沖縄県プライマリ・ケア研究会の活動報告
沖縄県プライマリ・ケア研究会代表世話人
稲福 全三
現在の科学としての医学、先端医学は医療に
おいて極めて重要であり、決して否定するもの
ではないが、大学と学会が中心となり、医学中
心、医者中心で医療が進められた傾向があり病
人中心が疎かにされた様に思います。病人を生
物学的に診るだけでなく、社会生活をしている
人間として診る「人間の医学」を育んで、地域
住民の一人ひとりの人生の営みを、保健、医
療、福祉の面から、どの様に支援してあげたら
納得してもらえるかが、求められているのでは
ないかと、考え、「沖縄県プライマリ・ケア研
究会」を創設しました。
以下、本研究会の活動内容を述べさせていた
だきます。
● 平成21 年8 月8 日
第5 回日本プライマリ・ケア学会九州支部総
会・講習会を担当するに当たり、県下のプライ
マリ・ケアに関わる方々が集い、第1 回沖縄県
プライマリ・ケア研究会総会を開催しました。
- シンポジウム「沖縄におけるプライマリ・ケアの現状」
- 基調講演:「沖縄の離島医療の歩み」
- 講師:社団法人地域医療振興協会沖縄地域医療支援センター長 崎原永作
● 平成21 年9 月14 日 第2 回研究会
- 「ハーバード医学校の臨床教育と地域での外来教育」武村克哉
● 平成22 年2 月13 日〜 14 日
- 第5 回日本プライマリ・ケア学会九州支部総会・講習会
- メインテーマ:「調和と個性〜しなやかな連携が地域の医療をかえる」
- 基調講演:「3 学会合併と今後の行方について」
- 講師:前沢政次
● 平成22 年3 月8 日
● 平成23 年3 月14 日
- 演題:「かじまやークリニックにおける在宅医療について」
- 講師:山里将進
● 平成22 年4 月12 日
- 「前向き臨床推論」池原泰彦
- 「地域向け医療講演会の参加人数から一般社会の関心事を探る」田名毅
- 「最近のLDL コレステロール低下薬を用いた治療経験とそれに基づく提案」田名毅
- 「目で見る新患外来症例」池原泰彦
- 「診断に苦慮している症例」武村克哉
- 「病歴で診断する神経疾患の1 例」稲福徹也
- 「糖尿病の症例」玉城徳光
- 「最近の生涯教育で学んだこと」涌波満
- 「猩紅熱症例」浜端宏英
● 平成22 年6 月13 日
● 平成22 年8 月9 日
- 「ポライトネス・ストラテージについて」本村和久
- 「腹痛と発熱を繰り返す例」稲福徹也
● 平成22 年11 月13 日
- 第2 回沖縄プライマリ・ケア研究会総会
- 基調講演:「ナラティブアプローチへの招待引き出すコミュニケーションから共に創り出すコミュニケーションへ」金城隆展
● 平成23 年1 月17 日
- 「転送すべき迷う症例の検討」稲福徹也
- 「終末期医療:在宅の看取りと救急搬送」玉城徳光
- 「Bio-psycho-social モデルの紹介」富松有香
- 「日常診療におけるi-Pad 活用術」仲本昌一
● 平成23 年6 月12 日
- 第112 回沖縄県医師会医学会総会特別講演
- 演題:「人間的な良い医療を目指して〜プライマリ・ケアこそ医学の本道〜」
- 講師:永井友二郎
- 座長:稲福全三
● 平成23 年6 月20 日
- 演題:「東日本大震災とプライマリ・ケア医のかかわり」田名毅
● 平成23 年11 月30 日
- テーマ:変形性膝関節症の痛みにどう向き合うか?
- 「BS ブレースと装着後の筋トレアプローチ」
講師:佐喜真保
竹内正典
以上
現在の会員総数 97 人
医師 85 名 薬剤師2 名
看護師 保健師 検査技師
学生 その他
2 ヶ月に1 回の研究会又は講演会
メーリングリストによる相互の連絡と意見交換「しなやかな連携」「多職種協同、連携、チーム医療」をテーマに活動。
事務局連絡先