沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 1月号

第130回 日本医師会臨時代議員会

玉城信光

副会長 玉城 信光

平成25 年10 月13 日(日)日本医師会館に おいて第130 回日本医師会臨時代議員会が開 催された。

当日は臨時代議員会に先立ち、宮城信雄九州 医師会連合会長(沖縄県医師会長)の進行もと 九州ブロック日医代議員連絡会議が開催され、 宮城会長より九州ブロックは一枚岩となって横 倉会長を全面的に支援していきたいとの挨拶が あり、その後、議事運営委員の蒔本長崎県医師 会長より、選挙の注意事項について説明があっ た。また、三上副会長候補、松原副会長候補、 大野常任理事候補、保坂常任理事候補より役員 選挙に向けて挨拶があった。

臨時代議員会開会に先立ち、森 洋一京都府 医師会会長より過日の台風18 号による被害に 対し各都道府県医師会よりご支援頂いたことへ のお礼の挨拶が述べられた。その後、加藤議長 より出席代議員の確認が行われ、定数357 名、 出席355 名、欠席2 名、代議員の過半数の出席による会の成立を確認し、続いて議事録署名 人として、井上雄元代議員(千葉県)、大塚明 廣代議員(徳島県)が指名され、議事が進行された。

その後、加藤議長より8 名の議事運営委員(各 ブロック)が指名され、竹下俊文財務委員の辞 任に伴い、1 名欠員となっているため、代議員 議事規則により、角田徹代議員が財務委員に指 名された。

横倉義武日本医師会長挨拶

連休の好天の日に代議員会にお集まりいただ き感謝申し上げる。一昨日福岡県の医療機関の 火災により、お亡くなりになった方々に対して 心からご冥福をお祈り申し上げる。

本日の代議員会はご案内のとおり昨年4 月に ご選任頂いた執行部副会長の羽生田先生、常任 理事の三上先生、理事の岡本先生が辞任された ことに伴う、補欠の選挙のために開催した。

私どもを取り巻く環境は厳しい状況にあり、 高齢社会の中で我々が国民にどのような医療 を提供できるのか、国民の医療へのニーズ介護 へのニーズにどう対応するか、これから10 年 も経たない中で大きな問題になってくると思 っている。その他経済再生、市場原理主義の意 見が台頭してきている。国民の医療を守る立場 から経済と健康が対立する軸の中でどのよう な政策を我々が主張し、国民の健康を守ってい くかが一つある。そういうわけで、国家戦略 特区では医学部の新設の問題があり、千葉県、 静岡県に特区の申請がなされたと聞いている。 議論の中で少しずつ医学部を作ることの矛盾 について、我々の主張を理解して頂く努力を 日々行っている。

もう一つに、社会保障審議会の医療部会で、 地域における病院の機能分化をどうするかの議 論が始まった。社会保障国民会議の議論の下で、 医療法でどう決めていくかが議論されている。 私どもは医療法上の病床区分の中で、それぞれ の地域に必要な医療機能をしっかりと調査し て、それぞれの地域で計画を作っていく。主体 は医療提携の責任を担っている医師会と行政、 地域住民の方々の話し合いでそれぞれの地域で 決めていくべきだと主張している。

日本医師会がしっかりとした政策手段とし て、地域の声を聞いて、主張できる体制を作っ ていかないといけないと思っている。

去る7 月の参議院選挙では、全国の会員の協 力の下で、羽生田俊前副会長が当選した。政界 の中でさまざまな医療介護に関する、議論の情 報が非常に早く私どもに届くようになった。ま たそれに伴う活動ができるようになったわけで ある。東京選挙区では武見議員が当選され、ベ テラン議員としてご指導頂いていることに対し て、心から感謝している。

私は会長に就任して、国民に安全な医療が提 供できる政策かどうか、国民皆保険制度が維持 できる政策かどうかのこの2 つを日本医師会の 政策の判断基準に置き、様々な主張をさせて頂 いている。

