| 〜 認知症(痴呆)について 〜 | |
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| Q.1 | 沖縄県の認知症の推移について |
| A | 認知症は全国的に増加傾向にあります。最近の沖縄県の調査でも、65歳以上の8人に一人が何らかの認知症の症状を抱えているとの報告があります。認知症の問題は県民全体の身近な問題としてみんなで考えていかなければならないと思います。 |
| Q.2 | アルツハイマー型認知症等がどんどん進行していったら、最終的にはどうなるのか?(パーキンソン、プリオン) |
| A | アルツハイマー型認知症が進行していくと終末期には、いわゆる寝たきりの状態になります。食事や身の回りのことすべてに介護が必要な状態になり、会話での意思疎通も難しくなります。さらに進行すると、のどの働きが障害されてきて口からものを食べたり飲んだりすることが難しくなり、流動食の経管栄養が必要になってきます。病気の進行度は個人差が大きく、比較的早く寝たきりの状態になる方もいますが、10年以上、活動的に過ごされる方もいらっしゃいます。 |
| Q.3 | 介護する者の関わり方について 女性はもやし取り等するが、男性の生活リハビリについておしえて下さい。(片マヒのある場合) |
| A | 男性の方の生活リハビリは介護の現場で難しい課題のひとつです。女性は社交性があり、数人集まるとおしゃべりがはじまり、皆で楽しく過ごしていただけます。料理や家事、趣味などからだで覚えていることがたくさんあります。仕事一筋で趣味も人付き合いも乏しい男性の認知症の方は、生活リハビリがなかなか難しいものです。男性の場合には、園芸やスポーツ活動など趣味的活動を日常的に行っていくことが良いかもしれません。また、その方の人生を回想しながら子供のころの遊びや戦争体験、仕事の様子など身振り手振りを交えてお話いただくことは、回想法の一つですが、リハビリとして効果的です。その方が若いとき、元気なときに行っていた趣味を話題に花を咲かせたり、あるいは仕事一筋でできなかったことを、これから多少なりとも楽しんでもらうに介護を工夫することも良いと思います。 |
| Q.4 | �@アルツハイマー型認知症と高齢による認知症とのちがい。 �A母96才認知症予備軍、女性、体調は良好。金についてはこだわりを持つようになって来た。 私にとっては今後の課題です。 |
| A | 認知症はひとつの「病気」であって高齢になれば誰でも認知症になるわけではありません。高齢の方の認知症の大部分はアルツハイマー型認知症ですが、それ以外の認知症の方もいますので検査してきちんと鑑別することが必要です。アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞に特殊なタンパクが蓄積して変性脱落し、細胞が死んで脳が萎縮する病気です。初期や中期であれば薬の効果も期待できますので早期発見して治療していくことが重要です。 96歳のお母様はお元気でお過ごしのようですね。お金のことや身だしなみなど一定のことにこだわりを持って過ごされるのは、気持ちをしっかりと維持する上でも大切なことだと思います。お母様とのひと時を大切にして、日々、楽しい思い出を重ねながら過ごしていくことができればと思います。 |
| Q.5 | 初期の認知症を見分ける症状。 |
| A | 初期の認知症を見つけるには日常生活での変化に目を向けることが大切です。物忘れが増えて同じことを繰り返し話したり尋ねたりする、置忘れやしまい忘れが目立つ、物の名前が出なくなる、日課としてやっていたことをしなくなる、料理のレパートリーが減り家事が雑になる、些細なことで怒る、だらしなくなる、薬の管理ができなくなる、お金の計算ができなくなる、などが初期の徴候として挙げられます。ここにあげたことがいくつか当てはまる場合には、認知症の専門病院を受診して詳しい検査を受けることをお勧めします。 |
| Q.6 | 認知症の判定はどの様にして決まるのか? 本人の心は生きているのが基本的だとお話がありましたが。 |
