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第114回沖縄県医師会医学会総会

金城正高

広報委員 金城 正高

6月10日、小雨まじりの肌寒い日曜の朝を迎えた。

これまでの僕の県医学会総会は、自分自身の 発表に合わせて会場入りするのが常であった。 日曜日といえども救急室からの新規入院があっ たり、病棟の回診業務もはずせない。そんな事 情もあって、発表が午後だとほっとしたものだ。 だから昼食にお弁当が振舞われることも、研修 医時代は知らなかった。

今回は広報委員会の一員として学会の雰囲気 をレポートする。

8 時に医師会館に到着。8:00 〜 8:30 はポス ター掲示を行う時間帯ではあるが、8:30 の時点 で各会場30 〜 50%の準備率であった。病院を 代表して(じゃんけんに負けて)掲示を任され たという研修医たちが、緊張した面持ちで黙々 と準備を進める。本日初めての学会発表という 研修医も多いことだろう。頑張れ!

総演題数は127(口演部門23、ポスター部 門104)と例年通りの応募数であった。

今回の学会には新しい試みが2 つある。その 1 つが口演部門の再開である。8:30 より3 階ホ ールでは、松岡政紀会頭挨拶の後、沖縄県医師 会医学会賞対象の研修医部門11 演題の口演が 始まった。ホールには約70 名の会員が集結し、 最初の1 演題目より活発な質疑応答が繰り広げ られた。指導医からの臨床実地で役立つ的確な コメントも相次いだ。口演部門の後半には100 名近くの会員で熱気が溢れすぎて、予定時刻を 50 分も超過する結果となった。事務局が運営 に不慣れだったことは否めないが、今後の学会 運営の大きな検討課題と思われた。

学会自体は盛り上がった。12:50 よりランチ ョンセミナー2 講演が始まった。お弁当を頂き ながら(3 種類の弁当から選択:僕はゴーヤー 弁当にした)の聴講だ。朝からずっと座りっぱ なしであったが、おなかはさすがにぺこぺこに なっていた。

今回のミニレクチャーは「睡眠障害」がテー マになっていた。具体的には“高齢者の夜間頻 尿” “むずむず足症候群” へのアプローチが提 言された。講演を聴きながら何人かの外来患者 さんの顔が浮かんできた。問診の大切さを教え ていただいた。

13:53 から特別養護老人ホーム「芦花ホーム」 の石飛幸三先生による「変革の時を迎えた高齢 者終末期の医療と介護」の特別講演を拝聴し た。終末期がん医療の中でよく耳にするように なった“尊厳死” とは違う死のあり方、「平穏 死のすすめ」を淡々と静かに語られていた。老 衰にどこまで医療が介入すべきか?医師の役割 とは何なのか?実際どうすればいいのか…自ら の“死生観” を問い直すと同時に、医学的には・ 倫理的には・法律的には・医療経済的には…様々 な疑問、戸惑いを感じたのが正直なところだ。 医師である以上、死の現場に立ち会うことは非 日常ではない。「生死を見つめる心の眼」を自 分の中に育てていきたいと思った。会場では約 150 名の会員が講演に聞き入っていた。

ポスター部門の一般講演は、特別講演が終了 した15:00 よりの開始となった。プログラムは40 分遅れで進行。各会議室にて診療別の討論 が小グループで始まった。どうしても熱を帯び ると議論がヒートアップしてしまう。会議室内 や廊下でついつい議論を続けていると会場全体 が騒々しくなってしまい、現在進行中の発表が 時に中断してしまうこともあったようだ。そこ で今学会より1 階ホールにドリンクコーナーを 設置。テーブルにはスナック菓子も準備し、会 員の討論・情報交換の場になればと粋な演出で ある。これが2 つ目の新しい試みである。事務 局の方ありがとうございます。

県医学会総会に参加する際の楽しみに、同 級生や同門との再会がある。県内で診療して いてもなかなか顔を合わせることは難しいも のだ。僕の同期は指導医として活躍している 面子が多く、遭遇率は高い(近況報告や飲み 会の約束もできる)。紹介状のやり取りから始 まった医療連携が、学会の中で実際に会話を 交わすことで太いパイプとなることも実感で きる。そんな毎年の積み重ねが114 回続いた。 先輩達に感謝!これからも知から強く(力強 く)邁進して、沖縄から世界へ情報を発信し ていきたいものである。

沖縄県医師会医学会賞の発表も行われた。

最優秀賞(1 名)は沖縄県立南部医療センタ ー(内科)の本村朱里先生、優秀賞(2 名)は 豊見城中央病院(糖尿病・代謝内科)の濱田 祐斗先生と那覇市立病院(内科)の名富久義 先生に決定。次回総会時に表彰式を執り行う 予定です。

今回の沖縄県医師会医学会総会いかがでしたか?

