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九州医師会連合会第95回定例委員総会

真栄田篤彦

常任理事 真栄田 篤彦

去る5 月17 日(土)、熊本市(熊本県担当) において標記定例委員総会が開催され、九州医 師会連合会の平成19 年度決算、平成20 年度事 業計画並びに予算等が審議され承認されたの で、会議の概要を報告する。

はじめに、司会の熊本県の地後井委員より開 会が宣され、前年度九州医師会連合会担当県の 長崎県蒔本会長より平成19 年度の九州医師会連 合会諸事業への協力に対するお礼が述べられた。

その後、北野九州医師会連合会長(熊本県医 師会長)並びに、唐澤人日本医師会長(代 読)、西島英利参議院議員より概ね下記のとお り挨拶があった。

○北野九州医師会連合会長

今年度は熊本県が九州医師会連合会のお世話 をすることになり会長を仰せつかった。九州各 県のご支援を仰ぎ、九医連副会長の横倉福岡県 医師会長とも相談しながら遺漏なきよう会務運営に当たる所存である。

医療をめぐる環境はますます厳しさを増すが、 我々はより一層の結束を固め日医を強力に支援 しながら今の難局を乗り越えなければならない と決意を新たにしているところであり、皆様の ご支援ご協力をお願い申し上げ挨拶とする。

来賓祝辞

1)日本医師会長 唐澤人

唐澤会長に代わって挨拶に立った竹嶋副会長 は、冒頭、現在国政おいても問題となっている 後期高齢者医療制度について、医療界では制度 の中身の問題と診療報酬の内容について議論が 起こっているが、日医としては、当該問題につ いて、毎週火曜日に政策、医療保険、地域医 療、日医総研の各担当者が集まって検討してい る。その中で、制度の問題と診療報酬の問題は 分けてやっていくこととしており、九医連の先 生方のご理解をお願いしたい。

また、医師連盟活動について、今の状況では いつ選挙があってもおかしくない。そのような ことから日医連の事務局体制の整備を図ると共 に、都道府県医師会事務局との連携を強化すべ く、本年5 月1 日付で日医連事務局長に前日医 庶務課長の鈴木氏を充てたので、ご支援をお願 いしたいとの説明を行い、その後以下のとおり 唐澤会長のご挨拶を代読された。

医学医術の進歩、国民医療のニーズの増大、そ して高齢化の急速な進行を考えると、我が国の医 療費が増大していくことは明らかである。しかし ながら、ここ数年来政府は、財政優先の医療費削 減政策を断行し、その結果、人的にも機能的にも 厳しい極限状態での医療提供体制が余儀なくさ れ、今日の医療提供体制を崩壊へ導き危機的状況 を招いている。日本は全ての国民が公的保険に加 入し、いつでも、どこでも医療機関を受診するこ とが可能である。世界的にもけっして高くない医 療費の水準で最も公平で平等な医療制度を維持 し、医療に対する国民の絶大な支持を得てきた。

国民の生命を預かる医療従事者においては、安 全で安心な医療提供のみならず、それを補足する ための財源を含めて確固たる医療提供体制の構築 に最善を尽くす責務がある。そのために日医は現 場の地域医療の状況を調査、数値化しエビデンス に基づいた医療政策を立案し、我が国の目指す医 療提供体制のビジョンを政府関係者や国民に提 示していく所存であり、九州医師会連合会の先生 方には引き続きご支援ご協力をお願いしたい。

2)参議院議員 西島英利

詳細な挨拶と中央情勢の報告は、後ほど開催 される九医連連絡会執行委員会で簡単に申し上 げるが、ご存知のように今参議院は大変な状況 に陥っている。民主党は自民党に対し、数の横 暴と批判しているのにもかかわらず、参議院では 民主党が数の横暴でルールを無視し全く審議に 応じない状況である。そのような中でいろいろな 問題が生じている。まず、被用者保険等から政 管健保への1 千億円を支援することになっている ことについて、民主党が審議に応じず当法案は 先送りされることになった。そういう状況の中で 国会が進められていることをご報告申し上げ、甚 だ簡単ではあるがご挨拶とさせていただきたい。