| A | 認知症の診断は、日常生活の状況や症状についての問診からはじまり、物忘れに関する知能評価の検査、身体疾患の除外のための血液尿一般検査、脳の画像検査などを行い総合的に判断していきます。知能検査で異常があるとか、脳の検査で萎縮があるとか一つの検査結果で判定するものではありません。日常生活のご様子は重要な情報ですので、ご家族など周りの方からの情報がとても大切です。 認知症になって病状が進行すると、日々の出来事の細かいことは覚えられなくなり、進行すると昔の記憶も次第にあいまいになっていきます。目の前にいる人が家族であるかどうかもわからなくなります。しかし、どんなに認知症が進んでも、心地よいとか不快だとかいう感情面は残ります。寝たきりに近い状態で会話もままならない方であっても、心地よければ安心した穏やかな表情や笑顔がみられますし、不快な状態であれば不機嫌な表情がみられます。ご本人のこころを大切にして介護し、対応していくことが認知症のお世話をしていくときに重要です。 |
| Q.7 | 傘を忘れると言うことがある。 |
| A | 私自身、もの忘れがあると自分でドキッとすることがあります。歳とともに多少のもの忘れをすることは避けられない自然の摂理だと思います。日常生活に支障のないもの忘れについてはあまり気にせずに様子を見てもよいでしょう。ただし、からだの健康管理と一緒で、脳の健康のためにときどき脳の検診を受けることをお忘れなく。 |
| Q.8 | 人は何故認知症になるのか。(若年性、高齢性(老年期)) |
| A | たいへん難しいご質問です。ごく一部の認知症は遺伝子の関与が示されています。脳血管性認知症は脳の動脈硬化に起因する脳血管障害が原因として挙げられていますが、同じ程度の脳梗塞でも認知症になる人とならない人がいてその違いはわかりません。アルツハイマー型認知症については脳神経細胞の変性脱落(細胞死)が原因ですが、それがなぜ起きるのかということはいまだにはっきりとはわかっていない部分もあります。世界中の専門医が認知症の原因を突き止めるべく日々、研究を重ねています。原因が解明されて、認知症の予防と治療が一段と可能になる日はそう遠くないと思います。 |
| Q.9 | 脳が5年前ぐらいに萎縮してますと伝えられました。認知症でしょうか? 忘れ物が多いと自分でも感じてます。ビタミンB12は食べ物には何がありますか? |
| A | 歳を取るとだれでも脳は少しづつ萎縮していきます。脳が萎縮していることがすぐに認知症になるということではありません。ご心配なく。 ビタミンB12は、動物性食品に幅広く含まれています。魚や貝、肉、牛乳などに含まれていますが、なかでも牛や豚のレバーなどに多く含まれています。ただし、胃の切除手術をした人はB12の吸収が悪くなるので気を付けた方が良いでしょう。 |
| Q.10 | 父は物忘れや、物盗られがあります。私(長女)にこっそりと「次女が僕のサイフからお金をとった。ひんぱんに電話をかけるので電話代がかかり困る」と訴えますが、ついつい「そんな事はしないよ」と強く言ってしまいます。すると怒ってしまいます。先生方のお話の通りです。受診をすすめると余計怒ります。 家族だけで相談に行き、往診してくださることもできますか?パンフレットを読むとかかりつけ医に相談することをすすめていますが、大きな病院の整形科のみ(3分診療)受診中です。どこの医者さまでも、こういう相談はうけて下さいますか? |
| A | 認知症についてよく理解している地域のかかりつけの医師も増えています。一度、かかりつけ医にご相談いただき、たまたま適当な医師をご存知でない場合は、沖縄県総合精神保健福祉センターにお電話してみてください。お近くの認知症専門医療機関を紹介していただけるはずです。 ご家族だけのご相談はどこの認知症医療機関でも受け付けていると思います。往診については診療時間の合間を縫って、となるとなかなか行えていないのが実情です。しかし、医療機関によっては状況により往診しているところもありますので一度ご相談に行かれてみてください。 |
| Q.11 | 認知症専門病院を紹介してもらいたい。 |
| A | 沖縄県総合精神保健福祉センター(南風原町宮平212 電話098-888-1443)にお電話してみてください。お近くの認知症専門医療機関を紹介していただけるはずです。 |
| Q.12 | 79歳になる母(主人の)を受診させたいのですが、病院に行くのをためらっています。どうにか連れ出したいのですが、うまくいきません。どのようにしたらいいのでしょうか? |
