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九州医師会連合会第97 回定例委員総会

真栄田篤彦

常任理事 真栄田 篤彦

去る5 月23 日(土)、ホテル日航福岡(福岡 県担当)において標記定例委員総会が開催さ れ、九州医師会連合会の平成20 年度決算、平 成21 年度事業計画並びに予算等が審議され承 認されたので、会議の概要を報告する。

はじめに、司会の福岡県の松田峻一良委員よ り開会が宣され、前年度九州医師会連合会担当 県の熊本県北野会長より平成20 年度の九州医 師会連合会諸事業への協力に対するお礼が述べ られた。

その後、横倉義武九州医師会連合会長(福岡 県医師会長)並びに、唐澤人日本医師会長よ り概ね下記のとおり挨拶があった。

○横倉義武九州医師会連合会長

今年度1 年間九州医師会連合会のお世話をさ せていただくことになった。九州各県の会長さ んをはじめ皆様のご指導を仰ぎ頑張るので、ご 支援ご協力をお願いしたい。

新型インフルエンザの国内感染が広がり、現 在7 都府県で300 人余の感染者が確認されてい る。幸い九州では未だ感染者の確認はされてい ないが、各県医師会においては、発熱外来の執 務や医療機関での対応等に混乱を来さないよう ご苦労されていると思うが、私どもは随時会員 に情報提供を行い、国民へしっかりとした医療 体制を提供しなければならないと考えている。

また、現在の深刻な不況の中で、医療を取り まく環境は厳しさを増すばかりであるが、先般 の財政制度審議会の財政構造改革部会におい て、日本医師会が意見陳述する機会が与えら れ、中川常任理事が「医療崩壊から脱出する緊 急提言」を発表した。これは、政府も財務省も 医療費抑制政策からの転換を模索しているもの と思われる。

私ども九州医師会連合会は、一層の結束を 図り日本医師会を支援しながらこの厳しい状況 を乗り越えなければならないと考えている。委員各位のご支援ご協力をお願い申しあげ挨拶 とする。

来賓祝辞

日本医師会長 唐澤人

先程、横倉会長のご挨拶にもあったように、 新型インフルエンザへの対応、政府が社会保障 制度をどうにかしようという流れになってきた ということについては、先生方のご協力のお陰 だと感謝申しあげる。

本年は衆議院総選挙、来年は西島議員の参議 院選挙が実施されるのでご支援の程をお願いし たい。

さて、政府が長年断行してきた財政優先の医 療費削減政策は、医療現場に極限状態での医療 提供を強い、その結果医療崩壊という危機的状 況を呈することになった。しかしながら、如何 なる状況下にあってもわが国の大切な財産であ る「国民皆保険制度」の堅持をはじめ、国民の 「安心で安全な医療」を確保することが、我々 医師会に課せられた社会的責務である。

そのために、日本医師会では国民の健康と福 祉向上を願い、その実現に向けた施策の推進に 積極的に取り組む所存であるので、九州医師会 連合会の諸先生方におかれては、より一層のご 支援ご協力をお願い申しあげご挨拶としたい。

その後、座長に横倉九州医師会連合会会長が 選出され、報告、議事が進められた。報告(1) の第303 回常任委員会、(3)春の叙勲者への慶 祝については、座長の横倉会長より、また、(2) の平成20 年度九州医師会連合会庶務並びに事 業報告については、熊本県の地後井泰弘委員よ り資料に基づいて報告が行われた。

引き続き行われた議事については次の7 議案 が上程され、それぞれ各担当委員より提案理由 の説明があり、協議した結果、全議案とも全会 一致で原案通り承認された。

第1 号議案 平成20 年度九州医師会連合会 歳入歳出決算に関する件

第2 号議案 平成21 年度九州医師会連合会 事業計画に関する件

第3 号議案 平成21 年度九州医師会連合会 負担金賦課に関する件

第4 号議案 平成21 年度九州医師会連合会 歳入歳出予算に関する件

第5 号議案 平成21 年度九州医師会連合会 監事(2 名)の選定に関する件

第6 号議案 平成21 年度第109 回九州医師会医学会事業計画に関する件

第7 号議案 平成21 年度第109 回九州医師会医学会会費賦課に関する件

なお、第5 号議案の監事(2 名)の選定に関 する件については、佐賀県の松永啓介委員、大 分県の近藤稔委員が選出された。

第6 号議案の平成21 年度第109 回九州医師 会医学会事業計画に関する件については、平成 21 年10 月31 日(土)、11 月1 日(日)の両 日、福岡県のホテル日航福岡において九州医師 会総会・医学会が開催される旨報告があった。