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今年の抱負

吉川仁

沖縄県立宮古病院 吉川 仁

会員の皆様方、あけましておめでとうござい ます。県立宮古病院精神科の吉川仁と申しま す。はじめましての方も、以前から私を知って いる方も、本年も宜しくお願い申し上げます。

本年の干支は寅ということで、寅年生まれの 会員である私に新春干支随筆の依頼がありまし た。文才のない私がこのような随筆を書くとい うのはとても気がひけますが、開き直って思い つくままに書いてみたいと思います。

2009 年4 月より県立宮古病院に赴任してい ます。宮古の文化に少しは馴染めたかと思いま すが、まだまだ知らないことばかりで戸惑うこ とも多々あります。そもそも私は父が長野県、 母は沖縄県の出身でいわばハーフなのですが、 育ちは沖縄です。しかし沖縄で育っておきなが ら、うちなーぐちはしゃべるのはおろか聞くこ ともままならず、おじーやおばーが話している ことはまるで外国語のようです。当然みゃーく ふつ(宮古の言葉)も全くわからず、毎日困っ ています。とは言うものの、みゃーくふつに関 しては地元の人すらわからない言葉もあるよう で、そういう意味でもとてもディープなところ だな、と思います。そのような私ですから、少 しでも沖縄の文化に触れようと、2 年ほど前に 三線を習ったことがあります。三線を弾くこと が出来るようになれば、少しはうちなーんちゅ っぽくなれるかなと思ったのですが、元来音楽 の才能が全くないので、すぐに挫折してしまい ました。今年こそは練習を重ねて、せめて人に 聴かせられるようになりたいです。

仕事に関しては、次年度も宮古病院に勤務す ることになれば離島の精神科地域医療をもっと 考えていきたいと思います。現段階でも宮古の 精神科地域医療は頑張っていますが、もっと地 域で患者さんを支えられるような地域力を育む お手伝いが出来ればいいなと考えています。で も私はそもそも怠け者でかつ大したことは出来 ないので、他の精神科の先生方のお力に頼って 頑張っていこうと思います。

以上、あまり長々と書くとますますつまらぬ 文章を書いてしまいそうなので、ここら辺でや めます。今年の抱負をもう一つ追加しますと、 もう少し気の利いた文章を書けるように、まじ めな本をたくさん読もうかと思います。