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平成20 年度第1 回沖縄県医療保健連合(なごみ会)
幹事会・懇談会

真栄田篤彦

常任理事 真栄田 篤彦

去る8 月20 日(水)、沖縄ハーバービューホテ ルクラウンプラザにおいて標記幹事会並びに懇談 会が開催され、幹事会は各団体の代表等25 名、 懇談会には各団体の役員等57 名が参加した。

幹事会においては、なごみ会の会長である本 会宮城信雄会長から、各団体より多数のご参加 をいただいたことに対するお礼が述べられると共 に、県民生活の基盤である健康福祉の向上のた め、加盟各団体の英知を結集して取り組むべく 忌憚のないご意見を賜りたい旨の挨拶があった。

その後、宮城会長の進行のもと、以下のとお り協議された。

(1)役員の件

私(真栄田)より資料に基づき、なごみ会の 役員について、本会会則第6 条の規定により会 長は県医師会長とし、副会長は幹事団体の長を 充て、常任委員は各団体より推薦するものを充 てることになっていることから、予め各団体よ りご推薦いただいた常任委員を含め、資料に示 すとおり役員名簿を作成した旨報告し、異議な く承認された。なお、任期は平成21 年3 月31 日までとなっている。

(2)おくすり手帳の活用の件

沖縄県薬剤師会の江夏京子副会長より、個人 の健康管理について、生涯かつ幅広い分野にわ たって一元化管理する必要性が叫ばれており、 本年4 月からの調剤報酬改定において後期高齢 者の服薬状況管理業務のなかでお薬手帳が義務 化されたことから、お薬手帳の活用の幅を広げ、 個人の健康サポートに有効なツールとなるよう、 各団体からアイディアをいただきたいとの提案 があり、各団体から種々意見が寄せられた。

なお、本件については、後日各団体から新た な提案がある場合、薬剤師会へお寄せいただく こととなった。

(3)看護職のワーク・ライフ・バランスの取 り組みの件

沖縄看護協会の大嶺千枝子会長より、「WE NEED YOU」(今、あなたを必要としていま す)を合言葉に「看護職定着推進事業」に取り 組み、働き甲斐のある処遇と仕事と自分の生活 をバランスよく両立する「ワーク・ライフ・バ ランス」の実現をめざし、特に看護職の離職防 止対策の重要性を指摘し、職場の制度や仕組み でサポートすることで職員の仕事と生活両面の 充実を図り、雇用者側は人材確保と定着を図る ことができるよう、各団体のご理解、ご協力を 頂きたい旨の依頼があった。

(4)メタボリック対策シンポジウム開催案内 の件

沖縄県栄養士会の嘉数浩明理事より、健康お きなわ21 に基づいて県民の健康づくりの一環 として肥満対策を推進する目的で、平成21 年 2 月21 日(土)、沖縄市民会館 中ホールにて メタボリック対策シンポジウムを開催する旨案 内があった。

また、ポスターを作成しだい各団体へお送り するので、その際は参加呼びかけの協力を頂き たい旨の依頼があった。

(5)健康・検査展開催へのご協力願いの件

沖縄県臨床検査技師会の松川正男会長より、 今年度も浦添市まじゅんランドで「健康・検査 展」を開催するに当たり、各団体への協力を頂 きたい旨の依頼があった。

(6)「ピンクリボン沖縄2008」への医療保健 連合なごみ会からのご後援とご協力の件

沖縄県放射線技師会の平良淳勇会長より、沖 縄県における乳がん撲滅や乳がん検診受診向上 に資するべく平成20 年10 月19 日(日)に 「ピンクリボン2008」の運動・活動を展開する に当たり、各団体への支援・協力依頼を頂きた い旨の依頼があった。

また、当運動の代表世話人であり沖縄県医師 会の玉城信光副会長より、当該イベントは映画 の無料上映等の企画をしており、多額の費用を 要することから、今後、女性が多く働く職場へ 協賛依頼を行う予定としている旨説明があった。

(7)1)平成20 年度国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業地域提案型「フィジー国理学療法士臨床技術研修」開催案内の件
2)第11 回沖縄県理学療法学術大会開催案内の件
3)平成20 年度地域リハビリテーション交流会開催案内の件
4)献血の件(提案)

沖縄県理学療法士会の溝田康司会長より、来 る10 月30 日(木)〜 12 月1 日(月)に平成 20 年度国際協力機構(JICA)草の根技術協力 事業地域提案型「フィジー国理学療法士臨床技 術研修」、11 月30 日(日)ちゃたんニライセ ンターにおいて第11 回沖縄県理学療法学術大 会、12 月11 日(木)沖縄県総合体育館におい て平成20 年度地域リハビリテーション交流会 を開催する旨案内があった。

