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寅年に因んで
(病診連携と有床診療所)

甲斐田和博

東風平第一医院 甲斐田 和博

昭和25 年の寅年生、今年で60 歳になります。 まだまだ40 歳代と思っていましたが、最近の家 族写真等を見るとおおいに年齢を感じます。

平成2 年に八重瀬町(旧東風平町)に開業し て20 年目を迎えました。19 床の医療療養病床 を有する有床診療所です。入所者さんの多くが 慢性疾患を有しており、在宅療養が困難な高齢 者の方々です。最高齢者は104 歳の女性で、車 椅子での生活ですが意識は明瞭で会話も(方言 で)ある程度可能です。食事も野菜以外は残さ ず食べています(入所当初から野菜はほとんど 残しています)。ちなみにお茶は飲まず、冬で も水を好みます。おだやかな方で、必要なこと 以外訴えもなく、睡眠も良好です。リハビリは 積極的にします。この方は入所して10 年以上 になりますが、数年前に、徐脈で他院に一度紹 介しただけで、今日までお元気です。他の入所 者さんの家族も「104 歳にはみえない!」と感 心しています。

しかし、入所者さんの中には状態が急変しや すい方もおり、急性期病院に紹介することもあ ります。紹介する際、特に夜間ではかなり気を つかいましたが、最近では病診連携のおかげ で、連携室に連絡し情報提供書を送るだけで適 切な対応をしてもらっています。夜間も日中と 同じ対応をしてもらえるため、おおいに助かっ ています。

最近、勤務医の多忙な勤務状態が問題になっ ています。特に夜間救急の忙しさは、先生方の 心身の疲労になるのでは、と夜間紹介はできる だけ避けようと思っています。

また、ここ十数年、有床診療所の閉鎖が増加しているのが気になります。その要因として医 師の高齢化、後継者の不在、看護師等スタッフ の不足、そして保険点数の低さが影響している と思われます。

私も時々、先々のことを思います。

ですが、先輩の先生方が元気に仕事をして いる様子を拝見すると、経営が成り立つうち は私も元気に有床診療所を続けたい!と思っ ています。

最近の日課は、愛犬のビンゴと散歩すること です。私の自宅周辺は農地で緑が多く、空気も 澄んでいますのでいい散歩コースです。また、 週に2 〜 3 回程度、自分好みにブレンドした古 酒をチビチビ飲みながら時代劇と西部劇のDVDを見るのが楽しみです。

文脈のない投稿文になりました。

今年も皆様にとっていい年でありますよう。