沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 1月号

『希望』

當山 護

当山美容形成外科  當山 護

老人がこれからの将来を記していくのは読者 に対し気恥ずかしく、世間様にはばかれる事が 多い事かも知れない。

でも…である。

人は誰しも目標・希望・期待・将来の夢くら いは幾つになってもあるものである。

そして時には「柄物の下着」や「トランクス のパンツ」をはいてみたい…との微かな夢もあ るが、この辺は理性が抑えている。

この様な書き出しだと主観はともかく、他人 からみると少しく頭がボケてきたと思われても いけないので、早々に本題に入ってみる。

20数年間医師会執行部の仕事をさせていた だいた。

何事にも両面があるが…。

この間、益する事も多々あったが、医者とし てみると軽んじてしまった点もある。

医師会の作業(?)を辞めて困ったのは、スケ ジュール作りである。

執行部の仕事は忙しいが、日々の日程は事務 局がすべてテキパキと決めていく。

飛行機やバスの手配、集合時間等である。

時には昼食、夕食迄決まっている。

理事はそれにのっかりながら、ポイントの会 議に出席すれば良い訳であるが、執行部を辞め てみると、これ等の作業はすべて自分でする事 になる。

これが甚だ面倒くさい。

自分自身の年間スケジュールも云い加減なの で、秘書がいてさえもテンヤワンヤである。

根本の原因は自分の目標、即ちこれからの人 生に関し、生き方が定まっていないからである。

目標さえ決めれば、家族も病院職員もそれに 連れて動き出す…のが一般的であるが、それが 出来ていないので、私の周辺は歯車がかみ合っ ていない。

その是正の為、目標 1を立てた。

1)美容外科医療のリーダーになってみようと 考えた。

美容外科医には悪い医者も多い。

その為、医師会で教えていただいた「医の倫理」 を実践すれば良いのではないかが基本にある。

リーダーは医療技術が秀でている奴がなるも のではない。患者さんを含めた医療界のグルー プに信頼され、統率力のあるものがなるべきで あると云うのが持論である。

正義感ぶって悪医の排除に戦いを挑んでみよ うと思ってはいるが、実は私には弱点がある。

沖縄と云う辺地にいる事や、世界的に名前が 売れていない点である。

その為、寸時をおしんで英語をかじっている が、ここに来て時間と云う壁は思いの外厚いと 思っている。

目標 2 は以下である。

2)ゴルフでエイジシューターを目指してみる。

先日、80 のスコアが出た。

現在の年令が 73、残り 7 点縮めれば良い訳 である。

もう少し頑張ってみればと思いゴルフ練習場 に連日通ったら、腰を痛くして次のラウンドは 92であった。

思いの外、体力が落ちているのに気がついた のである。

でも、諦めるつもりはない。

常に地球は自分を中心に廻っているのだと思 う、謙虚さのない私の行動からして自転を止める とすべての歯車が止まってしまう、長い間の人 生の中で恐怖感がうえつけられているのである。

このように自分勝手な事を書くものだから、 世間様からうとまれつつある後期高齢の老人に 近づいているのかも知れないが…。

でも…である。

年男をお忘れなく原稿依頼が医師会から来た のには感謝している。

12年後、84才位となる。

その時、上記した 2 つの目標、即ちエイジシ ューター達成やノーベル医学平和賞の候補にあ がった時、再度、内容を詳細にご報告出来るか も知れない。

読者の皆様方も長生きをして楽しみに待って いて欲しい。

徒然なるままに…。