沖縄県医師会女性医師部会長
依光 たみ枝
平成22 年5 月10 日より沖縄県女性医師バン クホームページが開設しました。ちょうど1 か 月が経過しましたが、仕事に追われ睡眠を優先 されている先生方には、ホームページにたどり 着くには多大な決心?と時間と関心が必要だと は思いますが、まずhttp://www.d-bank.okinawa.med.or.jp/Portal/を「ちょ〜っとのぞ いて」ください。
沖縄の太陽を思わせる真っ赤な大輪のサンダ ンカに、黄金のさなぎから羽化した大きな羽を 広げたオオゴマダラが蜜を吸っている?写真が 目に飛び込んでくるはずです。サンダンカは沖 縄の医療界、オオゴマダラはこれから羽ばたく 若い医療者を象徴していると、個人的に勝手に 解釈しています。
女性医師部会が誕生したのが、3 年前の 2007 年8 月でした(資料参照:沖縄県女性医 師部会活動)。最初の取り組みは、沖縄県の女 性医師のうち離職・休職者の実態調査でした。 医療現場から離れた彼ら(男性医師も含めて) に相談窓口を!というのが役員全員の最初の目 的でした。
そのためにはメーリングリスト(ML)の作 成が必要だとの意見が出され、2 ヵ月後の10 月 には沖縄県医師会女性医師部会設立総会を兼ね て第1 回女性医師フォーラムが開催されまし た。マスコミを通じての呼びかけ、役員が各施 設を回っての勧誘のおかげで参加者100 名近い 盛大な会となり、86 名がML へ登録してくれ ました。
その後の活動として毎年施設長との懇談会、 フォーラム開催以外に、ML を活用して求人情 報の提供を行ってきました。しかしML に登録 してない離職者に対しての情報提供をどうした らいいのかが大きな課題でした。
渡りに船で、丁度沖縄県の委託を受け、ふる さと雇用再生特別基金事業の予算を活用するこ とができ、2009 年8 月に沖縄県女性医師バン ク事業に向け準備が始まりました。
そして、この5 月にホームページが誕生!し たのです。医師会員でなくとも、また男性医師 でもログイン可能ですので、まずホームページ をちょ〜っとのぞいてみてください。
就業を希望する医師にその条件に添った医療 機関の紹介を行うことはもとより、仕事と家庭 を両立させるための子育て・家事支援等の各種 支援情報を随時提供し、更に相談員が個々の相 談に対応することにより、医師が安心して働く ことができるよう細やかなサポートが、かわい いイラストで紹介されています。また、医療機 関においてはホームページ上に求人情報(無料) を掲載することが可能となりますので、より良 い人材を獲得できる機会が増えると期待してお ります。沖縄県女性医師バンクが、沖縄県の医 療界に少しでもお役に立てれば…と願ってます。