第116回 沖縄県医師会医学会総会
広報委員 照屋 勉
第116 回沖縄県医師会医学会総会日程
会 期：平成25 年6 月9 日（日）
会 場：沖縄県医師会館
ポスター掲示、準備
第116 回沖縄県医師会医学会総会開会宣言
第116 回沖縄県医師会医学会総会会頭挨拶
一般講演- 口演特別講演
『がんの重粒子線治療の現状と展望』
群馬大学重粒子線医学研究 センター長
群馬大学大学院腫瘍放射線学分野 教授
中野 隆史先生ミニレクチャー（ランチョンセミナー）
1）『意識消失発作の原因～識別診断を中心に～』
沖縄県立中部病院救命救急センター
高良 剛ロベルト先生
2）『臨床における倫理的な問題の考え方』
沖縄県立中部病院総合内科
本村 和久先生沖縄県医師会医学会賞（研修医部門）
一般講演- ポスター部門
沖縄県医師会医学会賞最優秀賞・優秀賞発表
分科会長会議
平成25 年6 月9 日（日）沖縄県医師会館に おいて、第116 回：沖縄県医師会医学会総会 が開催されました。司会進行は、沖縄県医師会 学術副担当理事：今帰仁診療所の石川清和先生 …。まず、沖縄県医師会医学会会長：名嘉村ク リニックの名嘉村博先生にご挨拶を頂き、高ら かに『開会』を宣言して頂きました。続きまし て、第116 回沖縄県医師会医学会総会会頭（宮 古地区医師会長）：池村内科医院の池村先生よ り、『会頭挨拶』…。『「IPS 細胞」などの最新 医療が加速度的に進んでいること！』、『“肥満 沖縄” の「長寿県復活」のための“戦い” が沖 縄県医師会・各地区医師会単位で始まっている こと！』、そして、『この“戦い” に「沖縄県医 師会医学会総会」が重要な“戦力” になってい ること！』…というお話をされておりました。 その後、11 題の『一般口演』…。「アルコール」 の話・「肺炎球菌性肺炎」の話・「タバコ」の話・ 「性同一性障害」の話・「全身性血管腫症」の話・ 「旅行透析者」の話・「過活動膀胱」の話・「ドクターヘリ」の話・「内頚動脈仮性動脈瘤」の話・ 「TomoTherapy（放射線治療）」の話・「大血管 位置異常症」の話…。久しぶりに、幅広いいろ いろな分野のご専門の先生方の貴重なご講演を 拝聴することができました。本当にありがとう ございました。しかしながら、やはりどうして も「時間的制約」があるため、“質疑応答を遠 慮された先生もいらっしゃっただろう！” …と 推測することができました。座長の労をお取り 頂きました石川直樹先生・宮里浩先生…、本当 にお疲れ様でした。そして、お待ちかねの『特 別講演』…。群馬大学重粒子線医学研究センタ ー長・群馬大学大学院腫瘍放射線学分野教授： 中野隆史先生に、『がんの重粒子線治療の現状 と展望！』というタイトルでご講演頂きまし た。「放射線治療の基本的な話！」、「重粒子線 治療の原理・メリット・デメリットの話！」、「約 45000 人の適応患者さんの話！」、「急がれる人 材育成の必要性の話！」、「携帯電話が小さくな ったように、重粒子線治療機器もコンパクトに なりうるという話！」etc…。傍聴席の椅子の 追加が必要な程、予想を上回る“大盛況” な講 演会でした。沖縄県医師会副会長の玉城信光先 生から、「1）重粒子線治療は健康長寿県復活の 大きな柱になりうる！、2）県全体の医療レベル のアップに繋がる！、3）治療費用約300 万円 という自己負担を減らす工夫が必要！」…とい うコメントも頂きました。
小生的には、まさにアップトゥーデイトな“最 新情報” を得ることができ、とても勉強になり ました。千葉県・群馬県・兵庫県・佐賀県に続き、沖縄県にも重粒子線治療施設が導入されること を心から願っております（約120 億円という“初 期投資” と施設運営の“ランニングコスト” に 若干の問題もあるようですが…！）。因みに、総 会前日の6 月8 日（土）：沖縄都ホテルにおいて、 玉井修先生（対外広報担当理事）の司会進行に よる、第23 回沖縄県医師会県民公開講座（主催： 沖縄県医師会・沖縄タイムス社）『ゆらぐ健康長 寿おきなわ：～がんの最先端放射線治療につい て～ by 中野隆史先生』という県民向けの講演 会も開催されました。500 人を超える県民の方々 にご参加頂き、“重粒子線治療” の関心の高さが 伺われる素晴らしい講演会でした。
