運動はやりがいがあります。汗をかくと充実感も達成感もみなぎります。
県内では運動公園の整備とともに、多くの人がウオーキングするのを見かけます。医師や保健師からの勧めで治療として運動を始めた方、自ら健康のために始めた方など、きっかけはさまざまでしょう。
沖縄では45・2%が肥満と報告され少なくとも県民の半分は健康維持のために運動療法が必要です。多くの読者は一度ならず、始めたことがあるでしょう。
しかし、達成感のある運動療法でも中断することがあります。ここでは運動療法が、どんな時に続けられなくなるかのお話をしましょう。
正しい運動療法を勉強した人が、どんなきっかけで中断するかを調査しました。運動療法の継続を中断させる最も危険な状況は、天候です。これは雨や台風の時に休んだことがきっかけで運動療法が続かなくなることです。台風の時にカッパを着てウオーキングするのは、危険でお勧めできません。しかし、天候が回復しても何か理由を付けて運動を再開できない人が多いようです。
次に中断する理由として多いのは、体調不良です。膝や腰が痛くて「今日は運動を休んで明日にやろう」と思いつつ中断してしまった人です。
3番目は、時間がないことでした。「他にすることがあるから明日にしよう」と延期したところ、そのまま運動療法が再開できなかった状況です。
その他にもいろいろな中断原因が考えられますが、調査からは運動療法ができなくなった理由のほとんどがこの三つでした。
この三つの状況に出会った時に、どのように対処するかを決めておけば運動療法を中断しなくて済みます。例えば、雨の日には屋内でできる運動を考えておく、ぬれずにウオーキングできる場所を探しておく。
普段から危機管理の意識を持つことが大切です。体調不良や時間がない時の運動療法についても、ご自身で考えておきましょう。健康を維持したいと思っている読者は、もう既に良いアイデアを持っているはずですから。