまし て新年のご挨拶とさせていただきます。