9日(日)の午後からは、高良剛ロベルト先生・ 本村和久先生による『ミニレクチャー（ランチ ョンセミナー）』に引き続き、『沖縄県医師会医 学会賞（研修医部門）・一般講演（ポスター部門）』 が長時間にわたり執り行われ、活発な質疑応答 がなされました。今回の医学会総会にご出席頂 いた369 名の先生方…、本当にお疲れ様でした。 そして、厳正・慎重な審査の結果、沖縄県医師 会医学会賞（研修医部門）最優秀賞には山城貴 之先生、優秀賞には屋良朝太郎先生・増田陽子 先生が選出・受賞されました。本当におめでと うございます。これからも精進されることを心 より祈念申し上げます。最後に、平成26 年6 月8 日（日）開催予定の第117 回医学会総会 の特別講演は、“脳科学者：茂木健一郎氏” に 決定したそうです。今からとても楽しみです。 来年の予定表にチェックを入れておいた方がよ ろしいかと思います。
医 学 会 頭 挨 拶
第116回 沖縄県医師会医学会総会会頭
池村 眞
第116 回沖縄県医師会医学会総会の開催に あたり、一言ご挨拶を申し上げます。このた び沖縄県医師会医学会総会会頭にご指名をい ただき、身の引き締まる思いであります。こ のような栄えある機会を与えていただきまし た、宮城信雄沖縄県医師会会長並びに名嘉村 博沖縄県医師会医学会会長に厚く御礼を申し上げます。
この沖縄県医師会医学会総会も116 回と長 い歴史を重ね、この間の沖縄県の医学、医療 の進歩に大きな役割を果たしてまいりました。 私も25 年前、沖縄県立那覇病院（現沖縄県立 南部医療センター・こども医療センター）循 環器科に勤務し、心臓カテーテル検査や緊急 PCI（当時はPTCA,PTCR）、DDD ペースメー カー植え込み術、そしてICU ではS-G（swanganz） カテーテル挿入や、体外ペースメーカー 挿入などと忙しい日々を過ごしていました。当 時は7F の太くて硬いカテーテルを使用してお り、右大腿動脈の穿刺部の止血に工夫を凝らし たり、上腕動脈からのアプローチを試行錯誤し ていたことを懐かしく思い出します。当時の沖 縄県医師会医学会総会に演題を発表し、多くの 先生方にご指導いただいたことが昨日のことの ように思い出されます。あれから沖縄県の医学、 医療は格段に進歩を遂げてきましたが、この「沖 縄県医師会医学会総会」が大きく寄与してきた ことは言うまでもありません。これまで「沖縄 県医師会医学会総会」の活動にご尽力いただい た多くの関係者の皆様方に敬意と感謝を申し上 げるとともに、「沖縄県医師会医学会総会」が さらに伝統ある、権威のある医学会総会に発展 し定着することを祈念いたします。
さて、今回の特別講演は「がんの重粒子線治 療の現状と展望」という演題で、国立大学法人 群馬大学重粒子線医学研究センター長の中野隆 史先生にお願いいたしております。重粒子線が ん治療は従来の放射線（γ線）治療に比べて、 副作用が少なく、ほとんど痛みを伴わず、がん 細胞に対する強い殺傷効果を有し、前立腺がん や肺がんをはじめとする多くのがんに対し、格 段に良好な治療成績を示しており、最先端のが ん治療法として確立してきました。しかしなが ら、現在、先進医療として認可されていること から治療費の約300 万円が自己負担となって いることや、装置が超高価で施設建設に莫大な 費用（100 億円以上）もかかるため、国内でも 数か所しかない現状であります。かかるなか、 沖縄県はこの重粒子線がん治療施設の導入を検 討しており、沖縄県医師会は「重粒子線治療施 設導入に係る検討基礎調査事業」の委託を受け、 昨年8 月より同事業調査を行っています。今回 の特別講演はまさに時宜を得たものであり、大 きな夢と希望をわれわれ医療者に抱かせる講演 となることと期待しております。多くの先生方、 多くの医療関係者のご参加を期待しています。 また、重粒子線がん治療施設の実現は沖縄県の 医療だけでなく、観光、経済にも大きく寄与す ることが期待され、さらに夢は膨らみます。