発表後より患者紹介の問い合わせが多くなっ た…という現場の声を聞きました。特別講演で の石飛先生の問いかけに対して、早速取り組み にかかった病院もあるようです。会員の皆様の 周辺ではどのような変化があったでしょうか?

学会に対する感想やその後のエピソードなど 会報誌巻末のはがきを利用してご意見をお寄せ 下さい。小さなつぶやきでも歓迎です!お待ち しております。

医学会頭挨拶

松岡政紀

第114回沖縄県医師会医学会総会会頭
松岡 政紀


第114 回沖縄県医師会医学総会の開催にあたり、一言御挨拶を申しあげます。

総会開催にあたり栄えある医学会総会会頭 の機会を与えて下さいました宮城信雄医師会 会長、名嘉村博医学会長に厚くお礼を申しあげ ます。

沖縄県医師会医学会総会は回を重ねること 114 回となり歴史の長さを感じさせられます。 と同時に医学会の歴史の中で、医学総会はその 時代・時代をよく写す鏡のようなものでもあり ました。

今から1 年前、平成23 年3 月11 日に未曾 有の東日本大震災がありました。前回の学会で は、大災害に関する問題を医療の立場から、特 別講演やシンポジウムで取り上げられ、さまざ まな角度から検証されました。災害時何が起 こっていて、どのような対応をし、どうすれば 良かったのかなど、また短期、長期の課題とし て、今後に生かすため、会員の共通認識として 記憶にとどめるためにもその意義は大きかった と思います。

さて、本学会では特別講演は講師に特別養護 老人ホーム芦花ホームの石飛幸三先生にお願い しました。「変革の時を迎えた高齢者終末期の 医療と介護」のテーマで御講演を予定していま す。超高齢社会のなかで、認知症、難病、脳梗 塞、癌など基礎疾患を持った患者さんの終末期 医療は、我々医療人にとりまして大変深く永遠 のテーマであります。期待して拝聴したいと思います。

例年通り一般開業医を対象としたミニレク チャーの開催を今回も予定しております。今回 は日常診療において遭遇する疾患についてプラ イマリ・ケアの観点から、その診断や治療法を 北上中央病院副院長、サザンナイトラボラトリー LLP 代表菅谷公男先生に「高齢者の夜間頻尿を 取り巻く内科的諸問題」について、続いて名嘉 村クリニック當山和代先生に「むずむず脚症候 群の病態と治療」の2 講演をいただいておりま す。きっと日常の診療にお役に立てることと思 います。会員多数の御参加を期待しています。

本総会の一般講演の演題数は127 題で、ほ ぼ例年通りの演題数であります。このように多 くの演題をお寄せくださいました会員の先生方 に厚く感謝申しあげます。

本総会は若き会員にとりましては沖縄県にお ける学術・研修の登竜門として、又、中堅の先 生方の発表には医学の奥深さを感じさせるほど 味わい深く、医学への興味を誘う演題が多くあ ります。一方我々会員相互にとりましては、目 進月歩の医療の中で生涯教育の場であります。 今後も更に発展が期待される学会であります。

最後に学会を盛り上げる意味でも、会員相互 の活発な御討論をお願いし、研鑽し日常の診療 にお役に立てば幸いです。

また、今回の医学会の開催に大変ご苦労下さ いました医学会関係者の皆様へ心から感謝を申 し上げて私の挨拶とさせていただきます。

特別講演

「変革の時を迎えた高齢者終末期の医療と介護」

石飛幸三

芦花ホーム医師 石飛 幸三

我が国は世界一の高齢者社会を迎え、今後 益々老衰での最期を迎える者が増える事態と なった。老いて衰えることを医療で止めること はできない。老衰の過程には様々な病態が伴う。 それに対して、まだ人生途上の故障である病気 と同じように、医療が対応することが果たして 本人のためになるのか、どこまで介入するべき なのかが今問われている。

