常任理事 真栄田 篤彦
去る8 月18 日(水)、沖縄ハーバービューホ テルクラウンプラザにおいて標記幹事会並び に懇談会が開催されたので、以下の通り報告 する。
幹事会
幹事会は各団体の代表等26 名、懇談会には 各団体の役員等52 名が参加した。
幹事会においては、なごみ会の会長である本 会宮城信雄会長から、各団体より多数のご参 加をいただいたことに対するお礼が述べられる と共に、県民生活の基盤である健康福祉の向 上のため、加盟各団体の英知を結集して取り 組むべく忌憚のないご意見を賜りたい旨の挨拶 があった。
その後、宮城会長の進行のもと、以下のとお り協議が行われた。
(1)役員の件
なごみ会の役員について、本会会則第6 条の 規定により会長は県医師会長とし、副会長は幹 事団体の長を充て、常任委員は各団体より推薦 するものを充てることになっていることから、 予め各団体よりご推薦いただいた常任委員を含 め、役員名簿(表1)を作成した旨報告し、異 議なく承認された。なお、任期は平成23 年3 月31 日までとなっている。
表1 平成22 年度沖縄県医療保健連合(なごみ会)役員名簿
(2)なごみ会主催県民健康フェアの件
昨年の幹事会において、沖縄県看護協会より 県民の健康増進を図るため各団体が協力し、年 1 回なごみ会主催で県民健康フェアを開催して はどうかとの提案を受け、全会一致で開催に向 け検討を進めることになった。昨年の12 月16 日の第1 回県民健康フェアの開催に係る打ち合 わせ会を皮切りに、打合せ会を2 回、実行委員 会を7 回開催し、当該フェア開催に向け、種々 検討、協議を重ね、別紙プログラム(チラシ) のとおり来る9 月5 日(日)、10 時より沖縄コ ンベンションセンター展示棟を中心に開催する ことになった。
当フェアの収支予算案については、収入が、 各団体負担金合計金額173 万円、協賛広告100 万円、協賛金25 万円、ブースの出店費25 万 円、トータル323 万円、支出は、会場使用料、 会場設営費、印刷費、広告代理店手数料、雑費 を含めて323 万円となっている。
また、沖縄県保健医療福祉事業団より、6 団 体が健康づくり運動実践活動団体として助成を 受けている。今回のフェアの成否を見極めて次 年度は当事業団との共催の形がとれる可能性も あるため、実施にあたっては、全体の運営につ いて各団体から動員し、できるだけ多くの県民 の参加を得、当該フェアの成功に向けなごみ会 団体が支援・協力していくことを確認した。 (当県民健康フェアについては、台風9 号が沖 縄本島に接近したため、9 月5 日(日)の開催 は中止となった。)
(3)看護週間イベントの協力依頼について
沖縄県看護協会より、毎年開催される5 月の 看護週間には、県内各地区で「まちの保健室」 を開設、地域の人々の健康相談や健康教育、進 路相談、パネル展示、ミニコンサート等のイベ ントを行っており、これまで臨床検査技師会や 栄養士会に協力いただいているが、今回新た に、薬剤師会、理学療法士会に参加・協力を頂 きたいとの依頼があった。
薬剤師会では毎月、各地区の持ち回りでお薬 の健康相談会を開催しているので、5 月にジョ イントの形で検討したいとのことで、協力につ いては、両団体とも前向きに検討したいとのこ とであった。
(4)1) 献血のお礼と報告
2) 美ら島高校総体サポート報告の件
沖縄県理学療法士会より、安定した血液の供 給体制の実現を図る献血推進事業「献血推進ゆ いまーるプロジェクト」への参加協力について のお礼と、参加について未回答の団体に対し て、参加協力依頼があった。
引き続き、美ら島高校総体へ当会がサポート を行った旨報告があった。
(5)第47 回九州医療ソーシャルワーカー研修 会おきなわ大会へのご後援依頼について
沖縄県医療ソーシャルワーカー協会より、平 成22 年11 月20 日(土)、21 日(日)に、第 47 回九州医療ソーシャルワーカー研修会おき なわ大会を開催するにあたり、後日正式な後援 依頼を出す予定なので、各団体へ協力頂きたい 旨の依頼があった。
(6)第32 回九州理学療法士・作業療法士合同 学会の開催
沖縄県作業療法士会より来る1 1 月2 7 日 (土)、11 月28 日(日)に第32 回九州理学療 法士・作業療法士合同学会を開催する旨案内が あった。
(7)その他
沖縄県理学療法士会より、当会は、公益法人 への移行を目指す予定で準備委員会を立ち上 げ、検討しているところであるが、法人移行に ついて各団体がどの体制をとるのか、移行につ いてどのような取り組みを行っているかご教示 いただきたい旨追加発言があった。
