沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 8月号

第108 回沖縄県医師会医学会総会

豊見山直樹

広報委員 豊見山 直樹

平成21 年6 月14 日、嶺井進先生を会頭に第 108 回沖縄県医師会医学会総会が開催されまし た。今回は新川に新設された沖縄県医師会館を 使用した第2 回目の会で、若い発表者、聴衆の 先生方には初めての来館の方も少なくはなかっ たようでした。

演題は126 題と、普段よりやや少ないもので したが、早朝からの発表討論にもかかわらず、 各分野とも熱い議論が飛び交い、時間を超過す るセッションが数多かったようです。私自身 も、演題数の1 例しかない脳神経外科(今回は 神経内科、リハビリと合同に)の発表をさせて いただきましたが、その後の討議のみは熱く、 だいぶいじめられてしまいました。

午前中最後のプログラムは研修医企画ミニシ ンポジウムで「よりよい後期研修をめざして〜 なぜ沖縄を選んだのか?〜」と題されたもので した。前回、第107 回医師会医学会総会で指導 医をシンポジストにした臨床研修に関するシン ポジウムでしたが、今回はそれと対をなし、研修 医側の視点からの報告になりました。研修医の アンケート調査の報告が豊見城中央病院の大内 元先生からありました。また、県立中部病院、 琉球大学附属病院、豊見城中央病院、那覇市立 病院、沖縄協同病院、公立久米島病院の各病院 で後期研修医として勤務と修練に勤しむ山田直 樹先生、近藤俊輔先生、佐野由紀子先生、上原 圭太先生、比嘉千明先生、伊藤淳先生の6 人先 生方から、その専門科の選択理由と沖縄で後期 研修を行う意義と問題点等についての討論がな されました。全国的に初期研修医の偏在が問題 視されるなか、沖縄は幸い初期研修については 恵まれています。しかし、その後の後期研修ま でをどう魅力的なものとして、多くの人材が残 るようにしていくべきか。諸先生方の話の中に 多くのヒントが見える気がしました。

分科会長会議を挟んで、午後の日程は、会頭 の嶺井進先生からのご挨拶を頂いた後、聖路 加国際病院院長福井次矢先生の特別講演「医 療の質を測り改善する:聖路加国際病院の試 み」を多くの会員の皆様とともに拝聴いたしま した。医療の質を測るのに利用されるQuality Indicator(QI)という指標は、エビデンスに 基づく医療と実際の行われた医療の乖離 (Evidence-Practice Gap)を知ることになり、 個人的にも病院としてもその医療の質を向上さ せることに結びつくということ。さらにこれら の各QI は病院の各部門個人の自発的な取り組 みによって規定され改善がはかられるようにな ってきたこと。などなど今後の医療への科学的 な取り組みがその質を改善させていくという非 常に魅力あるお話で、早速病院に持ち帰り、準 備を始める会員の方も多いと思われました。

会頭挨拶

嶺井進

第108 回沖縄県医師会医学会総会会頭
嶺井 進

第108 回沖縄県医師会医学会総会の開催に あたり、本医学会会頭の指名を受け承りました 嶺井でございます。恒例によりご挨拶申し上げ ます。

振り返りますと、本県の医療は1944 年から 1945 年にかけて米軍を主力とした連合軍によ り壊滅的な打撃を受け、医師も激減しました。 その後、国費留学制度など人材養成制度や 1981 年の琉球大学医学部設置もあり、急速に 人材の充実が図られ、また、医療施設も県立病 院を中心として整備され、地域医療、医療従事 者の養成に貢献してきました。

医学会総会も1951 年の第1 回から今回の 108 回まで数えるに至っております。その間、 地域独特の風土病たるフィラリア、マラリヤを 防圧し、戦後猛威をふるった結核、ハンセン氏 病の発生を抑え、長寿県沖縄を世界に向け宣言 するまでになりました。

しかし、アメリカ占領下での生活が26 年も 続いたため、欧米流の生活習慣の結果として、 肥満による健康被害や、精神的な問題や悩みお よび経済的困難に起因する自殺の増加など、新 たな課題も生じてきました。我が国において も、不況対策として様々な政策が実行されつつ ありますが、最も有効な政策は、労働分配率の 高い医療、介護に注力することだと思います。 高齢社会が進行しつつある今日、安心して暮ら すには医療、介護の充実は不可欠であります。

