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医師会理事就任ご挨拶

金城忠雄

理事 金城 忠雄

理事としてご推薦いただき2 期目を迎えるこ とになりました。会長・副会長の多忙さ、医師 会活動の重要さを知り、この2 年間良い勉強に なりました。この2 年間を省みることで、理事 再就任のご挨拶といたします。

私の担当は、母体保護法指定審査など産婦人 科関連事項と、私にはあまりなじみのなかった 産業保健関係、感染症・予防接種等でした。

感染症・予防接種に関して印象深かったこと は、平成19 年春、成人麻疹が関東地方から流 行し、高校、大学も休校になるほどでした。そ の修学旅行生が沖縄に麻疹を持ちこみ、沖縄県 の先進的な「はしか0 プロジェクト」の取り組 みがNHK の報道等話題になったものです。厚 生労働省も麻疹予防接種の方法を見直し変更し ているほどです。感染症危機管理対策等の諸々 の会議で日本医師会館にも度々出張しました。

新型インフルエンザのパンデミックがいつ起 こるかです。パンデミックが沖縄に起これば、 患者数おおよそ20 万人、入院1 万人、死者6 千人を想定されていると。担当理事として不安 ですが、副担当理事が真栄田篤彦先生ですので 心強く頼りにしています。

産婦人科について、県立北部病院の産婦人科 医が確保されほぼ再開の見通しがつき安堵して います。

助産師養成も関心事です。助産師不足が深刻 であるに関わらず、平成14 年沖縄看護学校が 大学に移行して以来、県内には看護師が助産師 免許を取る道がなくなってしまいました。県医 師会・産婦人科医会や看護・助産師協会は、浦 添看護学校に助産師養成コースの設置をと、 度々要請してきました。ついには、県議会の議 決にも関わらず考慮されませんでした。平成19 年看護大学に野口新学長が就任し、設置環境が 整っていたこともありますが、別科助産学コー スが開設されることになり、助産師養成問題も やっと一件落着です。指導者の才覚と意気込み は印象深いものを感じます。

理事会は、毎週火曜日にありますが協議事 項・報告事項など毎回議題の多さには驚くばか りです。今後も会員皆様のご指導とご助言をよ ろしくお願い致します。 (事務局の夜遅くまで、諸々の会議の準備はご 苦労さんです。)