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今年の抱負

仲村義一

社会医療法人敬愛会中頭病院
内科 仲村 義一

新年明けましておめでとうございます。中頭 病院で循環器内科をしている仲村義一と申しま す。今回新春干支随筆の依頼を受け大変驚いて おります。3 度目の兎年を迎えるにあたって今 年の抱負をつたない文章で恐縮ですが寄稿させ ていただきました。

私は平成16 年琉球大学医学部卒業後、現在の中頭病院で初期研修を行いました。私たちの 年から新研修医制度が開始となっております。 新研修医制度開始元年でしかも大学出たてでな にもわからない私たちに対して中頭病院の先輩 医師、看護師さん、検査技師さん、事務の方々、 同僚、患者さんが温かく見守っていただいたお かげで無事初期研修の2 年間を終了できました。 その後日々の診療に追われ6 年目でようやく内 科認定医をとり気がつけば医師として7 年目を 迎え、また3 度目の兎年を迎るまでになってし まいました。これまでの7 年という医師人生を 振り返り今年の抱負を考えてみたいと思います。

この7 年間は数々の人との出会いに感謝する 7 年だったと思います。たくさんのいい指導医、 病院スタッフ、患者さんに恵まれました。その 中でも現在の指導医の屋宜先生との出会いが医 師人生に大きな影響を与えました。学生のポリ クリ時代、正直に循環器内科は興味を持てませ んでした。冠動脈造影検査やEPS など興味を 持てずポリクリの3 週間が苦痛でした。それが 今では循環器に志すようになっており人との出 会いは非常に大事だなと改めて感じておりま す。屋宜先生の患者さんへの態度、接し方、患 者さんに与える安心感などが非常に勉強になり ました。また年齢も離れた研修医に親身に接し ていただき悩みなども色々相談できました。こ の先生の元で勉強したいと思い循環器をめざす きっかけとなりました。現在まで循環器の知 識、技術、患者さんに対する接し方など色々学 んだおかげで最近では私のような若い医師であ っても患者さんから先生と会うと元気になれる とか、先生に会えるのが楽しみなどとありがた いお言葉をよくかけていただいています。

さて兎年にあたり今年の抱負ですが、患者さ んからのありがたい言葉に追いつけるような技 術や知識をしっかりと身につけることです。さ らなる知識、技術を身につけそれを患者さんに 帰していくことがこれまで私を育ててくれた先 輩、病院スタッフ、同僚、私を信頼して受診し てくれる患者さんへの恩返しであると考えてい ます。本年度も何卒よろしくお願いいたします。