また、事業対策局の宮里朝康副局長より、本 年度より7 月と2 月を献血強化月間と定め、沖 縄県赤十字血液センターと協力し、「献血紹介 カード」を作製して、会員へ配布し献血の呼び掛けを行っている。ついては、県内の血液不足 を解消すべく、各団体が毎月リレー形式で「献 血協力月」を設置することについてご検討頂き たい旨提案があり、協議の結果、献血について は重要な事項のため、各団体において可能な限 り協力していくことになった。

(8)第56回日本医療社会事業全国大会・第28回 日本医療社会事業学会へのご協力の件(お礼)

沖縄県医療ソーシャルワーカー協会の樋口美 智子会長より、平成20 年5 月23 日(金)・24 日(土)に開催された第56 回日本医療社会事 業全国大会・第28 回日本医療社会事業学会へ の協力についてお礼が述べられた。

(9)1)平成21 年第8 回九州言語聴覚士会合同学術集会沖縄大会への協力依頼の件
2)沖縄県失語症友の会(前沖リ協失語症部会)発足活動への協力依頼の件
3)「言語聴覚の日」の件

沖縄県言語聴覚士会の眞喜屋佳恵氏より、平 成21 年に第8 回九州言語聴覚士会合同学術集 会沖縄大会を開催する旨の案内と、沖縄県失語 症友の会発足活動にあたり、協力を頂きたい旨 の依頼があった。

また、日本言語聴覚士協会では、言語聴覚士 法が施行された9 月1 日を「言語聴覚の日」と 定め、言語聴覚障害や言語聴覚士についての啓 発・広報活動を行っている旨説明があった。

幹事会終了後、会場 を移し白鳳の間におい て懇談会が開かれ、沖 縄県医療保健連合(な ごみ会)の宮城信雄会 長から「今年度より、 特定健診・特定保健指 導が実施されると共に、保健医療計画が見直さ れ、がんや脳卒中の医療連携体制の整備が策定 され、県民の生活習慣病等に対する具体的な保 健・医療の取り組が求められており、私ども医 療関係者のなお一層の連携が重要なものとなっ ている。昨年末に発表された全国平均余命で本 県は、女性は辛うじて1 位を保ち、男性は1 ラ ンク上げ25 位となっているが、肥満率が男女 ともワースト1 位という現状からして、全く予 断を許せる状況ではない。このような中で、仲 井眞知事は、公約である「長寿世界一復活プロ ジェクト」を実施すべく、チャーガンジューお きなわをスローガンに掲げ、アクションプラン を推進している。アクションプランの推進に際 して、各団体においても種々取り組まれている が、今こそ我々は、それぞれの果たすべき役割 を再認識し、なごみ会全会員が一丸となって、 健康長寿県の復権に力を注ぐ時期であると思料 するところである。なごみ会各加盟団体におい ては、県民の医療・保健・福祉の向上を図り、 健康長寿県の復権に資するためにも、今後とも 忌憚のないご意見、ご提言、ご要望をお願いし たい。」との挨拶があり、引き続いて私(真栄 田)から幹事会報告を行った。

続いて、公務のため 欠席した沖縄県福祉保 健部の伊波輝美部長に 代わって高江洲均沖縄 県福祉保健部保健衛生 統括官から、「多くの離 島を抱える沖縄県にお いて、離島・へき地医療の確保は大きな課題で あり、県は、離島・へき地ドクターバンク等支 援事業等のほか、救急医療用ヘリコプター活用 事業を実施し、離島・へき地の住民が安心して 暮らせる医療体制の整備を図っている。また、 特に本県の大きな課題となっている、がんや糖 尿病などの生活習慣病対策については、本年3 月に「健康おきなわ2010」を長寿世界一復活 に向けたアクションプランとして「健康おきな わ21」へ改定し、県民一体の健康づくり運動 を展開するとともに、「保健医療計画」を改訂 し、保健・医療・福祉の連携により、効率的で 切れ目のない医療提供体制を構築していくこととし、保健、医療の各分野で大きな役割を担っ ているなごみ会加盟団体には、本県の保健医療 を充実させるためにも、今後ともご協力・ご支 援を賜りたい」との来賓祝辞が述べられた。

その後、沖縄県看護協会大嶺千枝子会長によ る乾杯の後、懇談に入り、終始和やかな内に会 を終えた。

懇談会

懇談会



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連絡先 沖縄県医師会事務局
TEL 098−877−0666
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