沖縄県医師協同組合専務理事 真栄田 篤彦
常日頃より当組合各種事業へのご参加並びにご利用頂き感謝申し上げます。
本年5 月31 日に当組合第21 回通常総代会を開催しました。 平成23 年度の決算および平成24 年度の事業計画に関しては総代会から御承認賜りましたのでご報 告いたします。
先ず始めに、当組合理事長宮城信雄より開催の挨拶がありました。昨今の長びく厳しい医療環境に おいて医師協同組合の果たす役割は重要でありまた必要なものであり、今後も会員の先生方の同組合 に対してご理解とご協力をお願いしたいとのことでした。
なお、通常総会の議事は那覇地区選出総代の友寄英毅先生に議長役をお願い頂き総代会を進行して 頂きました。
平成23 年度決算書類承認の件
T . 事業活動の概況に関する事項
1. 平成23 年度における主要な事業内容・事業 の経過及びその成果
(1)沖縄県医師協同組合及び組合員をめぐる経済・経営状況
平成23 年度の我が国の社会経済情勢は、 東日本大震災や海外の政情不安定等の悪条件 がいくつも重なり、危機的な状況下にあった。
本県においては、基地由来の閉塞感等も 加わり、過去に経験したことの無いほど深 刻な環境に置かれた。
しかしながら、年度後半に至ると多くの 業種で徐々に好転し始め、雇用も改善の兆 しを見せ始めた。
一方、医療界においては長年にわたる医 療費抑制策による医師不足をはじめ、医療 現場の疲弊は極みに達した感があった。
このような環境と経済情勢の下、本組合 では医師協同組合の存在の必要性を大い に自覚し、九州医師協同組合連合会及び全 国医師協同組合連合会との更なる連携、取 り組みの強化を図り、購買、保険の各種事 業において一定の効果を上げることが出 来た。
(2)共同事業の実施状況
平成23 年度における主な事業はカルテ・ レセプト用紙の販売を中心とした共同購買 事業と九州医師協同組合連合会、全国医師 協同組合連合会の各種キャンペーン、株式 会社メディエントランスの医療用品カタロ グ通販、OA 機器消耗品の斡旋等による受 取購買事業である。平成23 年度は特にカ タログ通販事業に力を入れ、組合員への案 内を積極的に行ない、ご利用件数及び額は 前年度を大きく上回り、本組合の購買事業 の核となる事業に発展、拡大した。
その他、生命保険、損害保険の各種保険 の保険料の引去りを代行する受取事務代行 事業、ヤクルト自動販売機の紹介斡旋事業 等の受取斡旋事業についても新規開業、新 規組合加入者を中心に営業活動を推進した。
2. 業務提携等重要事項の概要
(1)大手書籍販売会社及び通信販売会社との 間でFAX 及びWEB での書籍・医療消耗 品の発注・配送システムを構築した。
平成23 年度は全国医師協同組合連合会 及び大手書籍販売会社及び通信販売会社か らFAX 及びWEB での書籍・医療消耗品 の注文・配送のシステム提供を受け、組合 員へ案内した。
3. 直前3 事業年度の財産及び損益の状況
4. 対処すべき重要事項・組合の現況に関する重 要な事項
(1)医師協同組合への新規加入を促進し、運 営基盤をより強固にする。
(2)九州医師協同組合連合会及び全国医師協 同組合連合会との連携をより強化するとと もに、組合員への商品供給・情報伝達をよ りスピードアップさせる。
U . 運営組織の状況に関する事項
1 前事業年度における総会の開催状況
(1)第20 回通常総代会
開催日時 平成23 年7 月14 日 木曜日 午後7 時30 分
開催場所 沖縄県医師会館2F 会議室3 南風原町字新川218 ― 9
出席した組合員の数 46 人
出席した理事の数 10 人
出席した監事の数 2 人
出席方法 本人出席 19 人
委任状出席 27 人
重要な事項の議決状況
第1 号議案 平成22 年度決算書類承認 の件(原案どおり承認)
第2 号議案 平成23 年度事業計画・収 支予算承認の件
第3 号議案 平成23 年度における借入 金の最高限度額決定の件 (原案どおり決定)
第4 号議案 役員報酬決定の件 (原案どおり決定)
第5 号議案 平成23 年度における収支 予算の事業計画の範囲内における補正ならび に流用についての権限を理事会に委任する件 (原案どおり承認)
2 理事会の開催状況
3 組合員数及び出資口数の増減
平成24 年度事業計画・収支予算承認の件
T . 事業計画
1. 共同・受取購買事業
本年度は共同・受取購買事業の目標を 13,284,000 円に設定する。
2. 受取事務代行事業
本年度は、集金事務代行業務の収入を20,506,000 円に設定する。
・生命保険…各種生命保険の保険料引き去り
・損害保険…医師賠償責任保険、所得補償保険、 火災保険、自動車保険等の保険料引き去り(3 社)
3. 受取斡旋事業
本年度の受取斡旋事業の目標は1,401,000 円に設定する。
4. 教育及び情報の提供事業
経営管理及び医療技術の向上を図るための 研修会(講習会・講演会)を開催し、組合員 に対し、情報提供に資するよう企画開催する。
1)講習会・研修会の開催
組合員の事業に関する講習会に専門家を 招聘し、年1 回開催する。
2)情報の提供事業
沖縄県医師会報等を通じ組合の取扱商品 の市況情報等を組合員に提供する。
(平成24 年度沖縄県医師協同組合収支予 算一覧表掲載)
平成24 年度における借入金の最高限度額決定 の件
今年度も例年のとおり900 万円とする。
(実際は予算内で執行しており、借入したこ とはない。)
役員報酬決定の件
年間396 万円以内とする。(前年度までは 414 万円)
役員改選の件
本年度は沖縄県医師協同組合の役員改選の年 であり、次期新役員(理事13 名、監事2 名) を選出する。
平成24 年度における収支予算の事業計画の範 囲内における補正並びに流用についての権限を 理事会に委任する件
事業を拡大することにより経費需要が旺盛に なる事が予想され、当初予算での適正執行が困 難な場合、予算を効果的に運用するため流用ま たは補正の必要が生じてくることも考えられ る。(今日まで流用の執行をしたことはない。)
沖縄県医師協同組合役員
(任期 自 平成24 年6 月 1 日 至 平成26 年5 月31 日)
印象記
沖縄県医師協同組合専務理事 真栄田 篤彦
昨年から東日本大震災に対して全国的な支援活動が起こり、全国医師協同組合からの呼びかけ に対して、九州医師協同組合連合会でも当組合も含めて寄付を実施しました。全国で展開してい る多くの医師協同組合も「絆」という言葉のように結ばれているとが理解できました。組合活動 の本音は絆で結ばれている会員同士の互助会的支援活動も含まれていると思います。
さて、当組合では第21 回通常総代会を開催して、滞りなく御承認賜りました。ご出席された 総代会の先生方に感謝申し上げます。
世界的経済不況のなかで、国内も、県内も同じような経済不況が続き、また国内の政治状況も 混沌とし、更には消費税が8 〜 10%まで増加するという状況になりそうです。医療業界において も、ますます厳しい状況が継続すると思われます。近年の当組合の業績も芳しくありませんでし たが、今後も当医師協同組合では、先生方の医療業のお手伝いとしてますます必要になっていく よう、創意工夫しながら組合活動を展開していきたいと考えています。
会員の先生方のご理解・ご協力の程お願い申し上げます。