| A | 何かご本人が日頃気になっているからだの不調についての受診と絡めて相談にいかれてはどうでしょうか? 受診予定の病院には前もってご家族が相談に行っておき、日常生活の様子や物忘れの程度について事前にお話しておくとよいでしょう。そうすると医師の参考になりますし、ご本人がいらしたときに、ご本人の気分を害さずに慎重に診察や検査をすることができます。 病院にいくことをためらっている場合には、かかりつけの先生や息子さん、お孫さんなど、ご本人が信頼していてその方の助言なら聞き入れる方がいらっしゃれば、その方から受診を勧めてもらうのもひとつの方法です。お孫さんから、自分も一緒に行くからと優しく誘われるとなかなか断りにくいものです。 |
| Q.13 | 認知症の進行を把握するために、簡単にできる検査とかありますか? <例> 長谷川式 |
| A | 長谷川式簡易知能評価スケールは現在、改訂版がでております。認知症の評価に大変有用です。改訂版では明確な重症度分類は行われていませんが、参考値が示されております。このほかMMSや柄澤式「老人知能の臨床的判定基準」、NMスケールも有用です。 |
| Q.14 | スケールは1種類のみで把握できるのでしょうか? <例> 長谷川式とMMS(?)を組み合わせるとか・・・。 |
| A | 認知症の重症度の評価方法には、質問式と観察式の2種類があります。ご指摘の長谷川式とMMSはどちらも質問式で初期や中期(軽度〜中等度)の認知症の検査には有用です。しかし、認知症の後期(重度)になってくると質問に答えることが難しくなるため、観察式の検査(NMスケール、柄澤式、CDR、FASTなど)を組み合わせて行ったほうがよいでしょう。 |
| Q.15 | 父、85歳が物忘れが激しくなってきています。本人は「たいした事ではない」と言っていますが、どのようにして検査をしてもらえばよいでしょうか? |
| A | 「物忘れ」の検査と言われると誰でも気がすすまないものです。からだの健康診断と一緒に、一度、脳の検査を勧めてみてはいかがでしょうか? 脳の健康状態の検査をと、勧めてみてください。受診予定の病院には前もってご家族が相談に行っておき、日常生活の様子や物忘れの程度について事前にお話しておくとよいでしょう。そうすると診療や検査を担当する医師の参考になりますし、ご本人がいらしたときに、ご本人の気分を害さずに慎重に診察や検査をすることができます。 |
| Q.16 | 家族の中に薬の飲みすぎで、トロトロしている。もっとひどくなるので止めさせたらと言われる。現在、本人は父と二人暮しで、主に父が面倒をみている。睡眠薬、アリセプト、その他安定剤を処方されている大まかな質問ですがよろしくお願いします。 |
| A | 薬を出されている先生は、薬の強さや効いている時間などを考えて出していると思いますので、いつトロトロしているのか、実際薬が多すぎて飲みにくいのかなどを担当の先生とよく相談するのがよいでしょう。 |
| Q.17 | 平成1年に脳梗塞が起こり20日間入院しました。物忘れし、新聞は朝・夕方良く読みますが同じ所を何度も読み家族に話して聞かせます。外出しても方向がわからず、いろいろ聞きます。今からでも治療できますでしょうか? |
| A | 一般的に治るのは難しいです。しかし進行のスピードをゆっくりにしたり、高血圧などがあるならそれのコントロールが脳梗塞の再発予防になる可能性はあります。 |
| Q.18 | 92歳の母と同居してます。私(娘)の事を他人だと思っているらしく、「あなた、もう帰って良いわよ」と時々言います。このような時は、すぐに「あなたの娘よ、一緒に暮らしているのよ」と言い聞かせた方が良いですか?又、母の言う通りに帰るそぶりをした方が良いか?どのように対応した方が良いか困ってます。病院受診し治療すれば治るのでしょうか? |
| A | 説明をせず、何も言わず帰るそぶりを見せて家にいるだけで落ち着く場合もあります。ただし「帰らない」と大声を出すなどがある場合は病院に相談されだほうがよいでしょう。 |
| Q.19 | 難聴ですが補聴器を使用していません。難聴は認知症を進行させるのでしょうか? |
| A | 難聴が認知症を進行させる直接の原因にはなりません。 |
