沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 1月号

沖縄県医師会史 第U巻の編纂

友寄英毅

友寄内科胃腸科 友寄 英毅

明けましておめでとうございます。

一昨年4月、私は沖縄県医師会史第II巻の編 纂委員に任ぜられ、昨年5月から編纂の仕事を 始めています。

委員は、中村義清(副委員長)、比嘉 靖、 渡久山博美、照屋 勉、末原雅人、西巻 正、 西平竹夫、島袋 洋、野原 薫、村田謙二(担 当理事)の諸氏と私(委員長)です。

医師会史編纂は大変やりがいのある仕事であ り、今年第一の事として取り組みたいと思って います。

私達が担当する期間は、祖国復帰(昭和47 年5月)から医師会館建設(平成20年11月予 定)までの34年余です。この期間は沖縄県の医 療界が「本土に追いつき追い越せ」と頑張った 時代だと思います。

第1回目の編纂委員会でコラム欄を設けるこ とが提案され、了承されました。一般にコラム 欄は本文に誘うアトラクションとしての効果が あります。当初、コラムは医師会史の本文に関 わるエピソードを想定していましたが、次第に 項目、執筆者が増えて、会員個人の取組みや各 地区医師会の個別的な伝記も書いてもらうこと になりました。

コラムは140項目を超え、現在多くの会員に 執筆を依頼中であります。

司馬遷の「史記」に例えるのは大袈裟かも知 れませんが、県医師会事業に関わる部分は「本 紀」、各地区医師会史や各分科会史は「世家」、 コラムは「列伝」に相当するかと思います。

本文、コラム、年表を含む資料からなる「紀 伝体」にして、この34年余の沖縄県の医療界 の全体像を描きたいと考えています。

沖縄県医師会史第T巻は終戦から祖国復帰ま での激動の時代を描いています。その中の主要 な部分である医療保険問題を全文執筆された稲 福全志先生の超人的な活躍は伝説となって、語 り継がれています。

又、第T巻の編纂委員であった眞境名豊次先 生と宮城良充先生は、口をそろえて「県医師会 史第U巻を早く作ってもらいたい。3年もあれ ばできるだろう」と述べておられます。

決して容易な仕事ではありませんが、第II巻 の刊行は平成22年3月を目指します。楽しく読 める医師会史を作りたいと思っています。どう ぞご期待ください。