そのほかにも、沖縄県立中部病院救命救急セ ンター高良剛ロベルト先生より「意識消失発作 の原因―鑑別診断を中心に」、沖縄県立中部病 院本村和久先生より「臨床における倫理的な問 題の考え方」と題してミニレクチャーが行われ ます。そして、一般演題・口演部門11 題、一 般演題・ポスター部門112 題、沖縄県医師会 医学会賞（研修医部門）16 題が予定されています。多くの先生方のご参加、そして、それぞ れの演題に対する質の高いご議論をお願いいたします。
さて、医学、医療の進歩はさらにスピード を増してきています。山中伸弥先生のiPS 細 胞のノーベル賞受賞からまだ半年ですが、臨床 応用が始まり、再生医療は加速していくことで しょう。さらに多くの難病に対する新薬の開発 も期待され、またあらゆる医療分野で、新しい 治療法が登場してくることでしょう。しかしな がらその一方で、少子高齢化の進行、認知症の 増加、うつ病、メタボ、糖尿病、癌の増加など 多くの問題もでてきました。特に沖縄県では肥 満、糖尿病が全国一となり、とりわけ「青壮年層」での脳出血、急性心筋梗塞、慢性肝疾患・肝硬 変などの生活習慣病やアルコールによる疾病で の死亡率が全国より高い状況にあり、10 年平 均寿命も女性が首位から3 位転落、男性は25 位から30 位に転落と「長寿県沖縄」はすでに 崩壊している現状であります。このような多く の、大きな課題に取り組み、一つひとつ解決し ながらもう一度「長寿県沖縄」を取り戻す戦い がすでに沖縄県医師会、各地区医師会で始まっ ています。この戦いに「沖縄県医師会医学会総 会」も大きな戦力となることを期待したいと思 います。第116 回沖縄県医師会医学会総会が 盛会で有意義な総会となるよう祈念して私の挨 拶といたします。
特 別 講 演（抄録）
「がんの重粒子線治療の現状と展望」
群馬大学重粒子線医学研究 センター長
群馬大学大学院腫瘍放射線学分野 教授
中野 隆史
本邦では2 人に1 人が生涯で癌に罹患する時 代となり、QOL（Quality Of Life）を重視した低 侵襲がん治療法の確立ががん医療の喫緊の課題 となっています。この中で“臓器を温存してがん を治す先進的放射線治療”が脚光を浴びています。 中でも、大型の加速器で炭素イオンなどの重い イオンを光速の70％近くまで加速して、がんな どの病巣にピンポイントで当てて、線量の高集中性と強力ながん細胞殺傷効果で注目されてい るのが、重粒子線治療です。当てて病気を治す 治療法であり、強力ながん制御能に加えて治療 後のQOL が高い最も優れた低侵襲がん治療法の 一つです。この重粒子線治療は国際的にも我が 国が世界をリードする数少ない革新的ながん治 療法であり、従来の放射線難治性のがんや、手 術不可能ながんに対しても目覚ましい治療成績 を上げています。この治療施設はまだ、世界で 数か所であり、この内、群馬大学を含む3 施設 が日本にあります。これまで放射線医学研究所 （千葉）において5000 名以上のがん患者に炭素 イオン線治療が行われ、肺がん、頭頸部腫瘍, 頭 蓋底腫瘍, 肝癌, 前立腺癌, 骨肉腫, 軟部腫瘍な ど多くのがんに良好な治療成績が得られていま す。現在では、普及を目的に小型の重粒子線治 療装置が開発され、群馬大学において、平成22 年3 月から600 名以上のがんの重粒子線治療が 行われています。重粒子線治療は、近い将来の 重要ながん放射線治療法になると考えられます。
ミニレクチャー（抄録）
（1）「意識消失発作の原因～識別診断を中心に～」
沖縄県立中部病院 救命救急センター
高良 剛 ロベルト
意識消失発作とは、ある一定時間意識を失う ものをさして言う。意識消失の時間により「失 神」と「意識障害」として分けて考えるとわか りやすい。今回は失神に関してプライマリケア・ 救急室でのアプローチについてまとめたい。
まず、失神を経験した患者は受診時には意識 状態は普段の状態に戻っているものである。失 神の直前の状況やその後の状態を注意深く問診 し、観察することによってその状況が失神によ るものか鑑別診断に役に立つ。
失神の患者は色々な主訴で受診するものであ る。わかりやすく「気絶しました」という場合 もあれば、多くは「外傷」や「転倒」であったり、 「交通事故」であったり、「気分が悪い」であっ たり、「めまい」であったり、様々な表現方法 で受診する。救急センターを受診した失神症例 の主訴、受診時の状況、最終診断など数字を交 えて、最近のガイドラインと照らし合わせなが ら初期対応にポイントを絞って解説したい。