| Q.20 | 88歳の母の件です。週に3回デイサービス利用しています。独居ですが、料理はできません(ガスが使えない不安があるようです)。夕食は息子の娘がつくり、孫と伴に食し娘たちは家に帰ります。娘の私は夜間来て泊まります。夜間と朝食、昼食を料理して仕事に出かけます。腰痛があり移動にはかったるそうにして、ため息をついています。「死んだ方がまし」と口にしてます。 貯金通帳がどこに置いたか忘れたり、親戚の方の名前を忘れたり、最近物忘れが多いように思います。 初期かと思いますが、治療(薬物)で改善されるのでしょうか? |
| A | 薬物で進行のスピードをゆっくりにできる可能性はあります。認知症の進行度をはっきりさせることは、治療上重要です。もし進行度をはっきりされたことがないのであれば、一度病院に受診されたほうがよいでしょう。 |
| Q.21 | 認知症患者で、今現在、第3期に入っている方のトイレ、入浴、介助についてですが、どうしても自分からはトイレに行かない、入浴しないのをむりやりしてしまう事はやはり良くないのでしょうか?トイレに行き、濡れた服、パンツをかえるなど。 本人は「はずかしい」と言っています。介助する私は「同じ女性だから大丈夫だよ、汚れているから新しいのにかえてみましょう」など安心してもらうように、常に声かけをして出来るだけ時間をかけず、さっとしてしまうのですが・・・。 |
| A | トイレや入浴は、衛生上重要です。今なさっていることは、良い事だと思います。 あとは、トイレや入浴の時間帯をもう一度考えてみるとか、患者さんが信頼している人か ら何回もトイレや入浴の大切さを言ってもらうなどもよいかもしれません。 |
| Q.22 | <強迫性障害になるのでしょうか?> ・夜中になべにあるいは、おわんなどに水をためて置いておく。 ・布団の下に杖や、ベルト、他にもかくしておいて寝る。 ・戸締りを何度も確認する。 ・電気のコンセントをすべて抜いてしまう。 どう対応すれば良いのか教えて下さい。 |
| A | 患者さんなりに意味があるのかもしれませんのでまずは、それを聞いてみることでしょう。あと強迫性障害というより常同行為かもしれません。いずれにしろ一度病院に相談されたほうがよいでしょう。 |
| Q.23 | 友人の母親が認知症になり、現在頭の毛抜き行為があり、友人も大変困っていていつもイライラしています。時々毛抜き行為の時はたたいたりしています。 毛抜き行為を防ぐ方法がありましたらご助言お願いします。 |
| A | まず抜毛がいらいらからきているのか認知症に伴う常同行為からきているのかはっきりさせる必要があります。それによって対応の仕方が違ってきます。 |
| Q.24 | パーキンソン症候群 ― 認知症の関係 (県内における発生率、高血圧病との関係) 何で拡張期の血圧が高いと認知症になる確率が高いのですか? アルツハイマー症と認知症の関係 (高血圧との関係) 私は糖尿の病気です。どうして生活習慣病は認知症になりやすいですか? |
| A | まず,パーキンソン症候群についてですが,大きく2つに分けて考えます.1つは脳内物質で,からだの動きをスムーズにする働きのドーパミンが徐々に低下して起こるパーキンソン病で,もう1つは,脳卒中やドーパミン以外の神経経路の働きもおちて起こるパーキンソン症候群に分けられます. パーキンソン病そのものでも認知症を来す場合もありますし,パーキンソン症候群,特に脳卒中によって起こるパーキンソン症候群では血管障害性認知症になる可能性があります. これまでは高血圧や糖尿病などの生活習慣病が動脈硬化を早め(動脈硬化の危険因子),脳梗塞などの脳卒中を起こしやすくすることで血管障害性認知症が増えると考えられていましたが,生活習慣病とアルツハイマー病のような神経変性疾患との関係はここ数年で明らかになっておりその原因は未だよくわかっていません. |
| Q.25 | �@城間清剛先生のお話の中に「レピー小体認知症」とありましたが、初めて聞いたので詳しく教えて下さい。 �A渡嘉敷崇先生のお話の中に血圧との関係がありましたが、血圧の薬を飲んで血圧が高くならないようにしているとリスクはどうでしょうか? |
| A | 最近,日系アメリカ人を対象に調査した海外からの論文では,長期に高血圧の治療を受けていた方と未治療あるいは短期の治療しかうけていない方を比べるとより長期に治療を受けていた方の方が認知症の発症が少ないというデータもあり,きちんと治療を受けることにも認知症の発症予防効果はあるようです. |
