県医師会の皆様、那覇市医師会の皆様、今後も医師会活動にご理解とご協力、そしてご指導、ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
Q1.この度は、那覇市医師会会長への就任お めでとうございます。
就任に当たっての感想と、今後の抱負をお 聞かせ下さい。
那覇市医師会第67 回定期総会で、那覇市医 師会長に就任しました。
就任に当たっての感想としては、先ず那覇市 医師会は14 億2 千万余円の大事業をしている一 企業として捉え、この事業を支えてきた那覇市 医師会員の先生方と、そして事業運営に携わっ ている職員の多くの面々が思い浮かびまして、 本当に慎重に、そして無駄のない様に医師会運 営をして行こうと決意いたしました。したがっ てこれまでのサブの形で身軽な気持ちではなく、 自分自身にのしかかる責任の重大さを改めて再 認識しました。今日までの長い医師会の歴史の 中にあって、大先輩先生方が築いてきた那覇市 医師会の伝統と資産を大事に守りつつ、更に発 展させるにはどうすればよいかを考えていまし た。勿論一朝一夕には出来ませんが・・・。当 会の理事とともに頑張って参ります。
Q2.今回、地区医師会長と県医師会常任理事 を兼任されておりますが、その点特にご苦 労なされていることがありますでしょうか。
那覇市医師会は平成8 年から理事として就任 していますが、県医師会理事は平成10 年から 就任しています。今日までの医師会活動もあっ という間の感じです。
地区医師会も県医師会も多くの委員会があ り、自分が担当する委員会の開催に関して、日 程調整でブッキングが起きたり、どちらを重視 して出席するとかで困ったことがありました。 でも、平成10 年から県・地区医師会ともに同 じ学校保健委員会担当理事のときは、会務運営 上はとてもいい仕事ができ、兼任も忙しかった ですが、このようにいいこともありました。県 医師会館建設担当理事のときは、非常に県医師 会が忙しく、那覇市医師会での種々の委員会を 欠席することも多々ありました。
現在、地区医師会長になってからは、益々 委員会開催の日程調整が忙しくなってきてい ます。
Q3.那覇市医師会は、健診センター・検査セ ンターを運営されておりますが、現状と今 後の見通しについてお聞かせ下さい。
那覇市医師会は、各種運営していますが、生 活習慣病検診センターに関しては現場の責任者 は崎原永辰先生がセンター長で、一生懸命運営 しています。本当に感謝しています。また、友 利常任理事が担当理事で、重要な委員会なので、これまでの三役経験者や理事経験者を運営 委員会に参加していただき、同委員会での重要 事項に関する協議結果に関しては必ず理事会で 協議事項として十分審議してから、実行に移し ており、今日まで発展してきました。今後も同 センターが発展するように努力して参ります。
検査センターに関しては、検査企業のSRL 様と共同提携としてすでに今年で10 周年を迎 えています。当会ではこの事業も大変重要な位 置にあります。医師会とSRL とのジョイント 方式は「那覇市医師会方式」として、前副会長 の伊集守政先生が担当して、九州地区医師会立 共同利用施設連絡協議会等で報告してから、九 州のみならず全国的にも注目を集めており、過 日は岡山県医師会からも当会訪問がありまし た。今後も重要事業として鋭意継続していく決 意です。会員の医療機関はまだ厳しい経営状況 ですが、今後も会員の協力をお願いしていきた いと思っております。
Q4.那覇看護専門学校は県内の看護師育成の 重要な役割を担っていると考えられますが、 先生のお考えになる看護師養成、または人材 育成に対する熱意の程をお聞かせください。
