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「沖縄県病院対抗フットサル大会:ボールでつながる人と人」

島川朋享

浦添総合病院整形外科 島川 朋享

皆様、初めまして浦添総合病院整形外科、医師7 年目の島川朋享(シマカワトモユキ)です。

まず自己紹介をさせていただきます。

僕は、5 歳からサッカーを始め東京の私立暁 星小学校に入学、中学3 年生では東京都最優 秀選手に選ばれ、高校インターハイでは全国 でベスト8 にもなりましたが、当時所属して いた部のモットーは「文武両道」でした。期 末試験の成績が悪いとサッカーをさせてもら えない環境…。

高校卒業時にプロも考えましたが当然無理 で、ケガをきっかけに出会った医師に憧れ私立 東京医科大学の医学部に入学。そこでフットサ ルと出会いました。

皆様、フットサルという競技をご存知でしょうか?

5 人vs 5 人で行われるインドアサッカーのこ とで、2007 年にF リーグという全国のプロリ ーグも日本にできました。昨年のワールドカップで日本代表はBest16 という快挙を成し遂げ ました。

大学時代より僕はフットサルを始め、小中高 の同級生の2 人は現在もプロ選手として活躍中 です。

卒業後、浦添総合病院に初期研修医より就職 しました。フットサルは大学6 年生の大会を最 後に辞めようと心に決めていました。しかし、 「文武両道であれ」、その魂が沖縄で再燃。研修 医2 年目の途中よりフットサルを再開。沖縄県 代表選手にも選ばれ2008 年に九州大会にも出 場しました。将来はアスリートになりたかった、 それが今やその力になりたい、そんな思いから 現在スポーツドクターを目指し日々研鑽しております。

さて、浦添総合病院にはかつて長嶺先生(外 科)が所属していたサッカー部「ガンバ浦添」 が存在。しかし、2007 年研修医で僕が来た時 にはすでに消滅し、院内のフットサルを行いたいメンバー(放射線の武嶋さん、外科の谷口先 生)を中心になんとか院内の人をかき集めて、 フットサル大会に出場していました。

それから5 年が経ち、サッカーやフットサル の人気は急上昇。院内で作ったフットサルクラ ブも現在部員はなんと33 名となりました。

これだけ集まれば大会をやりたい。やるなら 病院対抗で!という思いから、今回で4 回目と なる大会を我々が主催し150 名以上(15 病院)が集まる県内でも稀にみる大きな大会となりま した。ちなみに、僕らも2 回優勝しております。

「ボールを蹴ること」、それは共通の言語。

院内にとどまらず、院外の医療者同士の距離 も徐々に近くなっています。

前回より合間の時間を用いてFIFA が提唱す る予防プログラム「FIFA 11 +」なども皆で 実践し、医療的な側面を持たせ、障害予防への 意識を高めようとしています。

この輪がさらに広がれば、県全体のスポーツ の医療者達の力を借りてスポーツ現場における 突然死に対しての対応や、様々なスポーツを通 じた医療活動ができるかもしれない、と期待を 抱いています。

参加希望の方、またご興味が有る方は shimatomo@hotmail.co.jp までメールをいただけ れば光栄です。

浦添総合病院フットサルクラブ


障害予防プログラム FIFA11 +の実践