その中で一昨日の火災事故については、あっ てはならない事故が起きたわけであるが、災害 に対する対応も我々に課せられた一つの課題で ある。国民、患者さんの安全を守っていくのも 我々の仕事である。様々な政策を我々から提案 し、国に実行して頂きたい。それに伴う必要な 費用があるが、しっかり手当していく努力をし ていくところである。問題山積のなか、本日は 新しい役員を選んで頂く。どうぞ経済界や政界 と議論ができ、対応できる、そして交渉できる 役員をお選びいただきたいとお願いをしてご挨 拶とさせて頂く。

次に、1 号議案、2 号議案については関連事 項として一括上程され、横倉会長より提案理由 の説明が行われ、開票管理人の立会いのもと投 票による選挙が行われた。

副会長選挙

定数1 名に対し三上裕司氏(大阪府医師会)、 松原謙二氏(大阪府医師会)の2 名が立候補 し、選挙の結果、三上氏156 票、松原氏197 票、 無効投票0 票、白票2 票で松原氏を選任するこ とが決まった。

常任理事選挙

定数1 人に対し、大野和美氏(愛知県医師会)、 保坂シゲリ(神奈川県医師会)2 名が立候補 し、選挙の結果、大野氏200 票、保坂氏147 票、 無効投票0 票、白票8 票で大野氏を選任するこ とが決まった。

理事選任

定数1 人に対し、魚谷純氏(鳥取県医師会) 1 名であることから、同氏を補欠の理事に選任 することについて、挙手多数をもって認められ、 魚谷純氏が理事に選任された。

続いて、第2 号議案の審議が行われ、選挙で 選任した松原謙二氏を副会長に、大野和美氏を 常任理事にそれぞれ選定することについて、挙 手多数をもって採択された。

選挙終了後、加藤議長より松原副会長、大野 常任理事、魚谷理事の紹介があった。また、羽 生田俊参議院議員より代議員の先生方へ、長年 に亘る御後援に対する御礼が述べられると共 に、横倉会長より新役員と力を共にして日医の 政策実現のために努力するため、今後ともご指 導御叱咤の程よろしくお願いしたいとの謝辞が述べられた。

閉会には、横倉会長より、従来の役員と新た な役員3 名と力を合わせ、日医の政策実行政策 実現のため、努力していくと挨拶が述べられ、 臨時代議員会が閉会された。

なお、今回選任された3 名の任期は来年6 月 に開催予定の平成25 年度定例代議員会終結時 までとなっている。

印象記

副会長 玉城 信光

選挙のみの代議員会なので1 時間30 分で終了した。日医の代議員会で最速の代議員会であった。

去る10 月13 日(日)に副会長、常任理事の補欠選挙が行われた。当初の予想では白票が多く出て、 過半数を獲得することができなければ、再投票と言われていた。355 名の投票なので大変なこと になると思われたが、ふたをあけてみると355 票中無効票0 票、白票2 票、三上氏156 票、松原 氏197 票で松原謙二氏が過半数を獲得し初当選した。

また、常任理事選挙は、愛知県医師会の大野和美氏、神奈川県医師会の保坂シゲリ氏の対決で あったが大野氏200 票、保坂氏147 票で大野和美氏が1 回で過半数を獲得し初当選を果たした。

理事選挙は無投票で、魚谷純氏(鳥取県医師会長)が選出された。

今回の結果からみえるもの。日医の布陣はオールジャパンになったと思われる。来年の6 月に 再度選挙があるが、このようなオールジャパンの人選ができれば、国会に羽生田先生、武見先生 がおり日医の力は大きく躍進するであろう。




お知らせ

沖縄労働局労災補償課からのお知らせ

(労災診療費請求書の提出先の住所が変更になります)

平成26年2月3日(月)から、労災診療費請求書の提出先の住所が変更になりますのでお知らせします。

新しい提出先

沖縄労働局労働基準部労災補償課分室
 900-0006 那覇市おもろまち2-1-1
       那覇第二地方合同庁舎1号館