沖縄県医師会_沖縄県医師会報（2011年3月号）

平成23 年沖縄県医師会新年祝賀会・医事功労者表彰式

常任理事　真栄田　篤彦

沖縄県医師会新年祝賀会・医事功労者表彰式

式　次　第

日時：平成23 年1 月8 日（土）19 ： 00 ～

場所：沖縄ハーバービューホテル　クラウンプラザ（彩海の間）
　　　司会　渡辺克江アナウンサー

1 開会のことば　　　　玉城信光副会長

2 会長挨拶　　　　　　宮城信雄会長

3 第25回沖縄県医師会医事功労者表彰
　　　・県知事表彰　　　　3名
　　　・県医師会長表彰　53名
　　　・被表彰者代表挨拶

4 来賓祝辞　　　　　　仲井眞弘多沖縄県知事

5 鏡開き・乾杯　　　　岩政輝男琉球大学学長

6 祝宴・余興　　　　　サウンドオフィス・名城

7 福引き

8 閉会のことば　　　　小渡敬副会長

去る1 月9 日（土）沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザにおいて、平成23 年沖縄県医師会新年祝賀会・医事功労者表彰式が開催された。

従来12 月開催の定例総会と併せて開催していた医事功労者表彰式を今回から新年祝賀会と合同で開催したところ、会員111 名、家族56 名、来賓等63 名と例年にない多数の方々にご参加いただき、大いに賑わった。

今回受賞されたのは県知事表彰3 名、県医師会長表彰53 名の先生方です。

初めに、玉城信光副会長から開会の辞が述べられ、その後宮城信雄会長が挨拶にたたれ、次のとおり述べられた。

宮城会長挨拶

新年あけましておめでとうございます。

本日は、2011 年の新春を寿ぐ沖縄県医師会新年祝賀会を開催いたしましたところ、仲井眞弘多知事をはじめ、ご来賓の方々、会員並びにご家族の皆様方多数ご参加頂きまして衷心より感謝申し上げます。

先ず、皆様方にお礼申し上げたいことがございます。今日、ご本人にもお越し頂いておりますが、昨年11 月の県知事選挙において、沖縄県医師会をあげて支援した仲井眞弘多知事が見事再選を果たしました。この場をおかりし、ご支援、ご協力を頂きました皆様方に対しまして改めてお礼申し上げる次第です。

仲井眞知事がマニフェストに掲げた「保健医療の充実と健康福祉社会の実現」には、各地区医師会の意見を取りまとめ、本会から提案した政策が盛り込まれております。その政策実現のためにも私どもはより一層県行政との連携を図り、仲井眞知事を支援して参りたいと考えておりますので、会員各位のご協力をお願い申し上げます。

さて、沖縄県医師会では、例年12 月開催の定例総会に合わせ、長年にわたり本県の保健医療福祉の向上ならびに医師会の会務運営に貢献された会員に対し医事功労者表彰を行ってまいりましたが、より多くの方々にご祝福いただくべく本年より新年祝賀会とあわせて開催させていただくことといたしました。今回受賞されるのは県知事表彰3 名、県医師会長表彰53 名の先生方です。特に、慶祝表彰におきまして、白寿の先生が2 名、米寿の先生が2 名、喜寿の先生が23 名おられることは誠に喜ばしくおめでたい限りであり、沖縄県医師会の誇りであります。受賞者の皆様におかれましては衷心よりお慶び申し上げます。現在の本県の医療事情は国による振興計画や県の諸施策により、大幅に改善されておりますが、その陰にはここにおられる先生方をはじめとする諸先輩方が、戦後の脆弱な医療環境のもとで日夜を分かたず保健・医療・福祉の向上確保にご尽力いただいた基盤があったからこそ成し得たものであり、ここに改めて先生方の永年のご労苦に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表する次第であります。

一方、中央情勢に目を向けて見ると、長年続けられた医療費抑制策により今や我が国の地域医療は崩壊し始め、医療現場は荒廃の危機にさらされております。

世界で最も優れた制度である我が国の国民皆保険制度を、財政難を理由に公的財源の投入を減らし、なし崩し的に解体しようとする動きさえ出てきております。

そのような中、日本医師会は公的医療保険を 4 段階に分けて順次統合し2025 年以降に一本化することを柱とする「国民の安心を約束する医療保険制度」を公表しております。

国は国民にとって何が最良か改めて考えていただき、実現のための政策を進めていただきたいものであります。

最後になりますが、医療を巡る情勢は依然として混沌とし、今後も困難な状況が予想されますが、我々に与えられた崇高な使命である、「県民のための良質な医療提供」が全う出来るよう、会員並びに関係各位のより一層のご協力をお願いすると共に、平成23 年の卯年がご参会の皆様にとって明るく希望に満ちた一年になるよう心から祈念致しまして、私の年頭の挨拶と致します。

