ウィメンズクリニック糸数
院長 中里 和正
昨年の大きな出来事は私自身がS A S (Sleep Apnea Syndrome)と診断されたこと でした。以前よりアルコールを摂取した後はい びきが高く、無呼吸もあるようだと妻に指摘さ れておりました。高血圧もあり降圧剤も服用し ておりました。しかしコントロールがいま一つ という状態が続いておりました。体型も小太り 状態で生活習慣病と指摘されておりました。こ の1 〜 2 年はアルコールも控え目に軽い運動を 毎日続けておりました。ここ数年は仕事の疲れ が蓄積されていくようだと感じておりました。
睡眠時無呼吸症侯群(SAS)の診断は1 泊 入院してPSG(poly somno graphy)検査を 受けることです。AHI(無呼吸低呼吸指数)が 5 回以上でSAS と診断されます。私は中等症 と診断され、治療はCPAP 療法(持続陽圧吸 吸療法)を選択しました。現在のCPAP 装置 は進化しており陽圧の設定は器械が自動的に設 定してくれます。
効果は劇的で、朝の目覚めがすっきりしま した。
夜間のトイレの回数も減りました。
続けることで降圧の効果も得られるのではな いかと期待しております。
この様にいいことづくめなのですが、難点は 寝ている間は鼻マスクをつけなければならない ことです。鼻マスクに慣れるのには個人差が大 きいと思われました。しかし鼻マスクも今後は さらに良いものに改善されていくと思われます。
個人的なことを長々と書きましたが、SAS の合併症の影響を考えると、より多くの人々に この病気を知っていただきたいと思いました。
私は普段不妊症の治療をしております。生活 習慣病はこの領域でも大きな影響を与えていることが判明してきております。これは男女とも に言えることです。すると生活習慣病に関連す るSAS も不妊原因と考えられるのではないか と疑っております。
今年はウサギ年、SAS を治療してピョンピ ョンと跳ね回りたいと思います。