| Q.26 | お酒の量について(ビール・泡盛・日本酒) お酒の種類について何が比較的よいか? |
| A | 量についてですが,認知症に関連して明確に示したデータはありませんが一般的に脳卒中の予防として推奨されているのがアルコール量で30g/日以内,すなわちビール中ビン1本,日本酒1合,泡盛0.5合程度となります.お酒の種類については,特にヨーロッパからの報告で赤ワインに含まれるポリフェノールが脳卒中や認知症の予防に良いという報告があります.他の種類のお酒については十分調べられていないと思います. |
| Q.27 | 歯磨きが認知症予防につながると言うのはどういう事か? |
| A | よく噛んで食事をとる,手先を使うことは脳の血流を増やす効果がありますので,丁寧な歯磨きは良いのかもしれません.また,認知症に限らず,お口の中を清潔に保つことは歯周病予防,またお口の中の雑菌が増えるのを抑える効果もあり,感染症(高齢者の誤嚥性肺炎や敗血症)の予防としても有効となります. |
| Q.28 | 「生活習慣病との関連について」で、高血圧未治療という方はどういった把握でとっているのでしょうか? |
| A | 通常はこれまでにさかのぼり高血圧に対して内服治療がされたことがない方をいう場合が多いと思います. |
| Q.29 | 「食品について」野菜の冷凍食品で効果は変わらないか?青魚のカンズメで効果は変わらないか? 在宅高齢者の方へ食事の指導で、とても有用なので是非答えて下さい。 |
| A | 冷凍野菜については十分わかりませんが,基本的には必要な栄養素はとれると思います.また青魚などの缶詰などは骨が柔らかくなっているので,骨ごと食べられるという利点もあります.加工食品も栄養の偏りがないよう上手に利用されて下さい. |
| Q.30 | 認知症の推移と生活習慣病の推移を比べた統計図表は見せて下さいませんか? |
| A | 認知症の推移と生活習慣病の推移を比較しその関連をみたデータは未だないようです.今のところ明らかになっているのは生活習慣病があると認知症の有病率が高いという断面的な部分です. |
| Q.31 | ・健康な物忘れと認知症の見分け方の具体的判断事例を紹介した文献を教えて下さい。 ・1日5000歩〜8000歩の歩行を30分間の早歩き(週5日)に含めるのかor別に歩くべきか? |
| A | 必ずしも早歩きでなくても良いと思われます.5000〜8000歩の歩行をされていれば十分含めてお考え頂いて良いかと思います.より大切なのは運動の習慣化だと思います. |
| Q.32 | <認知症の予防> 「適度な休息をとろう」で1日30分以内とありますが、年齢とかでの違いはありますか?詳しく説明して頂けないでしょうか? |
| A | 一概に有害とは言えませんが,統計的な調査では30分以上の睡眠では夜間の睡眠リズムの乱れにつながるおそれが指摘されており,あまりお勧めできません.長時間の睡眠では脳の覚醒度(脳の働き方)が低下し,再度活動できるまでに時間がかかるとの報告もあります.また昼寝と年齢での違いについては詳しく調べられていないようです.一般的な夜間睡眠時間は年齢とともに短くなることが知られており,高齢者の場合,昼寝により夜間睡眠リズムが乱れるようでしたら,無理に昼寝をする必要はありません. |
| Q.33 | <予防について>90歳義母 (現状)要支援認定、つえをついて自分の身のまわりの事をする。 ・他の付き合いはほとんどない。デイサービスはボケ老人の集まりだと言って嫌い、行くことを拒否、地域にも出て行かない ・文字かけない。特に趣味無し。新聞読書好き。 (今後)これから家族として認知症予防、どんなふうにCareしたらいいのか? |
| A | 90歳で身の回りのことをこなされるようでしたら非常に優秀と思います.また文面からは精神面・状況判断などの能力も自立されているようですので,現状の生活でよいのではないかと思います.新聞や読書がお好きなようですのでその内容について積極的にご家族で話題にされ,ご本人に説明解説して頂くことも,内容理解・説明のための構成・順序などを考えることになり,頭を使う作業・トレーニングとしてももちろん効果的ですし,ご家族とのコミュニケーションとしても有効かと考えます. |