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整形外科医会 会長 松元 悟 先生

松元悟先生

ロコモティブシンドローム (ロコモ、運動器症候群)の認 知度を高めロコモを予防し県 民の健康寿命が伸びるよう取 り組んで行きます。

質問1. 整形外科医会会長に就任されてからこ れまでを振り返ってみてどのような感想をお持 ちでしょうか。

前会長の知念弘先生(大浜第一病院 院長) から整形外科医会会長就任の依頼があった時、 正直困惑しました。「何で自分なの?」…。知 念先生が言うに「事務方がしっかりしているか ら大丈夫ですよ!」…とのことで引き受けまし た。本当にそうでした。事務方がしっかりして いて多数の講演会・行事等無事に熟す事ができ ました。ただ知念先生が教えてくれないことが ありました。(本来なら教えられなくとも自覚 するべきことだと思いますが。)今回のように 文章を書くことが多くなりました。これからも 会員の皆様の力添を載き整形外科医会の発展に 寄与したいと思っております。

質問2. 整形外科医会における最近の話題など をお聞かせ頂ければと思います。

私は現在ほとんど手術場に入りませんが骨折 治療に用いる固定具に目覚ましい進歩がみられ ます。整形外科外来では痛みに対する治療が主 になりますが、NSAID's 以外に慢性疼痛・末 梢神経疼痛に対応する薬剤の登場、また、ア セトアミノフェンの多量投与が可能になりまし た。NSAID's 潰瘍の発生が減少するものと思っ ております。

質問3. 本県では県民一体の健康づくり活動「健 康おきなわ21」が推進されておりますが、整 形外科医会として健康長寿沖縄を目指して特に 取り組まれていること、また課題・展望等があ りましたらお聞かせ下さい。

健康長寿沖縄を目指し現在整形外科医会とし て特に取り組んでいるのは「骨と関節の日」(10 月8 日)を県民の皆様に知って頂き整形外科 の治療内容に理解を求めながら運動器疾患の予 防・治療を行っております。

そのため「ロコモティブシンドローム(略称: ロコモ。和名:運動器症候群)」の認知度を高 める活動をしています。厚生労働省が2013 年 からはじまる国民の健康づくり運動「健康21 (第2 次)」において国民への認知度を2012 年 の17%から10 年後に80%まで上昇させると いう数値目標を認定しました。2013 年の認知 度は約27%になっています。県整形外科医会 は「骨と関節の日」について新聞紙面座談会を 沖縄タイムス、琉球新報両紙で掲載し、市民公 開講座も開催しています。県民の皆様には「ロ コモ」を認識して、要介護の状態に陥らないよ うにして頂き、県整形外科医会今後も県民の健 康長寿が伸びるよう取り組んでいきたいと思います。

質問4. 県医師会に対するご要望等がございま したら、お聞かせください。

県民の健康寿命を伸ばすため、メタボリック シンドロームは内科、ロコモティブシンドロー ムは整形外科と縦割りの取り組みでなく、医師 会全体で横断的に取り組むことが出来るとよい と考えます。

質問5. 大変お忙しいとは思いますが「日頃の 健康法」・「趣味」・「座右の銘」等がございまし たらお聞かせください。

多忙ではありませんが日ごろ気を付けている ことはエレベーター、エスカレーターを使用し ないようにしています。出張の時も空港の動く 歩道や駅のエスカレーターは使用しないように しています。

趣味はジョギングです。以前は通勤ジョギン グをし、ナハマラソン・トライアスロン等にも 出ていました。最近では、気が向いた時に30 分から1 時間くらいスロージョギングをしてい ます。酒については言及しません。タバコは小 さい頃から興味がありません。

座右の銘と言うものではありませんが「明日 は毎日来る!」と考えるようにしています。本 日落ち込んでいても、明日になれば良くなるん だと思うようにしています。

この度はお忙しい中、ご回答頂きまして、誠 に有難うございました。

インタビューアー 広報委員 照屋 勉