第25 回沖縄県医師会医事功労者表彰

引き続き、医事功労者表彰式に移り、仲井眞知事から沖縄県知事表彰（3 名）の授与、宮城会長から県医師会長表彰の授与が行われた。県医師会表彰については、受賞者が53 名と多数おられることから、ご出席頂いた先生方のお名前をご紹介させていただき、代表で知念清先生に授与された。その後、受賞者を代表して、県知事表彰を受賞された幸地賢治先生から挨拶があった。

幸地賢治先生受賞者代表挨拶

本日は、私達のためにこのような盛大な表彰式を催していただき誠にありがとうございます。小生がこのような晴れがましい席に座っていいものかどうか、寧ろ頑張れと、何か重荷を負わされたような気持ちです。また、當山堅次先生をはじめとする白寿、米寿、喜寿を迎えられた先生方には永きに亘って、私のような者には想像の出来ない様なご苦労の末に今日を迎えられたかと存じます。先生方のご苦労のお陰で今の私たちがあるのだと強く心に刻み、今後とも地域に根ざした医療を確立・維持出来るように微力ながら頑張っていきたいと考えます。私どもは本日の表彰を大きな励みとし、今後益々地域医療、保健・福祉活動に一層の努力をお誓いして、お礼の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

続いて、来賓を代表して仲井眞弘多知事が祝辞を述べられた。

仲井眞知事挨拶

本日の新年祝賀会・医事功労者表彰式にお声を掛けていただきまして誠にありがとうございます。

昨年11 月の県知事選挙では、医師会の先生方及び医療関係の多くの団体の皆様から力強いご支援を賜り無事に当選することが出来ました。私は、11 公約を掲げて当選いたしました。この公約の実現に向け一生懸命全力を尽くしたいと思います。どうか先生方のお力添えを末永くよろしくお願い申し上げます。

そして、恐れ多くも私の後援会長には医師会長をされておられる宮城信雄先生、そして県の医療に係る政策参与には玉城副会長と、医師会の皆様のお力を得て仕事をさせていただいております。

改めまして、新年あけましておめでとうございます。

さて、お集まりの皆様には希望に満ちた新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

本日、沖縄県医事功労者県知事表彰及び県医師会長表彰を受賞されました幸地賢治様他55 名の皆様、この度の栄えある受賞、誠におめでとうございます。皆様の長年にわたる医療の向上に対する多大な御尽力と御功績に対し、改めて心から敬意を表しますとともに、今後とも御支援、御指導を賜りますようお願い申し上げます。

私の公約に掲げた「保健医療の充実と健康福祉社会の実現」に向け、医師確保の推進、医師等医療従事者の育成及び資質向上を図るための「シミュレーションセンター」の整備、緊急搬送体制の充実、がん対策の推進等に取り組んで参る所存でございます。

また、昨年7 月から実施しております＃ 8000 事業におきましても、関係各位の御尽力に感謝申し上げますとともに、引き続き御協力をよろしくお願い申し上げる次第であります。

結びになりますが、本日受賞されました皆様の御健勝と、沖縄県医師会のますますの御発展、並びに本日お集まりの皆様にとりまして、健康で幸多き年となりますよう心から祈念申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

引き続いて、宮城会長、新垣代議員会議長他 6 名の来賓による鏡開きが賑々しく行われ、来賓を代表して岩政琉球大学学長が下記のとおり挨拶された後、乾杯の音頭をとられた。

岩政琉球大学学長乾杯挨拶

新年おめでとうございます。

最近は大変な不景気でありますし、いろいろ困難な問題もありますが、医師会の先生方は地域の皆さんの健康を守るために大変なご努力をなさって、今日もたくさんの先生方が表彰を受けられました。心から敬意を表します。私どもの大学も県からシミュレーションセンターや寄附講座をいただきまして、医師会や県の皆様と一緒に地域住民の健康を守るため努力したいと思っております。

年の初めにあたりまして、新しい年の計画であるとか、いろいろな思いを語ることは非常にいいことだと思います。外国でもオーデンの「新年の手紙」という詞もありますし、日本では、皆様もよくご存じの万葉集の一番最後の締めの歌は大伴家持の「あたらしき年の初めの初春の・・・」というよく知られた新年をお祝いする歌でございます。しかし、一方石垣さんの詩のように、「新年といってみても、それは昨日の今日のこと」というようなものもございまして、人それぞれの思いがあると思います。今日は医師会の新年会でございますから、やはり地域の皆さんのご健康とご発展をお祈りしながら、そして会員の皆様、ご出席の皆様のご健康と今年が良い年であるように願って乾杯をしたいと思います。宜しくお願い致します。

その後、サウンドオフィス・名城の3 人のメンバーによるフルート、バイオリン、ピアノの演奏とソプラノ歌手の川満美紀子さんによる歌を披露していただき、祝宴が和やかに行われた。

福引きで幸運を射止めた方は、17 名おられましたが、1 等賞（液晶テレビ）はおろくハートクリニックの知花幹雄先生、2 等賞（自転車）は仲宗根雅広週刊レキオ社取締役、3 等賞（コンポ）は眼科クリニック幸地の幸地賢治先生ご令孫の高木花さんであった。

最後に小渡副会長より2011 年が明るい年になるよう祈念する旨の挨拶があり、閉会となった。