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玉城信光先生沖縄県政策参与就任激励会
〜新しい沖縄の医療を目指して〜

村田謙二

理事 村田 謙二

去った4月26日沖縄ハーバービューホテルで 挙行された「玉城信光先生沖縄県医療政策参与 就任激励会〜新しい沖縄の医療をめざして〜」 が開催されました。常任理事の大山朝賢先生司 会のもと以下の式次第で進行しました。

開会の辞  司 会
主催者挨拶 沖縄県医師会会長 宮城信雄
挨拶    沖縄県知事    仲井眞弘多
花束贈呈
挨拶    沖縄県政策参与  玉城信光
乾杯    琉球大学次期学長 岩政輝男
懇談
閉会    司 会

参加人員は全員で212名、来賓出席者は総勢 37名、仲井眞知事、仲里全輝、安里カツ子両 副知事、県庁の関連部局の各部長、福祉保健部 の各課長、政治畑からは西銘順志郎参議院議 員、儀間光男浦添市長、自民、公明党の議員 方々、教育畑からは仲村守和県教育長、野口美 和子県立看護大学長、等各界各分野の方々がご 参集下さいました。一般の参加者の面々は医療 分野だけでなく、経済界の方々も多く、玉城先 生の交友の広さ深さをうかがわせました。参集 者が多かったのは期待の大きさが反映している のでしょう。

式次第からお解かりのように、挨拶者の数を 少なくし、各スピーカーの持ち時間も少なくし て出席者と直接ひざを交えて意見を交換する時 間を多く取りたいという玉城先生の意向を体現 した激励会となりました。これまで機会あるご とに玉城先生が述べておられるように、「県はこ れまで決めることはしてきたが、実行力が充分 では無かった」この課題を先生の強烈なリーダ ーシップで解決して頂きたいと切に望みます。 会の副題にあるように、新しい沖縄の医療をめ ざして多くの人が集い語った一夕でありました。

以下に各ご挨拶の中でポイントになる語句を 取り出しましたので、ご一読下されば幸いです。

沖縄県医師会会長 宮城 信雄

宮城信雄

前置きの挨拶…省 略…現在、本県は、 普天間飛行場の辺野 古沖への移設問題、 失業・雇用対策、観 光等産業振興、医 療・福祉対策、離島 振興等様々な問題が 山積しております。かかる状況の中で、仲井眞 知事には、県民の命にかかる医療・福祉部門の 重要事項について、直接知事に提言できる政策 参与として玉城信光先生を任命していただきま したことに対し県民の健康を担う沖縄県医師会 といたしまして衷心より感謝申しあげる次第で あります。

この度の、医療分野の政策参与ポスト設置に 際しては、種々困難な高いハードルがあったと 伺っております。そのような中で政策参与が実 現したのは、仲井眞知事の医療・福祉に対する 強い思いの表れであり、重ねて厚く御礼申しあ げる次第であります。

本県が抱える喫緊の医療問題は、離島へき地 の医師不足、産婦人科医不足、小児科医不足、 県立病院の赤字解消、助産師・看護師不足対 策、療養病床削減問題、長寿県復活のための県 民の生活習慣の改善等、枚挙に暇がありませ ん。その問題解決のためには、医療現場の声を 踏まえた行政へのアドバイスが重要かつ不可欠 なものであると認識するものであります。

玉城先生は、1973年東大医学部を卒業され、 同附属病院外科勤務後、79年より17年間県立 那覇病院に勤務、96年那覇西クリニック開業、 2005年には那覇西クリニックまかびを開業さ れ、皆さんご承知のとおり乳癌治療の専門家し て全国に名を馳せております。先生は、日常診療で多忙を極める中、県医師会役員、那覇市医 師会役員を歴任すると共に、沖縄県保健医療協 議会長、琉球ルネッサンス研究会座長等、県や 各関係団体の多くの委員会に参画され、永年の 経験と先見性に満ちたアイディアを発し、県内 医療界きっての論客として鳴らしております。 玉城先生は私共が自信を持って仲井眞県政に送 り込んだ沖縄医療界のエースであります。…省 略…沖縄県医師会は会を挙げて玉城政策参与を 支える所存であり、近々、そのための委員会を 設置する予定であります。…省略…

終わりに臨み、ご参会の皆様方のご健勝を祈 念すると共に、玉城信光先生へのご支援ご協力 をお願い申しあげまして主催者の挨拶とさせて 頂きます。

沖縄県知事 仲井眞 弘多

沖縄県知事 仲井眞弘多

皆さんこんばんは。 今度、政策参与にな って頂いた玉城先生 の激励会にこんなに 大勢お集まり頂きま して、私も我が参与 ながらあっぱれとい う気でいっぱいでご ざいます。私の選挙期間中に色んな公約があるわ けですが、観光業界では「観光参与を置くべき だ」、女性団体からは「女性政策参与を置くべき である」といういくつかのご提案を頂いたのです が、まず最初に医療分野の政策参与を玉城先生に お願いしようということに相成りました。