その後、座長に北野九州医師会連合会会長が 選出され、報告、議事が進められた。報告(1) の第295 回常任委員会、(3)春の叙勲者への慶 祝については、座長の北野会長より、また、(2) の平成19 年度九州医師会連合会庶務並びに事 業報告については、長崎県の鬼塚委員より資料 に基づいて報告が行われた。

引き続き行われた議事については次の7 議案 が上程され、それぞれ各担当委員より提案理由 の説明があり、協議した結果、全議案とも全会 一致で原案通り承認された。

第1 号議案 平成19 年度九州医師会連合会 歳入歳出決算に関する件

歳入合計 66,160,412 円
 歳出合計 30,470,132 円
 差引残高 35,690,280 円

第2 号議案 平成20 年度九州医師会連合会 事業計画に関する件

第3 号議案 平成20 年度九州医師会連合会 負担金賦課に関する件

第4 号議案 平成20 年度九州医師会連合会 歳入歳出予算に関する件

歳入歳出予算額 70,922,632 円

第5 号議案 平成20 年度九州医師会連合会 監事(2 名)の選定に関する件

第6 号議案 平成20 年度第108 回九州医師 会医学会事業計画に関する件

第7 号議案 平成20 年度第108 回九州医師 会医学会会費賦課に関する件

なお、第5 号議案の監事(2 名)の選定に関 する件については、福岡県の松田峻一良委員、 鹿児島県の三宅智委員が選出された。

第6 号議案の平成20 年度第108 回九州医師 会医学会事業計画に関する件については、平成 20 年11 月15 日(土)、16 日(日)の両日、熊本県のホテル日航熊本において九州医師会総 会・医学会が開催される旨報告があった。

第108 回九州医師会総会・医学会事業計画〈前日諸会議〉

期日:平成20 年11 月14 日(金)

場所:ホテル日航熊本

1.九州医師会連合会常任委員会 16:00〜16:50

2.九州医師会連合会臨時委員総会 17:00〜17:50

3.九州各県医師会委員・九州各県医師会役員合同懇親会 18:00〜20:00

<合同協議会>

期日:平成20 年11 月15 日(土)

場所:ホテル日航熊本

1.九州医師会連合会・九州各県医師会役員合同協議会 10:00〜11:30

「中央情勢報告(仮題)」 日本医師会長 唐澤人先生

(昼食・休憩) 11:30〜13:30

2.セミナー 12:10〜13:10

「幕末の思想家・横井小楠(仮題)」 郷土史家 徳永紀良氏

<総会・医学会>

【第1 日目】

期日:平成20 年11 月15 日(土)

場所:ホテル日航熊本

1.第108 回九州医師会連合会総会 13:30〜14:20

  • (1)開会の辞
  • (2)国歌斉唱
  • (3)黙  祷
  • (4)九州医師会連合会長挨拶
  • (5)来賓祝辞
  • (6)祝電披露
  • (7)宣言・決議
  • (8)次回開催担当県医師会長挨拶
  • (9)閉会の辞

2.第108 回九州医師会医学会 14:30〜16:40

  • (1)特別講演T(14 : 30 〜 15 : 30)
     演題:未定
     講師:日本対がん協会長
     国立がんセンター名誉総長 垣添忠生氏
  • (2)特別講演U(15 : 40 〜 16 : 40)
     演題:未定
     講師:坂田塾主宰(プロゴルファー) 坂田信弘氏

【第2日目】

期日:平成20 年11 月16 日(日)

場所:熊本市内及び近郊会場

[分科会]

学会名

第1 分科会 内科学会

(第283 回日本内科学会九州地方会)

(第38 回日本内科学会九州支部生涯教育講演会)

第2 分科会 小児科学会(第61 回九州小児科学会)

第3 分科会 産婦人科学会

第4 分科会 東洋医学会(第34 回日本東洋医学会九州支部学術総会)

[記念行事]

記念行事名

ゴルフ大会(第48 回メディカルゴルフ大会)

ラグビー大会(第19 回全九州ドクターズラグビー熊本大会)

サッカー大会(第30 回全九州ドクターズサッカー熊本大会)

テニス大会(第86 回全九州医師会テニス熊本大会)

卓球大会(第23 回全九州・山口医師会卓球大会)

剣道大会

囲碁大会(全九州医師会囲碁大会)