私は半世紀間、急性期病院の外科医として救 命、延命に努めて来た。自分自身が高齢者になってくると、我が身の衰えを実感するととも に、医療で治すとは何なのかと考え込むように なった。その答えを求めて特養の常勤医になっ た。そしてそこで見たものは、胃瘻から水分栄 養を補給され、ものも言えず、寝返りも打てず、 ただ生かされている人生最終章の方の姿であっ た。実は人生の終わりをこのような姿で送るこ とを望む人は殆ど居ない。自分は望まないこと をなぜ我々は人にするのか。

施設では少しでも多く食べてと、もう求めな くなっている体に水分栄養を供給しようとす る。そして起きるのは誤嚥による、心不全によ る肺炎である。送られた病院では肺炎を治して 早く次ぎの施設へ移って貰うために胃瘻を付け る。しかし胃瘻の合併症は慢性誤嚥性肺炎、そ してまた病院へ。次々そのサイクルが回る。各 施設の運用上の歪みで多くの胃瘻がつけられて いるのである。

老衰にどこまで医療が介入すべきか、我々医 師の役割は何なのか、どうすればよいのか、今 正にそれが問われているのである。

ミニレクチャー

(1)「高齢者の夜間頻尿を取り巻く内科的諸問」
菅谷公男

北上中央病院 泌尿器科 副院長
サザンナイトラボラトリーLLP 代表 菅谷 公男

高齢者の下部尿路症状で最も生活の質 (QOL)に影響する症状は夜間頻尿である。下 部尿路症状に限らず、高齢者のQOL を低下さ せる症状のアンケート調査を行うと、先進各国 では共通して夜間頻尿が第1 位となり、第2 位 は睡眠障害である。夜間頻尿とは「夜間就寝中 に1 回以上排尿のために起きなければならない という愁訴」と定義されており、苦痛を伴うも のであり、夜間排尿に何度起きても苦痛でなけ れば夜間頻尿とはいわない。同じく頻尿も「排 尿回数が多いという愁訴」であり、苦痛を伴う ものであるが、通常は日中8 回以上を頻尿、夜間就寝中の2 回以上の排尿を夜間頻尿としてい ることが多い。

夜間頻尿の代表的な原因疾患としては男性の 前立腺肥大症があげられるが、夜間頻尿の性差 は女性に比べて男性でやや多い程度である。前 立腺肥大症以外の夜間頻尿の泌尿器科的原因と しては、慢性前立腺炎、過活動膀胱、慢性膀胱 炎などがある。その他の原因としては、動脈硬 化に伴う膀胱虚血、高血圧、心不全、三尖弁閉 鎖不全、骨盤うっ血状態、睡眠時無呼吸、睡眠 障害、水分摂取過剰などがあげられる。このな かで最も頻度の高いのが水分摂取過剰である。 夜間頻尿の高齢者は夜間頻尿のない高齢者に比 べて、一日尿量、夜間尿量率、血圧、血中カテ コラミン、Na 利尿ペプチド、浮腫率(体内総 水分量に対する細胞外水分量の割合)が高値で、 血中メラトニン、尿浸透圧が低値である。つま り、夜間頻尿高齢者は水分摂取過剰状態にあり、 水分摂取過剰が高血圧、心不全、夜間頻尿、睡 眠障害の誘因となり、心身を疲労させているこ とが推測される。

夜間頻尿と生存率の関係については、夜間頻 尿のある高齢者は夜間頻尿のない高齢者より生 存率の低いことが報告されている。それを本邦 人口に当てはめると、70 歳以上で夜間頻尿が あって死亡する死亡者数は少なくとも年間12 〜 13 万人となり、脳血管疾患の年間死亡者数 と変わらない。夜間頻尿が直接死因となる訳で はないが、夜間頻尿を惹起する心身の状態が生 存率低下に関連していると考えられる。した がって、夜間頻尿を年のせいと何ら対処しない のは、高血圧の高齢者に症状がないから年のせ いと片付けてしまうのと同じかも知れない。

