沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 8月号

前のページ | 目次 | 次のページへ

編集後記

●今年度から広報委員となりました出口です。 まだ右も左も判らないままに今月号の編集後記 を担当することになりました。よろしくお願い 致します。

皆様は会報誌がお手元に届いたときに、はじ めに目を通されるのはどのページでしょうか。 私事ですが、入会してからの十数年間は不真面 目な読者で殆ど目を通していませんでした。そ んなある日、診療の合間に偶然覗いた編集後記 に惹き付けられて本誌の真面目な読者となりま した。それ以来、はじめに「編集後記」に目を 通してから「随筆」を楽しみ、上位申告者に贈 呈される図書券に味を占めてからは「生涯教育 コーナー」とプライマリ・ケアコーナーで知識 を補ってきました。そして、各種報告や座談会 などは大切な情報源となってきました。また、 毎月の会報誌を手にする時は、会費の引落しと 並んで本会の会員であることを実感する貴重な 時でもありました。

● さて、今月号は8 月にふさわしい写真が表 紙を飾りました。報告は九医連関連、県との連 絡会議など重要なものばかりです。シミュレー ションセンターの話題からは臨床研修のメッカ 沖縄の姿が見えてきます。そして、成功裡に終 わった第114 回沖縄県医学会総会報告と続き ます。特別講演をされた石飛先生は、全科にわ たる学術集会を年に2 回も開催していることに 驚かれたそうです。さらに、東日本大震災医療 班支援では大槌町への寄付金贈呈が報告されて います。多くの方々がその後のことを気にされ ていたのではないでしょうか。是非、大槌町を 訪れて下さい。三陸の海の幸なら「さんずろ家」 もおすすめです。

懇談会生涯教育ではどちらも「臓器移植」 を取り上げています。国内初の6 歳未満の脳 死判定による臓器移植が実施されたのは記憶 に新しいことと思います。移植医療は医療のみ でなく社会的にも関心の高いテーマです。プライマリ・ケアコーナーは「五十肩と腱板断裂」 です。日常の診療で肩の痛みを訴えられる方は 珍しくなく、ときに自ら発症することもあるだ けに見逃せません。インタビューコーナーは今 年度から沖縄県福祉保健部長に就任された崎 山八郎先生にお話しをお伺いしています。新沖 縄振興計画が始まりますが、臨床研修後は行政 一筋に進んでこられた先生の手腕に期待した いと思います。

さて、暑い日々が続いていますが、ときには 青々と茂る木々の木陰に入って涼んでみてはい かがでしょうか。8 月号と言えば緑陰随筆です。 昭和52 年から始まり、本誌の夏の顔として診 療の合間に涼を運び続けて35 年目になるそう です。今年も読み始めると目が離せなくなり、 横に積まれたカルテが恨めしく思えてきます。

● 日本国中が緑陰に入ればエアコンも不要にな り、大飯原発再稼働も必要なかったのではと考 えるのは夏の夜の夢でしょうか。省エネといえ ば環境省は地球温暖化対策や電力不足対策とし て、照明の明かりをLED 電球へ切り替えさせる ために白熱球の製造、販売の自粛を業界に要請 しました。そして、大手メーカーは年内に生産 を終了するそうです。これに先駆けて、すでに 医師会館の照明がLED 化されているのにお気 づきでしょうか。事務局の天井を縦走するLED の明かりは壮観です。会館にお立ち寄りの際に はクールな輝きを是非ご覧下さい。一方、熱い 攻防が繰り広げられた社会保障・税一体改革関 連法案では3 党修正協議によって後期高齢者医 療制度の廃止は棚上げになりました。この機会 に好期高齢者医療制度にしてはいかがでしょう。

今月号も充実した内容となっています。そし て、来月号には平成23 年度の「生涯教育ハガ キ申請上位申告者」が発表予定です。次号も目 が離せません。

広報委員 出口 宝

前のページ | 目次 | 次のページへ