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―良い人材を求めて―

新里 仁哲

大浜第一病院放射線科  新里 仁哲

1953 年(癸巳:みずのとみ)10 月 15 日(木 曜日)那覇市壺川で産声をあげたらしい。した がって今年の巳年は 60 歳になり、いわゆる還 暦を迎えることになる。3 歳の頃、高熱の油な べに右足を突っ込んで大火傷を負い、第 4 およ び第 5 趾を喪失したことが、同様に左手に大火 傷をした「野口英世」の人生に共感、医者の道 を志した。そんな私がこれまで健康で生きてこ れたことを、両親はじめ妻子、兄弟、友人、親 戚、同僚および御先祖様に感謝したい。

さて、今年は人生再スタートという意味で気 持ちをリセットし、初心にかえるつもりだが、 目標の一つはこの十数年間趣味として練習して きた楽器(トロンボーン)のレベルアップをは かることであり、そのためには密度の濃い練 習ができるように頑張りたい。現在、メンバー の多くが医療関係社者で構成されたビッグバン ド(15 〜 16 人編成)の Medical Jazz Orchestra (MJO)に所属して毎週木曜日午後 8 時半〜10 時半の 2 時間練習をしているが、記憶に新しい 2011 年 3 月 11 日の東日本大震災以後、年 2 回 のチャリティーコンサートを開催し、昨年 12 月のコンサートで既に 4 回目となっている。毎 回の練習でストレスが発散され、毎日の仕事に も良い相乗効果が出ていると思うが、医師会の 先生方でジャズに興味がある方がおられたら、 楽しい時間を一緒に共有しませんか?

高校時代は吹奏楽部の部員として、みんなと 一緒にコンクール出場に向けて一生懸命練習 したことが懐かしい思い出になっている。高 校卒業後 40 年以上がたち、600 人を越えたと もいわれる吹奏楽部の卒業生との会合も毎年 計画され、若い力を後押しする世代になった もんだとあらためて感じる今日この頃である。 このような時の流れの早さに戸惑いながらも、 先輩・後輩との付合いを通して、現役高校生 の成長、発展を手助けしたいと思うと同時に 若い卒業生と一緒に音楽を楽しみたいという 願望がわいてきている。と言う訳で二つ目の 目標としては、吹奏楽部卒業生の良い人材と の出会いを求めて、これからもジャズという 音楽を通して第二の人生を謳歌していきたい。

(2009 年 7 月パレット市民劇場にて)