夜間頻尿の高齢者に対しては、水分摂取が 過剰とならないように指導することが第一で ある。しかし、生活環境は各個人によって大き く異なり、全く汗のかかない環境にいる人か ら、大量の汗がにじみ出る重労働に従事してい る人までいるため、飲水量を一概に幾らと指示 することはできない。要は体の恒常性を維持す る尿量以上で夜間頻尿とならない尿量を目指すことになる。そのためには排尿日誌の記載を指 示し、一日の排尿量を調べる。一日尿量が体重 (kg)× 10ml は体の恒常性維持に必要な尿量で あり、体重(kg)× 30ml 以上では夜間多尿と なることが多く、体重(kg)× 40ml 以上では 多尿である。したがって、目標の一日尿量とし て、体重(kg)× 20ml から体重(kg)× 25ml 程度となるように飲水量を調節するよう指導 する。この尿量は体重50 sであれば1,000 〜 1,250ml の一日尿量であり、60kg であれば1,200 〜 1,500ml の一日尿量である。

現代は夜間頻尿の有無に関わらず多くの人々 が多くの水分を摂取しており、抗利尿ホルモン の日内変動は消失している。そのような人々が 一日2 リットル以上の水分を摂取しても血液粘 調度が低下することはなく、排尿回数が増え、 様々な弊害が生じる元となる。水分摂取過剰は 百害あって一利なしである。

(2)「むずむず脚症候群の病態と治療」
菅谷公男

名嘉村クリニック 當山 和代

むずむず脚症候群(restless legs  syndrome:RLS)は、“下肢のむずむず感” に 代表されるような下肢を動かさずにはいられな い異常感覚が、主に夜間入眠期に出現すること によって入眠困難や中途覚醒、日中の眠気を呈 する病態である。我が国の一般人口のおよそ2 〜 4%に存在するといわれ、小児例から高齢者 まで広く認められる。ここ数年、有効な薬剤が 相次いで開発され治療されつつあるが、まだま だ広く認知されていない疾患である。 その原 因として“むずむず感” と一言で言っても、症例によっては、虫が這っている、足の中をにょ ろにょろとなめられている、足がほてっている、 足のしびれや痛みなど多様な訴えが聞かれ、患 者自身がこの不快感を病気として認識していな かったり、医師側が病的意義を見出さず問題な いとしてしまうケースもあり、それが診断を遅 らせる要因になっている可能性がある。

疾患自体は1800 年代には記載されているが、 臨床研究が活発化したのは1990 年代以降であ り、まだまだ未解決な部分も多く残されている。 RLS は一次性と二次性(症候性)RLS があり、 二次性RLS はパーキンソン病や鉄欠乏性貧血・ 胃切除後の低血清鉄状態にある患者に発症しや すく、腎不全で貧血合併例や妊婦にもみられる。 発症要因としてドパミン神経系機能不全があげ られることや、ドパミン生成における鉄の役割、 鉄欠乏症患者に高頻度であることなどから、中 枢神経内の有効鉄濃度の低下がRLS 発症の一 因であるといわれている。

鉄とドパミン神経系との直接的な関連を示唆 する生化学的な裏付けとしては、ドパミン生成 時の律速酵素であるチロシン水酸化酵素は、い くつかの補酵素によって活性化されるが、その 働きに鉄は関与するといわれている。

しかし、診断、治療を行う際、血清鉄は日内 変動が大きく、採血時間や食事内容などに影響 を受けるため、生体内鉄のより安定した指標と してフェリチンが注目されており、RLS の重 症度と血清フェリチン値が負の相関を示し、本 症候群と慢性的な鉄不足の関連が示唆されて いる。そのため、鉄の補充により症状の改善が 認められる例もある。現在、治療の問題点とし て、小児例の対応や、ドパミン製剤やドパミン アゴニストが有効であることから、副作用とし て最も問題視されるAugmentation の問題など があげられる。今回、当院で治療を行っている RLS 症例の治療の現状について文献的考察を 含め発表する予定である。

一般講演 演題・演者一覧

<口演部門>

沖縄県医師会医学会賞(研修医部門)

1.ECMO にて救命した致死的喘息発作の一例
  豊見城中央病院 幸地 祐

2.当院における発熱性好中球減少症の現状
 浦添総合病院 乳腺センター 岡本 彩那

3.深頚部〜前胸部まで進展する膿瘍と、敗血症性ショックを来した扁桃周囲膿瘍の一例
 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター内科 本村 朱里

4.トロッカー挿入部に結核性皮下膿瘍を形成した一例
 中頭病院 呼吸器内科 小橋川 恵梨

5.併存症の管理が重要であった辺縁系脳炎の二例
 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター神経内科 中田 晃裕

