常任理事 真栄田 篤彦
去る8 月18 日(木)、沖縄ハーバービューホ テルクラウンプラザにおいて標記幹事会並びに 懇談会が開催されたので、以下の通り報告する。
幹事会
幹事会は各団体の代表等23 名、懇談会には 各団体の役員等50 名が参加した。
幹事会においては、なごみ会の会長である本 会宮城信雄会長から、各団体より多数のご参加 をいただいたことに対するお礼が述べられると共に、県民生活の基盤である健康福祉の向上のた め、加盟各団体の英知を結集して取り組むべく 忌憚のないご意見を賜りたい旨の挨拶があった。
その後、宮城会長の進行のもと、以下のとお り協議が行われた。
(1)役員の件
なごみ会の役員について、本会会則第6 条の 規定により会長は県医師会長とし、副会長は幹 事団体の長を充て、常任委員は各団体より推薦するものを充てることになっていることから、 予め各団体よりご推薦いただいた常任委員を含 めて作成した役員名簿(表1)について協議し た結果、異議なく承認された。なお、任期は平 成24 年3 月31 日までとなっている。
表1 平成23 年度沖縄県医療保健連合(なごみ会)役員名簿
(2)沖縄被害者支援ゆいセンター賛助会入会へのご案内について
本会より、当センターは平成14 年4 月に 「被害者こころの支援センター沖縄」として設 立し、現在「沖縄被害者支援ゆいセンター」と して犯罪や交通事故などの被害にあった方やそ の家族などが抱える悩みの解決やこころのケア を支援する民間のボランティア団体として活動 し、昨年11 月には沖縄県で第1 号として公益 法人を取得したとの紹介を行うと共に、当セン ターの運営は賛助会員や寄付金で成り立ってい るが、近年の経済不況の影響により浄財が集ま らず、支援活動に支障を来しているため、なご み会加盟団体にも当センターの存在意義をご理 解頂き、賛助会員としてご協力賜りたい旨の協 力依頼を行った。
(3)県民健康フェアの収支報告について
本会より、昨年の12 月26 日(日)に沖縄コ ンベンションセンターにおいて当フェアを開催 したところ、1,000 名近くの県民の参加があっ た旨報告を行った。開催にあたっては、各団体 負担金173 万、協賛広告費144 万円、協賛金 39 万円、企業協賛ブース費35 万円を集め、収 入総額は、3,909,685 円となった。支出総額に ついては、会場使用料、会場設営費、広告関係 費、その他雑費を併せ、3,862,656 円であり、 収支の差額については47,029 円の余剰がある 旨報告を行った。
(4)医療連携の枠組み作りについて
沖縄県歯科医師会より、食事に注目しクオリ ティの高い人生を送ってもらいたいとの狙いか ら、日本歯科医師会でも、人を支える歯科医療 として、歯科衛生士会と協力し、在宅医療につ いて研修会を実施しているとの説明があると共 に、患者からの問い合わせに対応するため、当会に在宅歯科支援センターを設置し、患者宅ま で協力員の先生方を派遣し治療等の対応をして いることから、さらにクオリティの高い医療を 提供するため、なごみ会の各団体と協力し実施 していきたいとの依頼があった。
(5)第73 回九州山口薬学大会の開催案内について
沖縄県薬剤師会より、毎年九州山口各県が持 ち回りで実施している九州山口薬学大会が、来 る平成23 年11 月12 日(土)・13 日(日)、 沖縄コンベンションセンターにおいて開催する ことが決定しており、後日正式な案内文書を送 付する予定である旨の案内があった。
(6)1)ウォーキング大会の開催について
沖縄県看護協会より昨年開催した県民健康フ ェアは盛況であったが、毎年開催するには、か なりの労力を要することから、ウォーキング大 会を実施してはいかがかと提案があり、案とし て、1)毎年当協会が実施しているウォーキング 大会になごみ会が共催として参加する。2)なごみ会主催としてウォーキング大会を実施する案 がそれぞれ示された。
協議の結果、県民健康フェアは来年度に実施 する方向で実行委員会を開催することが決定し たため、ウォーキング大会については、看護協 会主催で開催し、各団体は共催として協力する ことに決定した。
2)看護職のワーク・ライフ・バランス推進ワークショップの開催案内について
沖縄県看護協会より看護職のWLB 実現に取 り組む医療施設の増加を目標としたワークショ ップを来る9 月8 日(木)、9 日(金)に開催す るにあたり、各団体へ参加呼びかけがあった。
(7)栄養ケア・ステーションへの協力依頼について
沖縄県栄養士会より栄養ケア・ステーション の紹介があり、疾病の重症化予防のための食事 指導拠点整備事業を進めるにあたり、在宅指導 が可能な栄養士を育成していく研修を行う際、各団体に講師を依頼するのでご協力いただきた い旨の依頼があった。
(8)1)健康フェスタへの協力(共催)依頼について
沖縄県臨床検査技師会より来る平成23 年12 月11 日(日)に環境の杜ふれあいにおいて開 催する第5 回環境の杜健康検査フェスタ並びに 平成24 年3 月4 日(日)に開催する第5 回浦添 市まじゅんらんど健康検査フェスタへの協力依 頼があった。
2)(社)沖縄県臨床検査技師会 創立60 周年・法人化25 周年記念式典の開催案内について
