事務局の業務を円滑にかつ適切に運営することが、会員のサービス向上に繋がり、ひいては県民の医療福祉の向上に資するものと思いますので、全職員一致団結して事務局の運営に当たって参ります。
Q1.この度は、本会事務局長のご就任おめで とうございます。事務局長に就任してのご 感想と今後の抱負を聞かせてください。
4 月より山城英彦前局長の後任として事務局 長を拝命いたしました上原貞善と申します。ど うぞ宜しくお願いいたします。事務局の任務は 執行部や会員の先生方を裏から支えることであ り、このように表にでることはどうかと思いま したが、広報委員会からのご指名ですので、責 務を果たしたいと思います。
事務局長就任時は東日本大震災の医療支援班 の派遣対応に追われ、あっという間に3 〜 4 ヶ 月が過ぎましたが、最近ようやく事務局全般の 仕事を切り盛り出来るようになったと思ってい ます。
事務局長になって感じたことは、1 日の時間 が今までの何倍ものスピードで流れているよう に思えることです。これまでは課長として4 〜 5 人の職員を束ね殆ど所管課の業務だけに力を 注ぐ事が出来ましたが、現在は、事務局の全て の業務と正職員・嘱託職員含め三十数名を束ね ることになり、日中は殆ど各課との業務調整、 来客対応や事務決裁等に追われ、会議や出張も 増え、毎日が慌ただしくも充実した時間を過ご させていただいています。
新会館に移って3 年が経過しましたが、医師 会活動の拠点が整備されたことにより、従来の 業務に加え、国や県からの委託業務や助成事業 を積極的に受託するようになり、医師会の事業 も大幅に増えています。現在、県からの委託事 業として、地域医療再生計画事業の「脳卒中・ 糖尿病のIT 連携パスの構築事業」「小児救急電 話相談# 8000 事業」「女性医師バンク事業」、 国からの委託事業として、50 人未満の事業所 の産業保健に資する「地域産業保健センター事 業」等を受託しています。また、治験推進に関 する事業も県からの委託事業(3 年間)を終え、 今年度から独自の事業として取り組んでいま す。24 年度・25 年度は、地域医療再生計画の 2 次事業として「北部地域の産婦人科医確保対 策事業」特定保健指導を推進する「地域医療支 援・疾病管理センター整備事業」、「臨床研修医 確保対策事業」等も受託実施することになって います。
このような事業拡大に伴い、新会館に移転時 22 名であった職員も、現在は38 名(正職員・ 嘱託職員等含む)に増えています。当然のこと ながら、事務局の業務を円滑にかつ適切に運営 することが、会員のサービス向上に繋がり、ひ いては県民の医療福祉の向上に資するものと思 いますので、全職員一致団結して事務局の運営 に当たって参ります。
東日本大震災の医療支援班派遣に際し、派遣 員の募集・派遣期間の日程調整、医薬品や現地 滞在に必要な食糧・日用品の調達、航空券や宿 泊の手配、現地との調整、派遣員の那覇空港に おける送り出しや出迎え等について、全職員が 協力して対応し、今までにない結束力を確認す ることができました。その時培ったチームワー クを更に強固なものにするべく事務局のまとめ 役として頑張っていきたいと思います。
Q2.10 月より、本会事務局の事業部門の集約 化を図り、新体制を編成していますが、再 編について詳しく聞かせてください。
宮城会長はじめ役員のご理解をいただき理事 会の承認を得、本年10 月1 日付で事務局体制 を一新しました。
これまでの職員の事務分掌は、事務量の均衡 を図ることに重点が置かれ、管理部門を所管す る経理課に医師連盟や勤務医対策、女性医師バ ンク事業等が割り当てられている他、医師国保 の職員の一人が医師会の業務を担当するといっ た状況が続いていました。
また、事業部門を担う業務課においては、地域 医療関係事項、治験、学術・臨床研修事項、地 域保健・公衆衛生事業、老人保健、介護保険、 学校保健、母子保健、情報システム、医事紛争・ 医療安全、母体保護法等業務内容が多岐に亘り、 課内の統制も困難な状況になっていました。