6.航空機への搭乗により発症または増悪したと考えられた自然気胸の2 例
 那覇市立病院 與那嶺 正人

7.孤立性肺転移にて発見された微小甲状腺癌の1 例
 南部徳洲会病院 外科 伊元 孝光

8.運動後急性腎不全の一例
 中頭病院 仲嶺 盛

9.腎梗塞・脾梗塞で発症したTrousseau 症候群の1 例
 那覇市立病院 名富 久義

10.自覚症状が乏しい部分障害型中枢性尿崩症の一例
 豊見城中央病院 糖尿病・代謝内科 濱田 祐斗

11.転子部骨折を疑い、内固定術を施行後、骨頭圧壊をきたした1 例
 浦添総合病院 加藤 拓也

内科

12.粟粒結核に急性呼吸促迫症候群(ARDS)を合併した症例の検討
 沖縄病院 原 真紀子

13.抗血小板薬内服下急速に増大した肝嚢胞破裂の一例
 県立中部病院 内科 田原 文

14.Bio-Psycho-Social Model に基づいたアトピー性皮膚炎発症過程の心療内科的な理解
 海邦病院 心療内科 原 信一郎

外科

15. 右上葉肺癌に対する3D 立体内視鏡によるComplete VATS の1 例
  中頭病院 外科 大田 守雄

16.早期乳癌に対するラジオ波焼灼術の長期成績、その課題と有効性。当院における倫理委員会の承認を経て見えてくるもの
  沖縄赤十字病院 長嶺 信治

17.続発性下肢リンパ疾患に対するマイクロサージャリーを用いた治療〜遊離血管柄付きリンパ節移植術とリンパ管細静脈吻合術の複合治療(preliminary report)
  県立中部病院 形成外科 今泉 督

18.手術の延期や中止は、どのようにして決定されるのか?
  大浜第一病院 麻酔科 本田 尚典

19.転倒場所による外傷の程度の検討 カーペットは外傷予防に有用か
  琉球大学医学部附属病院 手術部 久田 友治

プライマリ・ケア

20.一般内科通院患者の中における夜間頻尿実態調査
 琉球大学医学部附属病院 泌尿器科 宮里 実

21.沖縄県における性同一性障害(GID)患者の治療の現状と課題〜当院における281 例の分析から〜
  山本クリニック 山本 和儀

22.当クリニックの在宅医療における看取りの現状とその問題点について その2
  名嘉村クリニック 大浜 篤

23.沖縄県におけるがん臨床試験・治験の推進:りゅうきゅう臨床研究ネットワークがん臨床研究部会(第2報)
  琉大医学部附属病院 戸板 孝文

<ポスター部門>

循環器外科

24.冠動脈複雑病変に対するSVG 使用によるOnlay Grafting Bypass の1 例
  浦添総合病院 心臓血管外科 安藤 美月

25.Upright positioning 法によるOff-pump CABG
  豊見城中央病院 心臓血管外科 山内 昭彦

26.冠動脈バイパス術後の弓部大動脈瘤に対する弓部大動脈置換術の1 例
  沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 盛島 裕次

27.大動脈四尖弁による大動脈弁閉鎖不全症の1 例
  沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 心臓血管外科 山里 隆浩

28.僧帽弁弁輪石灰化が原因と考えられた僧帽弁穿孔の一例
  琉大医学部第二外科心臓血管外科 神谷 知里

29.上行大動脈高度石灰化を伴った僧帽弁膜症の一例
  −血管閉塞用バルーンカテーテルを用いた上行大動脈遮断法−
  中頭病院 木村 祐介

30.術前心房期外収縮頻度と心臓術後心房細動の関係
 豊見城中央病院、心臓血管外科 橋本 誠

31.ベントール手術後の再手術症例5例の検討
  沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 摩文仁 克人

32.感染性弓部大動脈瘤に対するHybrid 手術の1 例
  沖縄県立中部病院 田中 浩登

33.DebakeyIIIb 破裂に対する緊急TEVAR 後、残存胸腹部-腹部慢性大動脈解離に対し血管内治療を施行した1 例
  琉球大学大学院胸部心臓血管外科学講座 比嘉 章太郎

