コーラ・サイダー・炭酸入りジュースなどソフトドリンクは子どもたちに大人気で大人でも好んで飲む人は少なくありません。
街には自動販売機があふれ小銭さえあればいつでも簡単に手に入るため、暑い夏場には思わず自動販売機の前に立ち止まり買い求めた経験を多くの方が持っていると思います。
ところでソフトドリンクと一緒にイメージされるものは何でしょうか? ハンバーガー・ポテトチップ・フライドポテト・ドーナツ・フライドチキン・ピザなどなど、これもまた子どものみならず大人にも人気があります。
しかしこれらの食品はいわゆるファストフードと呼ばれ、高カロリー、高脂肪、栄養素の偏りがあり、手軽に食べられるため過剰摂取されがちで肥満の原因となると言われています。
最近ボストン大学での八千九百九十七人(男四千百二十六人、女四千八百七十一人)を対象にした研究において「ソフトドリンクを一日に一杯以上飲んでいる中年男女は、メタボリックシンドロームを発症または悪化させる率が一杯未満の人と比べて約40%増加する」という結果が出て論文として報告されました。
ソフトドリンクが健康に良くないことは以前より指摘されていましたが、今回明らかな事実として確認されたわけです。
その研究の中でも注目されるのはダイエットソーダを飲んでいる群でも同様のリスクが見られたことです。その訳はダイエットソーダを飲んでいる人たちでもその食生活はレギュラータイプソフトドリンクを飲んでいる人たちとほとんど変わらなかったためだとされています。
沖縄県における一九九八年の県民健康栄養調査では肥満の割合が男女とも全年齢で全国平均を上回っていました。二〇〇四年の保健事業結果によると男性の五十、六十代においては約半数がBMI(体格指数)が二五以上の肥満者であったとの驚くべき結果が示されています。
そして現在県ではメタボリック症候群患者の増加が問題となっています。メタボリック症候群をほっておくと次にやってくるのは心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳梗塞などの脳血管障害と言われています。ある日突然胸痛で倒れる、または突然死に至ったり、脳卒中発作で倒れるという大変な事態が起こる可能性があるのです。
そうなる前に予防することが大事で、その予防策とは皆聞き飽きていることですがまず基本となる食生活の改善なのです。今日から目の前にあるソフトドリンクをお茶に変えてみませんか?