沖縄県眼科医会会長 中山 貞之
沖縄県眼科医会 会員数123 名、会長以下 理事13 名
毎月第4 水曜日 19 : 30 より県医師会館 第3 会議室で理事会を行っております。
理事会は報告事項、協議事項からなり、日本 眼科医会、県医師会より会員への依頼文書、ア ンケート、調査定点など報告事項、協議事項を 含む会員への眼科医会理事会報告、日本眼科医 会より連絡文書、配布表、などありとあらゆる ことを行っております。日本眼科医会よりの問 い合わせ、事務連絡が多く、眼科医会会務全般 に精通していることが必要です。
県医師会に眼科医会事務所の設置も検討いた しましたが、事務所を設置しても、問い合わ せ、事務内容の確認に時間を費やし、会務全般 に精通した会長本人が事務処理を行った方がよ いとの結論になりました。
沖縄県眼科医会報告を年2 回発行し、表紙写 真、巻頭言、学術報告、新聞投稿など、会員の 先生方にお願いして掲載しています。
10 月10 日「目の愛護デー」には沖縄タイム ス、琉球新報の地元2 紙に広告を掲載し、目の 検診、啓蒙活動を行っています。「忘れてはいま せんか?目の検診、年に一度は眼科専門医へ」
沖縄アイバンク協会と協力して資金造成のた めの募金箱設置とポスターの配布を行っており ます。
日本の眼科82 : 5 号(2011)に、「眼科を選 ばなかった理由、それにも勝る眼科の魅力アピ ールを」と題して、中国四国ブロック勤務医委 員、愛媛県立中央病院松田久美子先生が述べて います。以下、引用(抜粋)してご紹介します。
眼科志望者は2004 年の新臨床研修制度以 降、著しく減少しており、厚労省の資料では以 前の水準に比べ約30 %減少しているとされて います。
選ばれなかった理由1:全身を診たい
共通する第一の理由は「眼科は全身管理を することが少ない。皮膚科、泌尿器科など他 のマイナー科に比べ顕著に少ない」
選ばれなかった理由2:眼科医の全科当直勤務 は大変
後期研修は研修指定病院で受けることにな り、全ての研修指定病院では全科当直があ る。全身管理から距離のある眼科専攻医とし て、全科当直のある病院でやっていくのは非 常に大変である。
選ばれなかった理由3:眼科は特殊性が強く、 とっつきにくい
眼科は特殊性が強く、とっつきにくいう え、外科内科などで学んだ医師としての基本 診療能力を生かすことが難しく、失われてい くようで焦りを感じる。検査の機械や専門用 語、カルテの記述、診察方法も他科とは一線 を画していて、自分で所見を取れるようにな るのも時間がかかる。
選ばれなかった理由4:眼科開業医は飽和状態
選んだ理由:眼科領域に魅せられた眼科専攻医 は「学生や初期研修医時代に初めてみた眼科手 術に特に感動を覚えた。眼という一見小さな臓 器の中で行わる多種多様な手術は、他科の外科 手術とは一味違い、どれも細やかで巧みであ り、本当に心を奪われた。
専攻医にとって、このような手技を一つずつ 習得していくことは自分の目で直接病気を診る ことが出来る、そして自分の手で治療を行って いく、眼科ならではの醍醐味を少しでも知って 貰えれば、将来眼科を志望する若手医師も増え ていくのではないかと思うと述べています。