34.意識障害で発症した急性大動脈解離の1 手術例
  琉球大学大学院胸部心臓血管外科学講座 新垣 涼子

35.二ヶ月で出現した嚢状腹部大動脈瘤に対する1 手術治験例
  牧港中央病院 心臓血管外科 達 和人

36.救命し得た感染性腹部大動脈瘤破裂の1 例
  豊見城中央病院糖尿病・生活習慣病センター 戸高 貴文

37. 全ての四肢主幹動脈閉塞合併症例に対してOPCAB を施行した1 例
  沖縄県立南部医療センター・こどもセンター 心臓血管外科 阿部 陛之

循環器内科

38.当院の頸動脈エコー所見と臨床パラメーターの解析
  医療法人麻の会首里城下町クリニック第一・第二 田名 毅

39.イリゲーションカテーテルの使用により焼灼に成功した右室流出路心室性期外収縮の2例
  那覇市立病院 間仁田 守

40.治療中LDL-C レベルは糖尿病合併安定冠動脈 疾患患者イベントに関連しない
 豊見城中央病院 新崎 修

41.ワーファリン服用中に発症した脳血栓塞栓症患者の残存機能の検討
  ハートライフ病院 循環器内科 金城 太貴

42.カテーテルアブレーションにて著明な心機能改善が認められた慢性心房細動の一例
  翔南病院 循環器科 大城 力

血液

43.骨髄線維症を伴った成人T 細胞白血病リンパ腫の一例
  ハートライフ病院 血液内科 新里 輔鷹

44.Bortezomib が著効したIgM 型多発性骨髄腫の一例
  沖縄赤十字病院 中里 哲郎

45.当院における後期高齢者ATLL 患者26 症例の検討
  那覇市立病院 内科 内原 潤之介

内分泌・膠原病

46.意識レベルが低下した汎下垂体機能低下症の一例
  豊見城中央病院 座覇 明子

47.中枢性尿崩症と汎下垂体機能低下症を併発した1例
  豊見城中央病院 内分泌内科 山中 裕介

48.エタネルセプト(ETN)投与で妊娠・出産した関節リウマチ(RA)の1例
  おおうらクリニック 大浦 孝

49.イレウス症状で発症し、治療経過中にCNSループスを呈した一例
  那覇市立病院 仲本 三鶴

50.1型糖尿病疾患感受性遺伝子を有し乳腺炎を契機に糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)・無痛性急性膵炎を合併した自己免疫性1 型糖尿病の1 例
  沖縄赤十字病院 石橋 興介

整形外科

51.当院における大腿骨近位部骨折の現状
  豊見城中央病院 永山 盛隆

52.軸椎関節突起骨折を伴った外傷性環軸椎回旋位固定の一例
  沖縄協同病院 津田 智弘

53.腰椎椎間孔狭窄2 手術例の経験
  南部徳洲会病院 整形外科 金城 幸雄

形成外科

54.Le Fort I 骨切りを要した多発顔面骨骨折の3 例
  沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 形成外科 西関 修

55.顔のシミ治療に於ける我々の課題(低出力レーザーを中心にして)
  当山美容形成外科 當山 護

消化器内科

56.保存的治療で軽快した胃蜂窩織炎の1 例
 浦添総合病院消化器病センター内科 栗原 大聖

57.下咽頭表在癌に対して内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した1例
  那覇市立病院 内科 仲地 紀哉

58.当院における悪性腹膜中皮腫の検討
  浦添総合病院消化器病センター 内科 仲村 将泉

59.悪性腫瘍との鑑別を要した腹腔内Chronicexpanding hematoma の1 例
  大浜第一病院 放射線科 新里 仁哲

60.特異的な画像を呈した転移性肝癌の一例
  ハートライフ病院 田村 次朗

61.サルコイドーシスの経過中に生じた多発肝膿瘍を伴うLemmel症候群の1 例
  沖縄病院 樋口 大介

62.診断に超音波内視鏡検査(EUS)が有効であった小膵癌の1 例
  浦添総合病院消化器病センター 外科 潮平 淳

産婦人科

63.産褥12 日目、激しい頭痛と全健忘で発症したReversible Cerebral Vasoconstriction Syndrome(RCVS)の症例
  沖縄県立北部病院 産婦人科 知念 行子

64.絨毛膜羊膜炎から母体MRSA 敗血症・新生児死亡に至った一例
  沖縄県立中部病院総合周産期母子医療センター産科  星野 香

65.子宮内胎児発育遅延で出生後に成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断された1 例
  琉球大学医学部附属病院 産婦人科 仲宗根 忠栄