当会は那覇看護専門学校を運営しています が、昨年度、友寄英毅前会長の時に、看護学科 を創設しました。看護学校の運営も、又教育の 場としても大変重要なところです。医師会長が 兼任すると時間的制約で十分な協議ができず、 副校長の垣花先生が大変調整等で苦労や当校の 発展の障害になりかねません。これまで歴代の 医師会長が校長兼任でしたが、友寄前会長がそ のまま、校長として継続していただくよう私か らお願いしました。今後は専任として十分に学 校運営に参画できますので、当看護専門学校が 益々発展していくものと期待しています。優秀 な生徒を教育するためには近隣の大病院の現場 での実習が重要になってきます。これまで、南 部医療センター・こども医療センター、南部徳 洲会病院、沖縄協同病院、那覇市立病院、その ほか当会所属の大きな病院の協力によって学生 の実習が成り立っています。この紙面をお借り して関係病院の皆様方に感謝申し上げます。
看護学校の生徒は、多くの関係医療機関のご 協力を頂いて初めて素晴らしい看護師になりま す。今後も多くの関係各位の協力を頂く必要が あります。
また、昨年の各地区医師会連絡協議会(中部 地区医師会担当)で、宮古地区からの推薦入学 生を受け入れて欲しいとの要望があり、現在、 当校では鋭意協力できるよう検討中です。地区 医師会が連携して看護師養成が出来ることはと てもすばらしいことだと思います。
Q5.那覇市医師会の活動の中で特に力をいれ たい取り組みがありましたら教えて下さい。
那覇市医師会では、約6 年前から病診連携委 員会が機能しています。当会の先生方の患者 で、入院が必要になったり、あるいは高度医療 を必要とした時点で、速やかにスムースに病院 へ紹介できるようになって来ました。これも、 病院の先生方や連携室のスタッフと診療所の先 生方やスタッフが那覇市医師会館に集い、懇談 を通して顔見知りになり、より緊密に連携が出 来るよう企画してたことが功を奏したと思いま す。糖尿病や認知症に関する連携に関しても、 当会ではもっともっと進化して、会員への講習 会やロールプレイ等に参加していただき、在宅 医療システムや介護関係の連携を含めてこれか らの高齢化社会に適応して行くべく体制をとっ て行きたいと考えています。
Q6.那覇市医師会は、那覇市(行政)と密接 に連携して医療福祉行政の向上に力を入れ ておられますが、特徴と那覇市医師会から 行政へ特に提言していること等がありまし たら、教えて下さい。
那覇市行政とは特に各種検診事業の委託とか 予防接種事業の委託、学校保健事業など重要な 事業を市と連携して実施しています。毎年行政 と当会担当理事者での「那覇市医療協議会」を 1 回開催し、その後は、実務担当者同士で細かく煮詰めていきます。何事も顔の見える形で協 議、話し合いすることはとても重要だと思いま す。かなり以前ですが、これまでの麻疹予防接 種は集団接種でしたが、当会は一番早く個別化 接種方式に移行できました。なお、最近では乳 幼児健診も那覇市集団検診体制から個別化で検 診体制が取れるよう交渉中です。
今後も、市行政と当会は緊密に連携を取りな がら、市民の健康を増進・守る形で役割を担っ ていきたいと考えています。
Q7.先生は、ゴルフ、カメラ、ダイビング等 多趣味でいらっしゃいますが、最近特に興 味を惹かれたこと、熱中していること等が ありましたらお聞かせ下さい。
また、日頃の健康法、座右の銘等がござい ましたらお聞かせ下さい。
最近は、特に週末の県外出張が多くなり、日 曜日のゴルフの回数が減ってきました。勿論ス コアもハンディキャップも下落傾向にあり、ラ ウンド中もストレスに感じることが多くなって きました。でもシングルを何とか維持できるよ う、理事会終了後の夜遅くに僅か15 分でもレ ンジに行って練習しています。また、ゴルフに 必要な筋力も落ちないようストレッチ、筋トレ マシンでのトレーニングなどをしています。
模合や会合懇親会等に参加しても酒の量も減 り、美味しい料理にも箸をつけずに維持量を食 べて体重現状維持を心がけています。一緒に飲 んでいる人には申し訳ないのですが。
ダイビングは、やはり危険性をともなうの で、那覇市医師会チャリティ写真展に出品する ためにだけ行くようになりました。ダイビング 暦は28 年になりますが、ゴルフ同様に潜る回 数は減っています。
座右の銘は「臥薪嘗胆」「一歩一歩、牛歩の ごとく」(丑年生です。笑い・・・)
この度は、インタビューへご回答いただき、 誠に有難うございました。
インタビューアー:広報委員 玉井修