（2）「臨床における倫理的な問題の考え方」
沖縄県立中部病院 総合内科
本村 和久
臨床における倫理的な問題の考え方
医学的問題の解決だけでは答えの出ない倫理 的な問題が外来診療ではよく起こる。例えば、 治療な可能ながん治療を希望されない、終末期 を迎える場所が自宅なのか医療機関なのかをど のように決定するか、などの問題である。この 問題を考えるにあたって、以下の5 つのステッ プを提唱したい。 医師自身が考えることから はじめて、患者やその他さまざまな関係者と話 し合うステップである。
医療倫理を考える5 つのステップ
1 倫理的な問題は、臨床の現場では日常の問題（特別な問題ではない）と認識すること
2 同僚で、医療機関の中で話し合う雰囲気作り
3 倫理カンファレンスなど倫理的な問題について話し合った内容を記録に残すこと
4 医療機関全体の問題として取り上げることのできる組織作り
5 医療関係者に止まらない患者や一般市民、法律家との意見交換の場の形成
臨床倫理の4 分割表
倫理的な問題点を整理していくための方法 として、として「臨床倫理の4 分割表」が知 られている。1）医学的適応, 2）患者の選好、3）QOL、 4）周りの状況の4 領域に整理する方法 であるが、これを4 分割の「表」（表1）とし て、示すとよりわかりやすいと白浜雅司氏が提 唱している。このように分けることで「倫理的 な問題はある一つの面だけが強調される事があるが、実際の症例では多くの課題が入り組みこ の四つがお互い関連し合っている。四つに分け て考える事で色々なことが見えてくる。（からんだ糸のもつれを解くには、少しゆるくして広 げて観察するように）」と思う。
表1 臨床倫理の４分割表とチェックポイント
参考文献 田坂佳千、白浜雅司著 黒川 清編 必携在宅医療・介護
基本手技マニュアル pp586-605 永井書店、2000
一般講演 演題・演者一覧
＜口演部門＞
1．沖縄県の肝疾患死亡率、当院の肝硬変の成因別分析、沖縄県のアルコール消費量について
沖縄協同病院 内科 仲田 精伸
2．当院における菌血症を伴う肺炎球菌性肺炎の臨床的検討
豊見城中央病院 呼吸器内科 戸高 貴文
3．禁煙推進におけるソーシャルネットワークサービス（SNS）の役割
沖縄大学人文学部 福祉文化学科 山代 寛
4．沖縄県における性同一性障害(GID) 患者の人口当たり受診者数と治療・社会的支援の課題
山本クリニック 山本 和儀
5．Systemic hemangiomatosis の一例
沖縄赤十字病院 血液内科 中里 哲郎
6．沖縄県を訪れた旅行透析者の動向（2012 年）～当院20 年の実績を含めて～
医療法人十全会 おおうらクリニック 大浦 孝
7．一般内科通院患者の中における過活動膀胱実態調査
琉球大学医学部 泌尿器科学分野 宮里 実
8．キーワード方式導入前後の沖縄県ドクターヘリの要請内容の比較
浦添総合病院 救命救急センター 八木 正晴
9．頭部外傷後、鼻出血で発症した内頚動脈仮性動脈瘤の１例
浦添総合病院 脳神経外科 原国 毅
10．TomoTherapy による前立腺癌に対する強度変調
放射線治療の初期経験
南部徳洲会病院 放射線治療科 竹本 真也
11．解剖学的修正大血管位置異常症｛S,D,L｝の心内修復術における心臓シミュレータの有用性
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 長田 信洋
＜ポスター部門＞
沖縄県医師会医学会賞（研修医部門）
12．鶏骨によると思われる消化管穿孔の１例
ハートライフ病院 嘉手苅 由梨
13．上腸間膜動脈塞栓症に対してバイパス術を施行した一例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 津曲 綾子
14．下部胆管癌術後に発症した残膵癌の1 例
中頭病院 林 圭吾
15．切除不能進行胃癌の幽門部狭窄に対して十二指腸ステントを留置した一例
ハートライフ病院 佐久川 裕行
16．当院における突発性縦隔気腫症例の検討
南部徳洲会病院 新垣 碧
17．若年で肝性脳症を繰り返す非肝硬変症の一例
琉球大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター 山城 貴之