66.HTLV-1 キャリア妊婦への対応
  沖縄県立中部病院 総合周産期母子医療センター  産科 橋口 幹夫

67.当院における子宮頸部円錐切除症例の妊娠予後の検討
  豊見城中央病院 産婦人科 安座間 誠

68.クロミフェンが有効であった乏精子症の2 症例
  上村病院 上村 哲

69.当院における胚盤胞移植の臨床成績の検討
  豊見城中央病院 産婦人科不妊センター 白石 康子

70.異型腺細胞が出現し円錐切除術にて子宮頸部上皮内腺癌と診断された1 例
  豊見城中央病院 小林 剛大

71.原発性肺癌精査中に発見された腹膜癌の一例
  豊見城中央病院 當眞 真希子

72.乳癌術後薬剤内服中に発症した子宮体癌の1 例
  豊見城中央病院 産婦人科 前濱 俊之

73.妊娠子宮頸部の脱落膜変化のため子宮頸癌が疑われた2 症例
  琉球大学医学部附属病院 産婦人科 大山 拓真

74.他施設共同による同時化学放射線療法(CCRT)の試み
  豊見城中央病院 産婦人科 上地 秀昭

75.当院における骨盤臓器脱診療の集計
  沖縄協同病院 泌尿器科 嘉手川 豪心

呼吸器外科

76.原発性マクログロブリン血症に合併した右下葉肺癌の1 例
  中頭病院 外科 嘉数 修

77.胸腔ドレーン留置後に左血胸となった自然気胸の1 例
  中頭病院 外科 喜屋武 夏海

78.左肺動脈、気管支形成により完全切除が行えた肺門部肺癌の1 例
  南部徳洲会病院 外科 戸塚 裕一

79.右上中葉合併切除を施行し完全切除し得た非セミノーマ性胚細胞腫瘍の1 切除例
  琉球大学大学院胸部心臓血管外科学講座 古堅 智則

80.化学療法にてCR が得られ(第一癌)、肺葉切除を施行し得た(第二癌)異時性多発癌の一例
 沖縄病院 外科 饒平名 知史

81.すりガラス状陰影を呈した陰影を不完全切除後7年目に再発を確認した肺癌の一例
  沖縄病院 呼吸器外科 河崎 英範

82.多発肺転移で再発した超高齢者の直腸癌に対し、QOLを損なわずに化学療法を施行できた1症例
  ハートライフ病院 外科 前本 均

83.縦隔腫瘍が疑われた右上葉肺内気管支性嚢胞の1 例
  中頭病院 外科 小倉 加奈子

84.一人暮らしの高齢者に発症した遅発性外傷性肺内血腫の1 例
  中頭病院 外科 陣内 駿一

呼吸器内科

85.気管支鏡にて診断し得た肺放線菌症の2 例
  沖縄病院 呼吸器内科 那覇 唯

86.陳旧性肺結核に合併した肺アスペルギローマからの出血に対してEndobronchial Watanabe Spigot(EWS)による気管支充填術を施行したが再出血のため救命できなかった1 例
  浦添総合病院呼吸器センター 三浦 航

87.感染経路不明のHIV 感染症によるニューモシスチス肺炎(PCP)の一例
  豊見城中央病院 小幡 景太

88.第3 世代新規抗がん剤で効果が認められた胸腺上皮性腫瘍の2 例
 琉球大学大学院 感染症・呼吸器・消化器病学(第一内科) 古堅 誠

感染症

89.早期診断し良好な経過をたどったリステリア髄膜炎の一症例
 中頭病院 玉野井 徹彦

90.発熱・意識障害が遷延したリステリア髄膜炎の1症例
 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 研修医 宮城 大雅

91.左側急性腎盂腎炎に下大静脈血栓症を合併し肺塞栓症を来したと考えられた1 例
 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター内科 友利 昌平

小児科

92.右冠尖逸脱を伴う大血管下型心室中隔欠損症に対する手術の是非〜心室中隔欠損閉鎖術後遠隔期に大動脈弁置換術を要した症例を経験して
 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 心臓血管外科 梅津 健太郎

93.膿尿を認めなかった急性巣状細菌性腎炎の一例
 中部徳洲会病院 小児科 長田 博臣

94.多彩な中枢神経合併症を呈したマイコプラズマ感染症の3 例
 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 小児科 松茂良 力