このようなことから事務局の体制強化を図る べく事業部門を整理集約することとし、学術と 救急医療等を中心とした業務1 課と、地域医療 分野、公衆衛生、医事紛争等を所管する業務2 課に分割し、従来の庶務課、経理課、保険課を 加え、4 課から5 課体制に再編いたしました。
再編に伴い、経理課が所管していた女性医師 部会、女性医師バンク事業、勤務医部会、医療 関係者対策の各事業と医師国保の職員が担当し た産業保健、労災、自賠責事業等を業務1 課に 移管しました。
また、医師連盟業務を経理課から庶務課に移 管すると共に、新たに庶務課にサーバー、IT 機器管理のサブ担当職員を配置しました。庶務 課においては、これらの新たな業務の移管と、 従来の業務量の増加に対応すべく職員1 名を増 員しました。
この度、事業部門を集約化し、事務局を再編したことにより、各課の業務内容並びに職員の 事務分掌が明確となり、職員も動きやすくなっ たと思います。
なお、医師会、医師国保組合、医師協同組 合、沖医メディカルサポートの事務局組織は前 頁の図のとおりとなっています。
Q3.本会事務局の課題と今後の展望について 聞かせてください。
まず一番目の課題は、定期的な人事異動の実 施です。事務局はこれまで定期的な人事異動が 行われていません。事務局の活性化を図る為に は定期的な人事異動は必要であると考えていま す。それを実現するために、業務の平準化(ル ーチンの業務マニュアル化)を図ると共に、職 員の相互理解を深めるための勉強会(それぞれ の職員の職務内容や進捗状況等を発表し、意見 交換を行う)の実施を職員会議で確認しました。
2 番目に、各課を超えた協力体制の構築で す。先程も述べましたが、この度の東日本大震 災の医療支援班の対応は、担当課を中心に全職 員の協力により滞りなく対応することができま した。今後もあらゆる状況に対応すべく、いつ でも事務局の横断的な対応ができるような体制 を構築したいと思っております。例えば、通常 業務の協力体制は、庶務課と経理課、或いは業 務1 課と業務2 課等、隣課との協力体制を確立 させ、事業の内容によっては、その業務を得意 とする職員を各課から選抜してチームを結成す る。また、災害等緊急を要する場合は全職員で 対応するような体制づくりに努めたいと考えて います。
3 番目の課題は事業者間の連携です。事務局 は医師会、医師国保組合、医師協同組合、沖医 メディカルサポートの職員で構成しています。 それぞれの事業者の業務内容は異なりますが、 対象が会員である点は共通していますので、そ れぞれの職員が意思疎通を図り相互協力しなが ら会員への効率的かつ的確なサービス提供に努 める必要があると思っています。
又、今後数年で課長クラス等4 名の職員が定 年退職を迎えます。後任者を育成し円滑な世代 交代を図ることも重要な仕事と考えています。
Q4.最後に日頃の健康法、趣味、座右の銘等がありましたら聞かせて下さい。
健康法とか趣味といえるか分かりませんが、 2 年程前に高校の同級生でやっている模合のメ ンバーで野球チームをつくって楽しんでいま す。もともとメンバーが野球好きだったという こともありますが、50 歳を目前に控えた中年 のおやじ模合は、毎回食べて飲むだけの「メタ ボ推進の会」状態でした。ある時、メンバーの 一人が我々も2 年後には50 歳になるし、動け る50 代になりたいと話をしたことがきっかけ で、それなら野球チームをつくろうと言うこと になり、毎週日曜日の夕方を練習日と決め2 時 間程度汗を流しています。
健康・体力づくりために始めたはずですが、 試合は1 時間半、その後の反省会には数時間以 上を要し、健康のためになっているかは甚だ疑 問ですが、ストレス発散にはなっていると思い ます。
最後に、いたらない点も多々あると思います が、今回、事務局再編をさせていただいたよう に、やるべきことは大胆に、かつ細いところに も配慮を心掛ける「大胆細心」をモットーに頑 張って参りますので、会員の先生方のご指導ご 鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
この度は、インタビューへご回答頂き、誠に有難うございました。
インタビューアー:広報担当理事 當銘正彦