18．遷延する症状、肺浸潤影に対して気管支鏡検査を施行し、培養検査で確定診断のついた肺放線菌症の1 例
那覇市立病院 屋良 朝太郎
19．後天性免疫不全症候群（AIDS）に合併したアレルギー性気管支肺アスペルギルス症（ABPA）の一例
琉球大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター 島袋 わかな
20．非妊娠成人における Streptoccus agalactiae 化膿性脊椎炎・腸腰筋膿瘍：初診時の血液培養陽性を契機に早期診断しえた２年間9 症例の検討
中頭病院 感染症・総合内科 上里 まどか
21．たこつぼ心筋症を合併した上腸間膜動脈血栓塞栓症の1 例
那覇市立病院 循環器内科 又吉 修子
22．低カリウム血症による四肢の脱力で受診し、遠位尿細管性アシドーシスと診断された一例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 増田 陽子
23．バセドウ病再燃との鑑別を要した妊娠一過性甲状腺機能亢進症の2 例
豊見城中央病院 糖尿病・生活習慣病センター 吉村 蘭
24．大動脈解離に併発した原発性副甲状腺機能亢進症の１例
豊見城中央病院 宮城 俊雅
25．前立腺に浸潤したGIST の1 例
南部徳洲会病院 泌尿器科 山下 健
26．演題取り下げ
27．炎症性乳癌との鑑別を要した膿瘍合併乳癌の一例
浦添総合病院 乳腺センター 角谷 和歌子
呼吸器外科
28．S状結腸癌の繰り返す肺転移に対する外科治療として右側completion pneumonectomy を施行した1 症例についての報告
浦添総合病院 呼吸器センター 谷口 春樹
29．導入化学療法後に完全切除が可能であった原発性非小細胞癌の3 例
沖縄病院 外科 饒平名 知史
30．Induction Chemotherapy が奏功した肺癌の2 例
中頭病院 外科 小倉 加奈子
31．多形癌と腺癌の同時性多発肺癌の1 切除例
沖縄病院 外科 平良 尚広
32．Complete VATS により切除した完全型縦隔内甲状腺腫の1 手術例
中頭病院 外科 安富 き恵
33．胸腔鏡および腹腔鏡を使用したMorgagni 孔ヘルニアの1 手術例
中頭病院 外科 嘉数 修
34．胸部交感神経幹から発生した縦隔神経鞘腫の2 例
中頭病院 外科 大田 守雄
35．右気管支性嚢腫摘出時の気管膜様部損傷に対し胸腺による被覆を施行した1 例
中頭病院 外科 川端 直人
36．義歯誤飲による縦隔気腫の一例
沖縄県立中部病院 外科 三本松 譲
37．再手術を行った月経随伴性気胸の１例
沖縄赤十字病院 外科 宮城 淳
38．先天性食道気管支瘻の1 治験例
琉球大学大学院 胸部心臓血管外科学講座 古堅 智則
呼吸器内科
39．血痰を伴ったインフルエンザ肺炎の1 例
浦添総合病院 呼吸器センター 西村 真唯
40．イソスポラによる慢性下痢症と共に診断した無症状ニューモシスチス肺炎(PCP)、ATL の一例
豊見城中央病院 呼吸器内科 小山 智史
41．ガフキー1 号にて当院に紹介された症例の検討
国立沖縄病院 呼吸器内科 知花 賢治
42．当院結核病棟における死亡退院症例の検討
国立沖縄病院 呼吸器内科 藤田 香織
43．アスペルギルスによる肺嚢胞内感染に対し、CTガイド下にドレナージを施行した1 例
中頭病院 名嘉村 敬
44．上気道閉塞疾患の診断にフローボリューム曲線が有用だった2 例
中頭病院 呼吸器内科 喜屋武 夏海
45．腎細胞癌術後フォロー中に診断された悪性胸膜中皮腫の一例
ハートライフ病院 内科 新垣 珠代
46．イソシアネートによる過敏性肺臓炎の一例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 新垣 若子
47．出血性後天性凝固異常症と考えられた肺胞出血の1 例
浦添総合病院 呼吸器センター 藤田 隆一
小児科
48．当院開設以来の沖縄県における右心バイパス術適応症例の検討
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 鍋嶋 泰典