神経内科

95.血糖コントロール中に両側の動眼神経麻痺をきたした2 型糖尿病の一例
 豊見城中央病院 神経内科 長谷川 樹里

96.麻痺性外斜視を伴った左核間性眼筋麻痺の一例
 沖縄県立中部病院 内科 西村 知華

97.バクロフェン髄注療法(ITB 療法)を施行した脳卒中後の片麻痺の1 例
 沖縄赤十字病院 脳卒中センター神経内科 嘉手川 淳

98.パーキンソニズムを伴わないレヴィー小体型認知症の臨床的特徴
 南部病院 神経内科 国吉 和昌

腎・泌尿器

99.前立腺生検後の経過観察について
 南部徳洲会病院 泌尿器科 仲宗根 啓

100.左膿腎症を契機に見つかった左腎盂癌の一例
 南部徳洲会病院 泌尿器科 金城 泰幸

101.軽度腎機能障害例への飲水指導の効果
 榕原医院 池田 祐之

一般外科

102.当院におけるnab-Paclitaxel 使用経験について
  那覇西クリニック 上原 協

103. 血管新生に対するNegative feedback regulator Vasohibinのヒト乳腺疾患における発現
  那覇西クリニック 乳腺外科 玉城 研太朗

104.乳癌術後再発に影響を与える因子は何か
  那覇西クリニック まかび 玉城 信光

105.当院におけるOSNA 法によるセンチネルリンパ節生検実施状況
  那覇西クリニック 鎌田 義彦

106.感染性肝嚢胞の1 症例
  ハートライフ病院 外科 澤岻 安勝

107.下痢、歩行困難を主訴に来院したVIPoma の1 例3
  沖縄県立中部病院 外科 今野 健一郎

108.脳室腹腔シャント(VPS)症例に対する胃瘻造設術は禁忌か?
  沖縄赤十字病院 外科 豊見山 健

109.直腸S状部結腸癌と直腸癌に対する術前化学放射線療法の効果
  豊見城中央病院 外科 仲地 厚

110.遅発性外傷性横隔膜ヘルニアの一例
  沖縄県立中部病院 外科 藤居 勇貴

111.減張切開術を要した大腿コンパートメント症候群12症例の検討
  沖縄県立中部病院 外科 井上 学

112.膀胱と腸管が同時に脱出した鼠径ヘルニアの一例
  豊見城中央病院 外科 花城 清俊

113.陰圧閉鎖療法が有効だったOpen abdomen の1例
  沖縄県立中部病院 外科 田邊 太郎

114.右側結腸捻転の一例
  浦添総合病院消化器病センター 外科 齊藤 由希子

115.腸回転異常合併に合併した盲腸捻転症の1 例
  沖縄県立中部病院 島垣 智成

116.Meckel 憩室穿孔性腹膜炎の症例
  南部徳洲会病院 樋口 さやか

117.小腸憩室炎が誘因となったと考えられる絞扼性イレウスの1 例
  那覇市立病院 屋比久 博己

118.プランマー病を合併したTSAb 陽性バセドウ病(Marine-Lenhart Syndrome)の1 例
  沖縄県立中部病院 外科 八幡 浩信

119.CEA 値上昇を契機に診断した甲状腺随様癌の一例
 沖縄県立中部病院 外科 當山 千巌

120.自然消退した胸腺嚢胞の2 例
 沖縄病院 平良 尚広

脳神経外科

121.急激な神経症状悪化を呈した胸椎硬膜動静脈瘻の一例
 浦添総合病院 脳神経外科 原国 毅

122.動脈瘤塞栓術を試みるが、塞栓術を行えなかった脳動脈瘤の検討
 浦添総合病院 脳神経外科 銘苅 晋

123.橋背側部海綿状血管腫に対する摘出術の一例
 琉球大学医学部 産婦人科 宮城 智央

124.Ganglioglioma の一例
 琉球大学医学部附属病院 脳神経外科 長嶺 英樹

肝胆膵

125.当院におけるソラフェニブ使用例の検討
 沖縄県立中部病院 消化器科 山田 航希

126.腹腔鏡下幽門側胃切除術後の膵体尾部腫瘍に対して、脾動静脈温存腹腔鏡下膵体尾部切除術を施行した一例
 中頭病院 栗田 愛里

127.超音波内視鏡下穿刺吸引組織診(EUS-FNA)で診断しえた膵神経内分泌腫瘍の2 例
 沖縄県立中部病院 消化器内科 知念 健司