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九州医師会連合会第314 回常任委員会

宮城信雄

会長 宮城 信雄

去る11 月12 日(金)、午後4 時から標記常任 委員会が城山観光ホテルにおいて開催された。

当日は、第110 回九州医師会総会・医学会の 前日会議として開催され、九州医師会連合会の 事業現況並びに歳入歳出現計に関する報告や九 州医師会連合会総会の宣言・決議(案)に関す る・協議等が行われた。

はじめに、池田哉九州医師会連合会会長 から開会の挨拶があり、会議が進められたので 概要について報告する。

報 告

1)第313 回常任委員会について(鹿児島)

池田会長から、下記事項について経過報告が あった。

1)厚生労働省の政策コンテストについて

去る10 月19 日、日医へ同政策コンテストに 対する要望書を提出した。日医の対応として原 中会長が医政局長と面談し、そのようなことが ないよう申し入れを行い、発案者に対しても日 本医師会館で直接指導したとのことである。

2)日本医師連盟執行委員会における協議・討 論の時間について

日本医師連盟の会議は、協議・討論の時間を しっかり設けてもらいたい旨要望した。その結 果、来年開催される2 月6 日の会議では常任執 行委員会は午後1 時30 分から午後2 時20 分迄 (50 分)、執行委員会は午後2 時30 分から5 時 迄(2 時間30 分)開催することになった。

2)九州医師会連合会事業現況について(鹿児島)

池田委員から、平成22 年4 月1 日から9 月 30 日までに開催された九州医師会連合会の主な 事業内容について資料に基づき報告があった。

3)九州医師会連合会歳入歳出現計について (鹿児島)

野村委員から、平成22 年9 月30 日現在の九 州医師会連合会会計の歳入並びに歳出の現計に ついて、資料に基づき報告があった。

4)第110 回九州医師会医学会及び関連行事に ついて(鹿児島)

池田会長から、第110 回九州医師会総会・医 学会関連行事について、11 月12 日(金)の前 日諸会議、13 日(土)の合同協議会並びに総 会・医学会、14 日(日)の分科会・記念行事 の各日程等について報告があった。

5)第63 回日本医師会設立記念医学大会にお ける各種表彰者に対する慶祝(祝電)につ いて(鹿児島)

池田会長から、九州医師会連合会長名で受賞 団体並びに個人へ祝電をお送りした旨報告があ った。

【日本医師会最高優功賞】団体1、個人1 名

医学、医術の研究により医学、医療の発展又 は社会福祉の向上に貢献し、特に功績顕著なる 功労者(本会会員)

地域医療の確保及び保健活動に貢献した功労 者 金城幸善先生(沖縄県)

【日本医師会医学研究助成費】3 名

6)秋の叙勲受章者に対する慶祝(祝電)につ いて(鹿児島)

池田会長から、九州医師会連合会長名で各受 章者(4 名)へ送りした旨報告があった。

7)その他

1)「医師会将来ビジョン委員会」委員につい て(鹿児島)

池田会長から、医療政策と地域医療の観点か ら原祐一先生(福岡県師会理事)と白髭豊先生 (長崎県医師会理事)のお二人を日本医師会へ 推薦したとの報告があった。

協 議

1)第110 回九州医師会連合会総会の宣言・決 議(案)について(鹿児島)

池田会長よりみだし宣言・決議(案)につい て、これまでの審議経過等について説明があ り、特に異議なく承認の後開催される臨時委員 総会に提案することにした。

2)第315 回常任委員会並びに第2 回各種協議 会(1 月29 日(土)鹿児島市)について (鹿児島)

池田会長からみだし常任委員会並びに各種協 議会開催日程等について提案があり、下記のと おり決定した。

日時 平成23年1月29日(土)16:00〜

場所 城山観光ホテル

1)第315回常任委員会(16:00 〜 18:00)

2)第2回各種協議会(16:00 〜 18:00)

1)医療保険対策協議会

2)介護保険対策協議会

3)地域医療対策協議会

3)各種協議会報告(18:10 〜 18:40)

4)懇親会(18:45)

3)支払基金の支部間格差調査結果について (宮崎)

稲倉会長から、支払基金より公表された支部 間格差の調査結果について下記のとおり説明が あり、各県並びに審査支払機関の在り方に関す る検討会の状況等も含めて意見交換を行った。

(提案要旨)

