てるや整形外科 照屋 勉
平成25 年2 月11 日(月)「建国記念日」、 南風原町新川の「んかっか(fig.1)」にて「平 成24 年度沖縄県医師会親睦囲碁大会」が開催 されました。前年度まではA リーグ(4 段以上)・ B リーグ(3 段以下)に分けて対局しておりましたが、今年度から『スイス方式』に準じて対 戦表(table.1)のようにタイミングが合えば高 段者との対局も楽しめる大会となりました。「早 打ち派vs 長考派」・「シツコイ粘り腰派vs 早々 諦め派」・「死んだふり派vs 取らぬ狸の皮算用 派」・「只管寡黙派vs ブツブツ独り言派」etc…。 個性的な総勢22 名による対戦が執り行われま した。AM10:00 からPM6:00 まで続けられ た激戦の結果…。「優勝(勝率1 位)」は、ゲス トの“沖縄電力:渡嘉敷亮さん(8 段)(fig.2: 写真左)” …。6 戦全勝のぶっちぎりの完全優勝 でした。因みに、渡嘉敷さんは、県代表レベル の打ち手で「平成24 年度沖縄県の“アマ本因 坊”」です。本大会において全勝優勝の常連で 「九州医学会総会:2 年連続“本因坊”」のサマ リア人病院:砂川恵徹先生が、今回、体調不良 のためご参加頂けなかったことが、兎にも角に も残念でなりませんでした。アマチュア8 段レ ベルの対局は次回以降に持ち越しということに なりましたが、来年度の“本因坊対決” が本当に楽しみです。次に、「準優勝(勝数1 位)」は、 “岸本外科医院(那覇市医師会):岸本幸治先生 (5 段)(fig.3)」…。寡黙・堅実・慎重派の岸 本先生は、若干不本意な取りこぼしもあったよ うですが、6 勝3 敗という同数最多勝の見事な 準優勝でした。本当におめでとうございます。 「3 位(最多試合賞)」は、“でいご会(結成20 年を超える女流囲碁愛好会!):大城登喜さん (4 段)(fig.4)」…。5 勝5 敗。8 時間で10 局 という長丁場…。想定内・狙い通りとはいえ、 かなり“脳じーじー” されたことと思います。 本当にお疲れ様でした。すべての対局終了後、 PM6:00 から懇親会(反省会)(fig.5)が和や かな雰囲気の中とり行われました。美味しい料 理を頂きながら、「対局後の感想」・「今後の抱負」 などを語って頂きました。小生的には、沖縄県 アマ本因坊:渡嘉敷亮さん(8 段)との一局が とても印象的で勉強になりました。あまり経験 することのない“6 子局の対戦!” …。序盤は、 6 目という“勢力” をバックにしていつもより 強気に打ち込んでいきましたが、“大石” は死な ずにすんだものの、気が付けば荒らされ寄せら れ、最終的に終局を待たずに“投了” …という 結果になりました。“アマ本因坊” から「最初は、 強気で良かったはずですが…!」というコメン トを頂き、うちあたいしながら「今年から“本腰” をいれて囲碁を勉強しよう!(今までは“本気” ではなかった?)」と思い込まされたとてもモ チベーションの上がる一局でした。
fig.1
fig.2
fig.4
fig.5
さてさて、沖縄県医師会主催:「親睦囲碁大 会」は来年もこの時期に開催する予定です。是 非、「知人・友人・囲碁敵」お誘いの上、奮っ てご参加頂きますようお願い申し上げます。
【P.S.】名誉棋聖「藤沢秀行記念館」の話…! 〈名誉棋聖:藤沢秀行氏(fig.6)のプロフィール〉: 1925 年横浜生まれ。戦後を代表する棋士とし て活躍!。棋聖戦は6 連覇。膨大な借金、アル コールとの闘い、胃癌・リンパ癌・前立腺癌と の闘い…。史上最高齢(67 歳)のタイトル保 持記録は今も破られていないそうです。また、 “後進の指導” にもご尽力され、海外でも多数 の棋士を育てられました。特に、中国への囲碁 普及の功績は大きく、中国の棋士からは“恩人” と崇められている!…とのことです。また、“書” の方も銀座松坂屋画廊などで個展を開催するほ どのレベルで、その作品はかなり高く評価され ています。2009 年5 月8 日、誤嚥性肺炎で逝去。 享年83 歳。“絶筆”は病院のベッドで書いた「強烈な努力」…。戒名は、「何一つわからなかっ た男!」という意味で、生前、本人が考えてあ った「無明居士」…。小生的には、「タバコさ え止められていれば…!」という気持ちで、本 当に残念でなりません。
fig.6
〈「蒼カフェ」〜「藤沢秀行記念館」(fig.7)〉: 南城市知念久手堅に2013 年1 月20 日オープン。 県道331 号線を玉城方面から直進し、知念郵便 局を左折…。“斎場御獄” 方向へ数百メートル 北上、右側2 階建てのお洒落な白い建物(駐車 場も大丈夫です!)…。藤沢秀行作品:「磊磊 (fig.8)〜途方もなく大きいこと!志を遮るも のなく、思いのままに大きく生きるべし!」・「一期一会(fig.9)〜この一手は、二度とない!一 度だけの一手!人との出会いも、一度だけの出 会い!」…という超大型・直筆の“書” は必見 です。美味しい“コーヒー”・お洒落な“サン ドウィッチ” でリラックスし、目の前に広がる 雄大な太平洋に感動した後、秀行先生のエネル ギッシュな“書” をご堪能頂けるものと確信し ております。是非、一度足をお運びください!。
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fig.9