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平成25年度 沖縄県総合防災訓練
緊急消防援助隊九州ブロック合同訓練

玉井修

理事 玉井 修

平成25 年11 月28 日(木曜日)与那原町中 城湾港マリンタウンにおいて平成25 年度沖縄 県総合防災訓練が開催されました。県の防災訓 練は毎年行われますが、今回は九州ブロック合 同訓練という事でかなり大掛かりなものとなり ました。昨年と同様にJMAT チームの出動訓 練、現場救護所の設営、模擬患者への対応、対 策本部との通信、透析医会との連携などの動き を確認する事に加え、今回は在宅酸素療法患者 に対するHOT 対策緊急会議を模擬開催する事、 衛星電話の実働試験などを新たな課題として取 り組みました。

11 月28 日の朝はこの時期には珍しいほどの 寒さ厳しい小雨混じりの悪天候で、早朝8 時 に県医師会に集合した総勢26 名のJMAT チー ムはやや緊張した面持ちでした。施設待機を含 めて南部地区医師会の先生方には様々なご協力 を頂き、大型車両とヘリコプターが曇天を旋回 する物々しい雰囲気の中訓練がいよいよ開始されました。JMAT チームは11℃の気温と強い 風、時々強く降る雨の中、泥だらけになりなが ら救護所の設営と患者対応に懸命となっており ました。私はといえば、対策本部の中で錯綜す る情報の整理をして、南部地区医師会の現地対 策本部や救護所から上がってくる様々な支援要 請を整理して、しかるべき機関との調整を行っ ておりました。今回の訓練から浮かび上がって くる課題は、1)情報の収集手段は衛星電話を 使用しても不十分である事。2)災害対策本部 にJMAT チームの代表が絶対に入るべき事。3) 指揮命令系統の周知徹底は絶対である事。4) 様々な連携機関との事前の打ち合わせをしっか り平時からやっておく事。その他にも幾つかの 課題があげられると思います。しかし、寒風吹 きすさぶ小雨混じりの悪条件の中、泥だらけに なって頑張ったJMAT チームはすばらしかっ た。次回はホッカイロを持って参加しようと思います。