49．初回気管支喘息発作にマイコプラズマ感染症が関与したと思われた1 例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 三輪 志織
50．けいれんと発作時の脳波を同時に動画撮影し得た偽発作の一例
中部徳洲会病院 小児科 長田 博臣
外科
51．食道アカラシアに対するPOEM 手術の治療成績
ハートライフ病院 外科 奥島 憲彦
52．当院における胃癌手術症例の検討
沖縄赤十字病院 永吉 盛司
53．胃前庭部毛細血管拡張症に対して幽門側胃切除術を施行した一例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 細川 博昭
54．Peterson's hernia の1 例
沖縄県立中部病院 外科 藤居 勇貴
55．肝硬変を合併した回腸ストーマ出血の1 例
ハートライフ病院 外科 花城 直次
56．Meckel 憩室Mesodiverticular vascular band による小腸閉塞の1 例
中頭病院 外科 春松 敏夫
57．血液透析患者の難治性腹水に対し腹腔静脈シャントを行った1 例
沖縄赤十字病院 外科 豊見山 健
58．右総腸骨動脈- 回腸動脈バイパス術が奏功した上腸間膜動脈解離の一例
沖縄県立中部病院 外科 鳴海 雄気
59．偶発的に発見された後腹膜原発Castleman's diseaseの１例
沖縄県立中部病院 外科 大野 峻哉
60．縫合不全修復に使用されたクリップが原因となった急性虫垂炎の一例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 上田 江里子
61．右鼠径ヘルニアに起因する続発性大網捻転症の１例
沖縄県立中部病院 外科 島垣 智成
62．鼠径ヘルニアに併発した鼠径管内良性多房性中皮腫の一例
沖縄県立中部病院 外科 加藤 崇
63．大腸ステント留置後に腹腔鏡下手術を施行した大腸癌症例
沖縄赤十字病院 外科 中川 裕
64．上行結腸癌の多発肝転移に対しFOLFOX+cetuximab後に根治術を施行した１例
ハートライフ病院 外科 仲村 武裕
65．当院における単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術の現状
浦添総合病院 消化器病ｾﾝﾀｰ外科 亀山 眞一郎
66．当院における肝細胞癌手術症例の検討
中頭病院 外科 間山 泰晃
67．anterior approach による右葉切除術を施行した巨大肝細胞癌の1 例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 高山 和之
68．直腸癌同時性肝転移との鑑別が困難であった肝結核の1 例
沖縄県立中部病院 外科 村上 隆啓
69．膵全摘術症例の検討
浦添総合病院 消化器病ｾﾝﾀｰ外科 伊佐 勉
70．膵体尾部癌に対し腹腔動脈合併切除を伴う全胃温存尾側膵切除術(DP-CAR)を施行した3 例
浦添総合病院 消化器病ｾﾝﾀｰ外科 伊志嶺 朝成
71．膵頭十二指腸切除術を施行した外傷性膵損傷の一例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 鳥塚 大介
72．A non-invasive modality with potential for evaluation
of breast cancerpathology: The usefulness of the US
Virtual Touch Tissue Quantification(VTTQ) for breast
tissue
那覇西クリニック 玉城 研太朗
73．乳癌術後内分泌療法における長期投与例の検討
那覇西クリニックまかび 上原 協
74．早期乳癌に対するラジオ波焼灼術臨床試験を施行した3 例
沖縄赤十字病院 外科 長嶺 信治
75．診断に苦慮したmucocele-like lesion の一例
浦添総合病院 乳腺センター 宮里 恵子
76．VANS 法を施行した術前良悪性診断が困難な甲状腺腫瘍の検討
浦添総合病院 消化器病ｾﾝﾀｰ外科 長嶺 義哲
77．緊急手術となった重症胸部外傷の一例
浦添総合病院 救命救急センター 李 瑛
78．鋭的内頚静脈損傷の１例
