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沖縄県整形外科医会だより

知念弘

沖縄県整形外科医会会長 知念 弘

皆さんこんにちは。大浜第一病院の知念です。

今回は沖縄県整形外科医会の紹介をさせてい ただきます。

1996 年3 月に発刊された沖縄県整形外科医 会報創刊号によりますと当会の発足は昭和40 年で、初代会長は山田之朗先生で、2 代目会長 が伊志嶺玄喜先生、3 代目会長宮城能久先生、 4 代目会長大城徹先生、5 代目会長新垣敏夫先 生6 代目会長饒波剛先生、7 代目会長本部紹一 先生、8 代目会長高良宏明先生、9 代目会長嘉 陽宗俊先生、10 代目会長武内正典先生で、私 が11 代目となります。

会発足当初のメンバーは14 〜 15 名程度であ ったとのことですが、先輩方の御努力のおかげ で今や会員数214 名を数えるまでになりました。

当会の特徴は大学医局、開業医の先生方、勤 務医が非常に仲良く連携を取り合っている点に あるかと思います。最近は組織が大きくなった ため、各世代間の年齢差が広がっていることは 否めませんが、年中行事になっている「骨と関 節の日」の新聞紙上座談会や市民公開講座等に 関しては、大学、開業医、勤務医の先生方に万 遍なく参加・協力していただいておりますし、 世代間の交友を図るためのゴルフコンペも最近 再開しております。さらに、学術講演会に関し ても、先代の茨木琉球大学名誉教授、現職の金 谷琉球大学整形外科教授の御尽力のおかげで、 年間約20 〜 30 題の講演会が開催され、沖縄県 外の地域に出向かなくても、基本的な専門医維 持のための単位数は確保できる体制となってお ります。

この点に関しては各会員の経済的、時間的メ リットは多大なものがあると考えております。 年中行事としましては、1 月に県内の整形外科 医による講演会・新年会を開催、4 月に沖縄県 整形外科医会総会、7 月に「骨と関節の日」の 打ち合わせ会・理事会、10 月に「骨と関節の 日」新聞紙上座談会、市民公開講座を開催し、 運動器疾患の広報及び啓発活動に力を入れてお ります。

当会の22 年度役員は会長が知念弘(私です。) 副会長が仲宗根リハビリクリニックの仲宗根聡 先生、はえばる北クリニックの安里英樹先生、 沖縄協同病院の上原昌義先生で、理事は南部徳 洲会病院の金城幸雄先生、琉球大学整形外科の 普天間朝上先生、のびのび整形外科の伊志嶺恒 彦先生、伊志嶺整形外科の伊志嶺隆先生で顧問 が琉球大学整形外科教授の金谷文則先生、監事 が上里整形外科の上里博光先生と山城整形外科 眼科医院の山城千秋先生となっております。

当会は学術活動にも力を入れておりますが、 平成22 年度の沖縄県医師会医学会総会での発 表は第110 回が9 題、第111 回が11 題となっ ており、さらに新聞紙上への投稿も平成22 年 度は10 題を数えております。

研究会活動も盛んで、沖縄脊椎外科研究会が 年に3 回、沖縄関節外科研究会も年に2 回各病 院持ち回りで行われています。その他に肩関節 研究会や症例検討会などが多くの診療所、病院 で開催されています。

新臨床研修医制度では整形外科は必須とはな っておりませんが、外傷や痛みのプライマリ・ ケアとしての整形外科の知識は当然研修医に指 導していかなければなりませんし、実際、多く の関連施設で、研修医に対する整形外科プライ マリ・ケアを実践・指導しております。

沖縄県整形外科医会はこれからも会員相互の 親睦並びに学術活動、若手の育成、教育ならび に運動器疾患の県民への啓発活動等に力を入れ ていきたいと考えております。

さらに今後は、メタボリックシンドロームと ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の コラボした講演会、研究会が開催できればと考 えておりますので、その際には内科をはじめと した各科の先生方の御協力をよろしくお願いい たします。