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就任挨拶

安里哲好

常任理事 安里 哲好

4 月より、県医師会理事に再選され、5 期9 年 目で、引き続き地域医療を担当させていただく ことになりました。理事会に出席していると、 良くも多種多様に色々な問題が有り、かつ、生 じるなと思います。医療が日々の生活の中にお いて密接かつ重要な役割を担っている事と、医 療の充実は永遠のテーマだからでしょうか。

沖縄県の医師は1946 年64 名であったが2006 年2,964 名となり、2006 年の医師数は人口10 万 対216.7 名(全国217.5 名)と全国平均レベルに 達し、医師の過疎地・県より、ようやく脱し、 更に充実しつつあります。初期研修医の人口10 万対は全国1 位です。小児科、産婦人科、麻酔 科における、後期研修医は明らかに増えつつ有 ります。病院間の情報交換と連携をもっとスム ーズにすれば(地域医療対策協議会をもっと充 実させ、大学病院、県立病院、民間病院の垣根 を取り、もっと沖縄の医療という観点をもって 話し合えば)、後期研修医の県内における確保・ 留保も更に充実すると思われます。

昨年度は沖縄県の新しい保健医療計画を作成 する際に、各地区医師会や地域医療委員そして 会員の方々にご協力をいただき感謝いたしま す。単なる計画に終わらず、具体的実現に向け て、一歩一歩でも良いから、各地区医師会と協 力して前進したいものです。

全国的課題としての医療制度(後期高齢者医 療制度、療養病床再編等)は別として、沖縄県に おける保健・医療・福祉を考えると、一番に離 島・へき地医療、二番目に肥満・メタボ・糖尿 病、三番目に県立病院の経営健全化、そして四番 目に琉大病院における今後の医療のあり方と、私 は個人的に思っています。今期は上記の前3 項目 を中心に関わって行くと同時に、地域医療委員会 を充実させて行きたいと思っています。