沖縄県立中部病院 錦見 満暁
79．左大腿～腹部杙創による右腰髄神経根損傷の一例
沖縄県立中部病院 外科 田中 浩登
80．オコゼ刺傷によって下腿コンパートメント症候群を合併した一例
沖縄県立中部病院 外科 當山 千巌
一般・プライマリ
81．地域医療臨床実習の期間延長による医学生の認識変化について
琉球大学医学部附属病院地域医療部 武村 克哉
82．当院における卒後2 年次初期研修医の内科外来担当症例数の検討
沖縄県立中部病院 総合内科 屋良 詩織
83．沖縄県ドクターヘリ・浦添総合病院ドクターカー・
宜野湾消防・浦添消防が連携して救急活動にあたった複数傷病者の事例
浦添総合病院 救命救急センター 葵 佳宏
84．在宅医療・多職種参加の症例検討会・意見交換会でみえてきた在宅医療の課題について
浦添市在宅医療ﾈｯﾄﾜｰｸ 代表世話人 名嘉村ｸﾘﾆｯｸ 大浜 篤
85．Bio-Psycho-Social Model に基づいたアトピー性皮膚炎発症過程の心療内科的な理解の進め方
ーストレス状態とストレス対処行動の共分散構造分析、平均・共分散構造分析ー
沖縄セントラル病院 原 信一郎
形成外科
86．当院における仙骨部毛巣洞23 症例の検討
浦添総合病院 後村 大祐
87．フィラー注入による美容外科領域の臨床的応用（顔のAugmentation 効果について）
医療法人形成会 当山美容形成外科 當山 護
88．三葉皮弁による新しい乳頭縮小術
医療法人こころ満足会 形成外科KC 新城 憲
整形外科
89．腰髄硬膜外膿瘍を来した1 例
沖縄県立中部病院 外科 加我 徹
90．著名なL4/5 椎間関節破壊像を認めた１例
与那原中央病院 整形外科 勢理客 ひさし
91．橈骨遠位端関節内骨折変形癒合に対し矯正骨切り術を施行した1 例
南部徳洲会病院 整形外科 河嶋 基晴
92．棘下筋移行術後一時的な腱板機能不全による上肢挙上不能に陥った一例
千樹会 はえばる北クリニック 安里 英樹
93．Larsen 症候群による両股関節脱臼の一例
浦添総合病院 整形外科 猿渡 淳
94．大腿骨ステム挿入におけるwoodpecker の有用性
豊見城中央病院 整形外科 永山 盛隆
産婦人科
95．産褥期に診断された肺血栓塞栓症の1 例
豊見城中央病院 産婦人科 小林 剛大
96．経腟分娩後に産褥子宮内膜炎から骨盤内膿瘍を形成し、手術に至った1 例
沖縄県立中部病院 総合周産期母子医療ｾﾝﾀｰ 産科 直海 玲
97．腹痛を契機に発見された単角子宮、非交通性副角の一例
沖縄県立中部病院 産婦人科 小松 泰生
98．過多月経に対するマイクロ波子宮内膜アブレーションの治療成績
豊見城中央病院 産婦人科 安座間 誠
99．子宮頸部上皮内腫瘍の臨床的経過とフェノール療法の有効性
豊見城中央病院 産婦人科 前濱 俊之
100．大腸癌精査中に発見された子宮体癌の１例
豊見城中央病院 産婦人科 上地 秀昭
101．続発性下肢リンパ関連疾患の治療
沖縄県立中部病院 形成外科 今泉 督
内分泌・代謝
102．当院におけるCSII（Continuous Subcutaneous
Insulin Infusion）療法の効用
豊見城中央病院 座覇 明子
103．年余にわたり不定愁訴を繰り返した下垂体機能低下症の１例。
豊見城中央病院 田本 秀輔
神経内科
104．抗癌化学療法中にリステリア髄膜炎を発症した１例
社会医療法人敬愛会 中頭病院 内科 河野 圭
105．インフルエンザ・ウイルス感染後の海馬障害に
より言語性記憶障害を生じた一例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 垣花 一慶
106．再発性の一側上肢の筋力低下・感覚障害を認め、神経伝導ブロック、抗GM1 抗体陽性を呈した１症例
豊見城中央病院 名城 珠希
107．バクロフェン髄注療法（ITB 療法）を施行した家族性痙性対麻痺の1 例
沖縄赤十字病院 脳卒中ｾﾝﾀｰ神経内科 嘉手川 淳
消化器内科
108．大腸憩室出血に対するHSE 併用下クリップ止血術の経験
浦添総合病院 消化器病ｾﾝﾀｰ内科 仲村 将泉
109． 沖縄消化器内視鏡会Barrett 食道班による
Barrett 食道の調査
沖縄消化器内視鏡会Barrett 食道班 岸本 信三