本会、歯科医師会、臨床検査技師会、放射線 医師会については、公益法人の必須事項である 公益目的事業費率が50 パーセントを超えなく てはいけない等厳しい条件があること、公益認 定を受けても、常時条件を満たさない場合は解 散になる、又、一度公益に移行した後に一般に は移行できない等リスクが高いため、まずは一 般社団法人に移行し、後に公益を目指すことを 考えているとのことであった。
宮城信雄医師会長より、公益法人へ移行後 は、運用が厳しくなることがでてくることもあ り、全国的に見ても公益法人に移行する団体は 少なく、国は運用や条件緩和について動いてい るとのことなので、慎重に検討する必要がある 旨補足説明があった。
なお、看護協会については、事業仕訳を行っ たところ公益事業は70 %を超えるのではない かと見ており、公益法人を目指して準備中であ り、申請が通れば24 年度からは公益に移行す るとのことであった。
懇談会
幹事会終了後、会場 を移し白鳳の間におい て懇談会が開かれ、沖 縄県医療保健連合(な ごみ会)の宮城信雄会 長から「昨年の総選挙 で民主党が圧倒的な勝 利を収め、鳩山政権が誕生したが、国民の期待 むなしく、わずか9 カ月で突然辞任した。後を 引き継ぎいだ菅首相は就任に際して、「強い社 会保障」を実現し、「少子・高齢社会を克服す る日本モデル」を提示するために、医療制度の 立て直しを進めて医療の安心の確保に努める考 えを示している。しかしながら、閣議決定され た政府の新成長戦略においては、混合診療の全 面解禁につながる医療ツーリズムや、あるいは 特定医療機関での未承認薬の保険外併用拡大な ど、規制緩和が盛り込まれており、非常に懸念 をされるところである。菅政権には、国民の立 場に立った強い社会保障制度を実現していただ きたいと思う。
本県においては、『26 ショック』後、5 年後 の発表でも男性平均寿命は全国25 位と回復せ ず、女性の平均寿命も全国首位を維持すること が厳しい状況にある。県内では、肥満をはじめ とした生活習慣病に起因する疾病の増加、早世 等から、今後他県に首位を譲ることが危惧され ている。健康長寿県復権に向けて県民一人ひと りの健康づくりが重要となることはもちろん、 我々医療関係者のなお一層の努力が重要となっ ている。
これまで、啓発活動等は各団体において種々 取組まれていたが、来たる9 月5 日(日)には、 コンベンションセンター展示棟になごみ会加盟 団体が一同に会し、初の試みとなる「県民健康 フェア」を開催する。各団体のブース内では専 門性を生かし、パネル展示、各種健康相談・指 導、各種検診、体験コーナーを企画すると共 に、シンポジウムやミニコンサート、お楽しみ 抽選会等、県民が楽しく参加できるような内容 になっている。当フェアが県民全体で健康を考 えるきっかけとなり、健康長寿県の復権につな げられるよう、なごみ会会員の皆さまにおいて も、ご協力をお願いしたい。
最後になるが、全団体が一堂に会するのは年 1 回である。お互いの絆を深める良き交流の場 とするためにも、是非とも忌憚のないご意見、 ご提言、ご要望をお願いしたい」との挨拶があ った。(9 月5 日の県民健康フェアは台風9 号接 近のため中止となった。)
引き続いて、私(真栄田)から幹事会報告を 行った。
続いて、沖縄県福祉 保健部奥村啓子部長 (代読:宮里達也保健衛 生統括監)より「沖縄 県では、「安心して暮ら せる保健医療の充実」 を図るため、健康づく り運動等を推進するとともに、医師等医療従事 者の養成を確保し、患者・利用者の視点に立っ た医療の確保や予防対策の推進並びに地域医療 の質の向上と、切れ目ない医療提供体制の整備 に取り組んでいる。本県の保健医療水準は、各 種施策の推進により、医療従事者の養成や医療 施設の整備が着実に進展してきているところで あり、これもひとえに、本日御参加の各団体や 関係者の皆様の熱意と御協力に支えられたもの であり、この場を借りてお礼を申し上げる。
沖縄県医療保健連合なごみ会加盟団体は、保 健、医療の各分野で大きな役割を担っていた だいているところであり、本県の保健医療を充 実させるためには、皆様の御協力が不可欠であ るので、今後とも、県民の保健、医療の向上の ため、御支援・御協力を賜りたい」との来賓祝 辞が述べられた。
その後、沖縄県薬剤師会 神村武之会長によ る乾杯の後、懇談に入り、終始和やかな内に会 を終えた。