国保・社保の審査について、都道府県国保連 合会及び支払基金支部間で大きな差があるこ と、審査基準が統一されていないこと等が指摘 されてきた。これまで、このような指摘に対し て説明できるような資料がなかった。これらの 差異の原因を明らかにするため、支部間でレセ プトを交換して、同一のレセプトを複数の支部 で審査した結果が支払基金より公表された。

調査対象として、原審査査定点数率が高い福 岡支部と低い山口支部を選び、レセプトを交換 し双方の支部において審査事務及び審査を実施 した。第三者の立場として、千葉支部にて福岡 支部と山口支部のレセプトの事務審査及び審査 を実施した。両支部とも原審査査定点数率が高 い保険医療機関を対象とし、その数は山口支部 が20、福岡支部が14 であった。

対象レセプトは平成21 年8 月診療分の各々 8,700 枚、合計17,400 枚で、山口、福岡両支 部は相互交換で、千葉支部は両支部のレセプト の事務審査及び審査を実施した。審査を行った のは、各支部とも主に主任審査員であった。

対象支部の審査概況をみてみると、山口支 部、福岡支部、千葉支部及び全国の平成21 年 8 月診療分全体の審査実績は、査定件数率で 0.454 %、1.596 %、0.777 %及び0.962 %、査 定点数率で0.079 %、0.283 %、0.185 %及び 0.197 %であった。支部の審査実績でみると、 山口支部と福岡支部では査定件数率で3.5 倍、 査定点数率で3.6 倍の差があった。

レセプト交換にて、山口支部の保険医療機関 を福岡支部で審査した場合、福岡支部の方が山 口支部より査定件数率で7.6 倍、査定点数率で8.2 倍高かった。福岡支部の保険医療機関を山 口支部で審査した場合、福岡支部の方が山口支 部より査定件数率で1.1 倍、査定点数率で2 倍 高かった。千葉支部が山口支部の保険医療機関 を審査した場合、査定件数率で4.0 倍、査定点 数率で2.5 倍千葉支部の方が山口支部より高か った。千葉支部が福岡支部の保険医療機関を審 査した場合、査定件数率は1.0 倍と差はなく、 査定点数率は福岡支部の方が千葉支部より3.1 倍高かった。

支払基金支部間でレセプトを交換して相互に 審査を行うという調査は、今回が初めての試み である。報告書にも記載されている通り、調査 対象レセプト数が取扱件数と比較して極端に少 なく、かつ全診療科を網羅したものでない。支 部間で査定件数率、査定点数率の相違はある が、平成21 年8 月診療分の全国平均では、レ セプト件数の99.038 %、請求点数の99.803 % が査定されていないという事実を十分認識する 必要がある。支部間で査定に相違が生じている 事項については、レセプトの平均点数の差、算 定ルールの解釈の差、支部取扱事項の差等更な る分析が必要である。審査委員会相互の一層の 情報交換、簡潔明瞭な保険診療ルールの確立及 び普及が重要である。全国共通の審査基準を急 ぐあまり、査定率の都道府県間、支部間差異が 強調され過ぎて、レセプト審査に対する不信感 を助長してはならない。

4)平成23 年度九州医師会連合会行事予定に ついて(佐賀)

池田会長から、佐賀県医師会が担当する平成 23 年度九州医師会連合会行予定(案)につい て提案があり、原案どおり承認した。

5)その他

1)九州地方社会保険医療協議会委員の県別ロ ーテーションの確認について(鹿児島)

池田会長から、九州地方社会保険医療協議会 委員の県別ローテーションについて説明があ り、任期の確認を行った。

平成22 年10 月1 日以降(1 年任期)
  沖縄県、大分県

平成22 年10 月1 日以降(2 年任期)
  熊本県、長崎県
  ※福岡県は窓口県として毎年委員となる。

2)鹿児島県奄美大島地区の豪雨災害における 見舞金について(鹿児島)

池田会長から、九州医師会連合会災害見舞金 (義援金)に関する申し合わせに基づき、大島 地区への豪雨災害見舞金として、九州医師会連 合会より見舞金をお送りしたい旨提案があり了 承された。

その他

・日本医師会財務委員会開催に伴う意見提出 について

松田会長(財務委員会委員)より、標記意見 提出について説明があった。

日本医師会では、財務委員会を12 月10 日に 開催するとのことであり、第123 回日本医師会 臨時代議員会で承認された平成21 年度決算、 事業内容等に関する追加質問並びに予算に関す るご意見等があれば提出していただきたいとの ことである。ご意見等があれば11月20 日(土) までに福岡県医師会へ提出していただきたい。 (日本医師会へ11 月26 日までに提出)