110．大腸カメラ前処置で使用した経口腸管洗浄剤
（ポリエチレングリコール）にてアナフィラキシーショックを来した1 症例
国立沖縄病院 消化器内科 樋口 大介
循環器外科
111．急性心筋梗塞後乳頭筋断裂に対し僧帽弁置換術を施行した1 例
琉球大学医学部 第二外科 安藤 美月
112．高齢大動脈弁疾患に対する自己心膜を用いた大動脈弁形成術
琉球大学大学院 胸部心臓血管外科学講座 稲福 斉
113．Valsalva 洞動脈瘤に対する2 手術例
琉球大学大学院 胸部心臓血管外科学講座 新垣 涼子
114．冠動脈瘤症例の一手術例
琉球大学医学部 胸部心臓血管外科 小崎 教史
115．左室内血栓症に対し内視鏡補助下, 経大動脈弁的に切除した1 例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 山里 隆浩
116．結腸癌孤立性心転移に対する一切除例
琉球大学 喜瀬 勇也
117．若年者外傷性胸部大動脈解離に対してステント
グラフト内挿術を施行した一例
南部徳洲会病院 比嘉 章太郎
118．I 型解離術後の残存弓部―下行大動脈解離性大動
脈瘤に対するTEVAR
琉球大学大学院 胸部心臓血管外科学講座 前田 達也
119．感染性大動脈瘤の2 治験例 ―緊急TEVAR 施
行例と緊急手術施行例―
牧港中央病院 心臓血管外科 達 和人
120．感染性胸部下行大動脈瘤の2 例
南部徳洲会病院 心臓血管外科 戸塚 裕一
121．Type B 急性大動脈解離による対麻痺の一例
沖縄県立中部病院 外科 名越 章裕
122．浮遊性胸部下行大動脈内血栓症の1 例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 阿部 陛之
123．Aorto-enteral fistula の１例
沖縄県立中部病院 外科 白倉 悠企
循環器内科
124．ドクターカー出動により心筋梗塞による心停止
に対して早期にPCI を導入し、社会復帰が得られた1 例
浦添総合病院 救急総合診療部 井上 稔也
125．急性心筋梗塞による心肺停止蘇生後、低体温に
よる脳保護療法を施行した1 例
豊見城中央病院 中島 弘淳
126．急性心筋梗塞後良好な経過をたどるも心破裂に
て突然死した一例
那覇市立病院 伊禮 唯
127．ICD 植え込み後、アミオダロンの投与後T 波の
オーバーセンスから心不全来した症例
豊見城中央病院 大庭 景介
128．失神を伴う持続性心室頻拍に対してカテーテル
アブレーションにより治療し得た一例
豊見城中央病院 循環器内科 比嘉 克行
129．左室4 極リードにより横隔神経刺激を回避できた1 例
豊見城中央病院 循環器内科 前田 峰孝
130．深部静脈血栓・肺血栓塞栓症に対する下大静脈
フィルターの回収について
豊見城中央病院 循環器内科 日高 幸宏
131．2 度の亜急性ステント血栓症を発症したアスピリン耐性・クロピドグレル抵抗性（*1/*2 Intermediate
metabolizer）の高齢者の１例
豊見城中央病院 循環器内科 津曲 保彰
132．準緊急にPTA を施行した透析患者の腹部大動脈
狭窄症の1 例
豊見城中央病院 循環器内科 嘉数 真教
133．胸郭成形後慢性気管支炎を合併した肥大型心筋
症の30年間観察例―β遮断剤とβ刺激剤の使い分
け、β遮断剤の逓減法について
榕原医院 池田 祐之
肝胆膵
134．内視鏡的膵管ステント(EPS) 留置術後の急性膵炎の2 例
浦添総合病院 消化器内科 富里 孔太
135．安易に内視鏡的胆管金属ステント（SEMS）を
留置してはゆけない教訓的な１症例
浦添総合病院 消化器病ｾﾝﾀｰ内科 小橋川 嘉泉
136．膵癌との鑑別に苦慮しているアルコール性慢性膵炎の１例
豊見城中央病院 内科 大中 祐太郎
137．手術不能な肝内胆管癌に対しジェムザールによ
るconversion therapy を行い，根治術を施行し得た一例
中頭病院 知念 美和
138．黄疸で発症した高齢初発の自己免疫性肝炎の1 例
沖縄県立南部医療ｾﾝﾀｰ・こども医療ｾﾝﾀｰ 竹内 ありさ
139．取り下げ
沖縄県医学会賞（研修部門）
左から、優秀賞：増田先生、最優秀賞：山城先生
優秀賞：屋良先生