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平成25年度 永年勤続医療従事者表彰式
253名が表彰される

石川清和

理事 石川 清和

去る11 月29 日(金)ANA クラウンプラザ ホテル沖縄ハーバービューに於いて、平成25 年度永年勤続医療従事者表彰式が行われた。

同表彰式は会員が開設する医療機関及び医師 会に20 年勤務する医療従事者に対して行うも ので、当日は新垣善一沖縄県医師会代議員会議 長、来賓に崎山八郎沖縄県福祉保健部長の代理 で、平順寧保健衛生統括監ご臨席の下、74 施 設から253 名の方々が表彰された。

宮城信雄沖縄県医師会長

始めに、宮城信雄沖 縄県医師会長から受賞 者への挨拶として「一 口で20 年と言っても、 平坦な道のりではなか ったと思います。その 間、家族の理解や働く 職場の上司、仲間など周りの皆様の協力に支え られ、頑張ってこられたものと思います。これ までの献身的な活動に深く敬意を表し、あらた めて感謝申し上げます。

さて、近年医療の現場では、超高齢社会を見 据えた医療提供体制の確立が求められておりま す。しかし一方で、効率化と称する医療費抑制 政策や機能分化と称する医療資源の集中化、更 には、医療への営利企業の参入や混合診療の全 面解禁など、医療界における問題は山積してお ります。また、平成26 年4 月からの消費増税 に伴う税収の増加分を社会保障費に充てること は国民との約束であり、すべての国民が安心・ 安全な医療を受けられる体制にしていくために は、さらなる議論が必要であります。

また、沖縄県では平均寿命が男性30 位、女 性は3 位と長寿県から後退し、職場における定期健康診断においても有所見率が2 年連続ワ ースト1 位という極めて深刻な状況であり、県 民の健康・長寿を復活させるためには、この結 果を厳しく受け止め、日頃からの健康づくりや 食生活の改善といった疾病の予防分野において も、われわれ医療従事者が積極的に、日々指導 や支援に取り組むことが必要であります。

幸いにして、今回表彰を受けられる皆様は、 非常に経験豊かな方ばかりでございます。永年 培った経験や知識、技術を活かし、地域に根差 す医療職者として、良質な医療の提供に努め、 沖縄の医療福祉の向上にご尽力を賜りたいと思います。

終わりに、皆様の今後ますますのご健勝とさ らなるご活躍を祈念し、簡単ではございますが、 ご挨拶と致します。本日は、誠におめでとうご ざいます。」と激励の言葉があった。

続いて、宮城会長より各施設の代表者へ表彰 状の授与が行われた。

平保健衛生統括監

来賓挨拶として、崎 山沖縄県福祉保健部長 の代読で平保健衛生統 括監より「皆様はこれ まで、保健、医療、福 祉等の現場において、 長年にわたり職務に精 励されるとともに、研さんを重ね、今日の栄え ある日を迎えられました。これまでの御苦労に 深く敬意を表するとともに、心からお祝い申し上げます。

また、本県の保健医療体制は、高度な水準を維 持しておりますが、これも皆様方の熱意溢れる御 努力の賜であり、深甚より感謝申し上げます。

県では、昨年策定した「沖縄21 世紀ビジョ ン実施計画」において、健康・長寿おきなわの 推進をはじめ、医療提供体制の充実・高度化、 医療従事者の安全確保と資質向上等を掲げ、「こ ころ豊かで、安全・安心に暮らせる島」を目指 して施策の推進に取り組んでいるところであり ます。今度とも県の施策に対する御理解と一層 の御努力を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、本日お集まりの皆様方の御健勝と御 活躍並びに一般社団法人沖縄県医師会の御発展 を祈念しまして、お祝いの言葉といたします。」と挨拶があった。

引き続き、受賞者を代表し、城辺中央クリニ ック看護師の普天間由美子さんから「私達受賞 者が今日まで大過なく勤めさせて頂きましたの もひとえに理事長をはじめ、諸先生方のご指導、 ご支援があったからこそだと深く感謝申しあげ ます。又、職場の上司、同僚の皆様方のお力添 えと、何よりも患者様やそのご家族の方々にも 支えられてきました。

本日、このように晴れがましい表彰を頂けま したのも、皆様方のお陰であると感謝いたしております、

20 年間、私達は自分の持ち場で頑張ってき ました。振り返れば今では懐かしい思い出とな っております。

“継続は力なり” です。人生には色々な宝物 がありますが、その中でも最高な宝物は元気で 働けることだと思います。

今後も私ども微力ではありますが、本日の栄 誉ある賞に報いる為にも、さらに自己研磨を積 み重ねて成長していけるよう頑張っていきます ので、一層のご指導、ご鞭撻の程よろしくお願 い致します。」と謝辞が述べられた。

表彰式終了後に引き続き行われた懇親会で は、新垣議長の乾杯の音頭で祝宴に入り、被 表彰者の所属する施設長や同僚が多数参加し、 受賞者の永年の労をねぎらい盛会のうちに終了した。




印象記

理事 石川 清和

今年の永年勤続表彰式は11 月28 日、午後7 時からハーバービューホテル白鳳の間で、厳かな 雰囲気の中で執り行われました。ヘンデルの「見よ、勇者は帰る」が流れる約1 時間の表彰式典の間、 受彰者は背筋をまっすぐ伸ばした姿勢で式典に臨んでいました。20 年という長い期間務め上げる には強い意志力が必要だと思われますが、出席者の姿勢が乱れませんでした。意志力を強化する には背筋を伸ばすことが大きな効果があると言われていますが、まさにそのことを実感させられ た式典でした。

最近医療従事者の特に看護師の確保が困難になっています。去る1 月25 日に開催された九州 医師会連合会平成25 年度第2 回各種協議会でも長崎県から看護士確保対策について議題に取り 上げられました。本県の状況を報告するにあたり、各地区医師会の協力を得て永年勤続表彰者表 彰施設等にも意見を伺ったところ、育児休暇等、病児保育等の子育ての支援や、研修会参加等仕 事へのモチベーションを高める工夫がなされているようでした。また看護協会の調査でも結婚・ 出産・育児等や看護師自身の健康問題が離職の主要原因となっており、長くなりがちな勤務時間 を減らす工夫や、夜勤72 時間制度等の勤務形態の新たな取り組みが提案されています。さらに 民間の看護師斡旋業者の暗躍、特定病床を確保するための看護師の確保等も看護師不足の要因と なっており医師会全体での取り組みも必要と考えられます。

表彰式典後彩海の間で表彰祝賀会が開催されました。家族・友人、職場同僚等も駆け付け賑や かな祝賀会となりました。予定参加者350 名分の料理も会場に詰めかけた多くの参加者で残るこ とはありませんでした。多くの宴会、祝賀会で料理が残るのを心苦しく感じることがしばしばあ りますが、今年の永年勤続表彰式は気持ちの良い終わり方でした。




お知らせ

女性会員の出産・育児減免制度について(ご案内)

本会では日本医師会と共に、女性医師事業支援策の一環として、平成22年度より下記の通り医師会費の「出産・育児減免」制度を設けております。

当制度の利用を希望される場合は申請が必要となりますので、本会事務局までお問い合わせください。

出産・育児減免制度

<対象者>出産された(これから出産予定の)女性会員で、出産・育児休業取得者
      (日医は休業取得・未取得は問わない)

<減免期間>出産した日の属する年度の翌年度1年間
      (例:平成25年4月1日に出産した場合→平成26年度が減免)

*問い合せ先*

沖縄県医師会 経理課 TEL:098-888-0087 FAX:098-888-0089