沖縄県臨床検査技師会より平成24 年1 月28 日にロワジールホテル那覇において当会の創立 60 周年・法人化25 周年記念式典を開催するにあ たり、本記念式典へのご案内を文書にて送付す るので是非参加いただきたいとの案内があった。
(9)県民健康フェアについて
沖縄県放射線技師会より当フェアを毎年実施 することに意義があるので、是非実施してほし いとの要望があり、各団体の意見を伺った結 果、早めに実行委員を立ち上げ、次年度の開催 を目指して取り組むことに決定した。
(10)美ら島沖縄総体2010 サポートプロジェクト事業報告について
沖縄県理学療法士会より、美ら島沖縄総体が 開催されるにあたり、6 競技7 チームに対して サポートを行ったとの報告があった。また、公 益事業として、中学生高校生を対象に、スポー ツ障害の予防を目的とした、講習会を開催した との報告があった。
(11)一般法人への移行について
沖縄県精神保健福祉士協会より、様々な事業 を行っていくにあたり、任意団体では限界があ ることから、平成23 年8 月1 日付で一般法人 へ移行した旨のご報告があった。
(12)県民健康公開講座開催のご協力依頼について
日本健康運動指導士会沖縄県支部より、来る 平成24 年1 月〜 2 月頃にうるま市内の公共施 設において、県民健康公開講座を開催する旨の ご案内があった。
すべての議題が終了後、沖縄県言語聴覚士会 與儀会長より当会でも任意団体を解散し一般社 団法人へ移行した旨追加発言があった。
また、沖縄県歯科衛生士会 橋会長より平 成21 年度から実施している県民の歯周病予防 啓発の一環として、出前お口の健康セミナーを 開催している旨のご案内があった。
懇談会
幹事会終了後、会場 を移し白鳳の間におい て懇談会が開かれ、沖 縄県医療保健連合(なごみ会)の宮城信雄会 長から「県民の健康寿 命の延伸は誰もが等し く願うものである。しかしながら、本県の現状は、肥満をはじめ生活 習慣に起因する疾病の増加、早世等が顕著とな っており、県民の健康づくりが喫緊の課題とな っている。そのような実態を受け、昨年平成 22 年12 月26 日に開催したなごみ会主催によ る県民健康フェアでは、県民一人一人が各自の 健康を考え、健康に対する意識改革の動機づけ となるよう、沖縄県医療保健連合傘下の16 団 体が一堂に会し、健康相談、各種健診等を実施 し、無事成功裏に終えることができた。
一方、3 月11 日に東日本大震災という未曾 有の災害が発生し、多くの尊い命が犠牲にな り、改めて命の大切さを痛感すると共に、全て の人に等しく安全で安心な医療を提供すること が我々に与えられた崇高な使命であることを実 感している。このような中にあって、今こそ 我々は、それぞれの果たすべき役割を再認識す ると共に、明るい未来を築くためには自らに重 責を課し行動しなくてはならない。なごみ会加盟団体が一丸となって、医療・保健・福祉の向 上に取り組めば、必ずやその目的は達成される ものと確信している。
最後になるが、全団体が一堂に会するのは年 1 回であり、お互いの絆を深める良き交流の場 とするためにも、是非とも忌憚のないご意見、 ご提言、ご要望を賜るようお願い申し上げる。」 との挨拶があった。
引き続いて、小生(真栄田)から幹事会報告 を行った。
続いて、沖縄県福祉 保健部宮里達也部長よ り「平成23 年度第1 回 沖縄県医療保健連合な ごみ会が開催されるに あたり、ごあいさつ申 し上げる。本年度は3 月に東日本大震災及び 原子力災害が発生し、日本に甚大な被害を及ぼ した大変な年である。皆さんの中には直接現地 の救護を行った方もおられ、心から感謝申し上 げる。今もなお精神科病院協会では派遣を続け ており支援を行っている。被害を受けられた方 には心からお見舞いを申し上げる。沖縄県医療 保健連合会なごみ会の皆様には、日頃から県民 の保持増進をはじめ、本県の保健・医療・福祉施策の推進にご協力をいただき、深く感謝申し 上げる次第である。昨年度のなごみ会の取り組 みにおいては、12 月に初の試みとして「県民 健康フェア」を開催し、その中で、医療関係団 体の健康相談や各種専門のブースが設置される 等たいへん盛況であった。さて沖縄県において は、がん、糖尿病、脳卒中、及び急性心筋梗塞 等の生活習慣病対策が課題であり、平成24 年 度に「沖縄県保健医療計画」の改定作業を行う 予定である。今後とも患者の視点に立った医療 確保や予防対策の推進並びに地域医療の質の向 上に努め、充実した医療提供体制の整備に取り 組んでいく所存である。なごみ会に加盟されて おられる17 団体においては、保健、医療の各 分野で大きな役割を担って頂いているところで ある。本県の保健医療を充実させるためには、 皆様のご協力が不可欠であり、今後とも、県民 の保健、医療の向上のため、ご支援・ご協力を 賜るようお願い申し上げる。結びに、なごみ会 のさらなるご発展と本日ご参加の皆様のますま すのご健勝、ご活躍を祈念申し上げ挨拶とす る」との来賓祝辞が述べられた。
その後、沖縄県看護協会 奥平登美子会長に よる乾杯の後、懇談に入り、終始和やかな内に 会を終えた。