私も医療の分野は全くの素人ですから一種の 補佐官のイメージでいたわけで、わかりやすく 素人に話しするように教えて頂こうと考えてお ります。県庁には伊波福祉保健部長、知念病院 事業局長が率いる大きな集団がありますから、 政策の方向とポイントさえはっきりすれば、す ぐに実行できる体制は出来ております。

保健・医療・福祉が大きく動いている分野で すから、我々素人が考えるといろいろ有りすぎ てシステム的な捉え方が難しいという部分があります。

ひとつひとつの課題というのはある意味で目 標さえ設定すれば、結果が出せる課題であると 思えるのですが、全てをシステムとして見たと きに全体を課題解決しながら、仕組みを変えて いくというか、ネットの概念から言うと一つ一 つの課題に目をとられていると中々全体の解決 に至らないという感じをもっており、私のよう な素人に優しく説明して頂きたいと考えており ます。

後援会長が沖縄県医師会長であるため非常に 私は医療福祉の専門家に恵まれてハッピーな状 況にあります。

これから是非皆さんのお力を得て玉城先生に はフルに働いていただこうかと考えております ので、よろしくお願いいたします。

玉城信光参与と恵子夫人

玉城信光参与と恵子夫人

沖縄県政策参与 玉城 信光

高い席から失礼致します。…前置きの挨拶… 省略…本日は私も県も初めてという、政策参与 就任の激励会にお越し頂きまして大変ありがと うございます。

4月1日付で仲井眞知事より委嘱状を頂戴い たしました。大変身の引き締まる思いをいたしております。宮城会長はじめ医師会の先生方の ご推薦を受けまして政策参与の仕事をさせてい ただいております。大変ありがとうございま す。仕事を始めまして1ヵ月になりました。実 際は週1回の非常勤ということで時々外交とい うことでもないのですが、よそで仕事を拝見し たりしているものですから少し県庁への出勤時 間は短いかもしれません。

私は県立那覇病院で17年間仕事をさせても らいました。しかしながら県庁内の仕事はやっ たことがありません。最初は多少戸惑っており ましたし、今のところ知事、副知事の隣の部屋 で一人ぽつんと座っております。

5月からは激しく動けるのではないかと思っ ております。

先ほど宮城会長からもお話がありましたよう に、沖縄県では産婦人科医の不足、小児医療、 救急医療における病院の過重労働、離島僻地の 医師確保対策、看護師特に助産師の不足が全国 的にも問題になっております。女性が安心して 出産・子育てが出来るような環境を創ることが 沖縄県でも急務ではないかと思っております。

また、来年度は沖縄県の保健医療計画が策定 されます。いろいろ政策が提言されていくわけですが、実はこの政策は平成16年度にも掲げら れております。私が拝見したところ、その中に 殆ど書かれています。ただ、その提言された政 策をどのように実行していくかが一番大きな課 題だと思っております。昨年1年間、離島僻地 医師確保対策事業の専門部会で福祉保健部、琉 球大学、県立病院の方々と多くの議論をさせて いただきました。その成果の一つが今年から施 行されたドクターバンク事業です。今日も県立 南部医療センターを拝見してきました。沖縄の 医師確保のためにこれからドクターバンクが力 を発揮できるように私も医師会も応援していく つもりでおります。

しかしながら私一人ではこれだけ沢山の問題 を解決することは出来ません。今日ここにお集 まりの皆様方のお力とお知恵を貸していただき まして、沖縄の福祉・保健・医療が全国のモデ ルになるようなすばらしい沖縄になることを夢 見ております。

皆様どうぞご一緒に前に進もうではありませ んか。

次期琉球大学長 岩政 輝男(乾杯の挨拶)

岩政輝男

玉城信光先生の政 策参与ご就任心から お喜び申し上げま す。おめでとうござ います。

玉城先生は皆さん ご存知のように大変 優れた方でいらっし ゃいますので、将来に対してもしっかりした見 通しをもっておられます。更に先生は大変、知 力、体力、実行力に優れた方で正にピッタリの 先生だと思います。沖縄県の医療を考えます と、一番大事なのは第一線で活躍している医師 会の先生方でございますから、その医師会の先 生方の中から政策参与を任命された仲井眞県知 事にも大変敬意を表したいと思っております。

玉城先生が遺憾なく実力を発揮されるようお 祈りして、私どももしっかり先生を支えて協力 していきたいと思います。

−乾 杯−