失業率は悪化の一途をたどり、6 %に近いと 報道されておりますが、実質的には潜在化して いる部分もあり、もっと高いと思われます。ま た、他方、地域医療、介護の分野は人材不足で 慢性疲労状態であり、過労死、診療拒否、病院 の廃院などが社会問題となっております。この 様な労働力のミスマッチの現象は、政府の政策 が現実と乖離していることによるものであり、 政府が社会のニーズに応じた労働配分を誤った 結果に他なりません。試みに、医療従事者の人 材不足の程度を、有効求人倍率から見てみます と、例えば、医師は6 倍、薬剤師は5 倍、看護 師は3 倍となっています。これは、医師1 人に 対して6 人の求人が、薬剤師1 人に5 人の求人 が、看護師1 人に3 人の求人があることを意味 します。その事からも、いかに医療人材が不足 しているかがわかります。

人材の養成、育成は時間がかかります。為政 者は社会のニーズを敏感にキャッチして、早め にそれに基づいた人材の養成を心がけるべきと 思われます。この様な政府の無策や怠慢を目の 前にして、我々医師会の取るべき道は、医療の 効率化、質の向上を図るのはもちろんでありま すが、国、政府に対し、国民のニーズにあった 提案、提言をし、また、自らも社会のニーズに 応じて変わることであります。質の向上には、 量の確保が大切であると思います。また、医療 を生きがい、働きがいのある分野とするために は、人並みのゆとりある生活を送れるようにす ることだと思います。

サブプライム問題にもとづく不況で、失業者 が急速に増えつつある今日、政府が至急にする べき事は、雇用の確保だと思います。医療、介護 は労働集約的職業で、多くの労働力を要します。 全国的に医療人材不足で、医療が崩壊しつつあ りますが、雇用を確保し医療崩壊を防ぐには、 医療従事者の増員が最も有効だと思われます。

本日は、聖路加国際病院院長の福井次矢先生 のご講演がございます。医療の質の向上や医療 のあり方に参考になるお話しを拝聴出来ると期 待しております。

最後に、本医学会総会が実り多く、会員にと って有益で、県民の医療の質の向上に役立つこ とを祈念すると共に、本医学会総会の準備にご 苦労された玉城信光医学会長、宮城信雄医師会 長、ならびに、関係各位に感謝し、私の挨拶と 致します。

特別講演

「医療の質を測り改善する:聖路加国際病院の試み」

福井次矢

聖路加国際病院院長 福井 次矢

【称号】京都大学名誉教授

【学歴】
S51 京都大学医学部卒業
S59 ハーバード大学公衆衛生大学院卒業

【職歴】
S51 〜 S55 聖路加国際病院内科研修医、医員
S55 〜 S56 コロンビア大学St.Luke's Hospital Centerリサーチアソシエイト
S56 〜 S59 ハーバード大学Cambridge Hospitalクリニカルフェロー
S59 〜 S63 国立病院医療センター循環器科厚生技官
S63 〜 H4 佐賀医科大学附属病院総合診療部助教授
H 4 〜 H6 同上 教授
H 6 〜 H11 京都大学医学部附属病院総合診療部教授
H11 〜 H16 京都大学大学院医学研究科臨床疫学教授
H12 〜 H16 京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学教授兼専攻長
H13 〜 H16 京都大学大学院医学研究科EBM 共同研究センター長
H16 〜現在テキサス大学健康情報科学大学院特任教授(Adjunct Professor)
H16 〜 H17 聖路加国際病院副院長、内科(一般内科)医長
H17 〜現在・聖路加国際病院院長
      ・自治医科大学客員教授
      ・東京医科大学客員教授
H18 〜現在聖ルカ・ライフサイエンス研究所常務理事
H19 〜現在聖路加国際病院事業管理部長兼務

医療の質は、構造(ストラクチャー)、過程 (プロセス)、結果(アウトカム)の3 つの側面 から評価できる。それらの中で、アウトカムこ そ最も重要であることは論を待たない。しかし ながら、人体の生物学的解明がいまだ不完全で あるため、医学・医療には不確実性がつきもの で、アウトカムから適切な医療であったかどう かを正確には判断できないことから、医療のプ ロセス評価が重要視されている。

臨床研究の多くは、どのような診療プロセス が最もアウトカムを良くするのか、科学的厳密 性を高めるような特別な状況下で、検証するも のである。そのようにして、臨床研究によって 確立された“エビデンスに基づく医療”がどの くらい行われているのかを示す指標をQuality Indicator(QI)という。たとえば、血糖降下 薬を処方されている患者のうちHbA1c が7 % 未満(HbA1c < 7.0 %)にコントロールされて いる患者の割合、予定手術患者のうち執刀開始 前1 時間以内に予防的抗菌薬が投与された患者 の割合などである。

QI を知ることは、エビデンスと実際に行わ れている診療との乖離(Evidence-practice Gap)を知ることであり、そうすることで、組 織としても医師個人としても、診療内容を改善 する必要性と目標が明らかとなり、改善への行 動変容に向けた動機付けがなされる。

聖路加国際病院では、2004 年以降の電子カ ルテのデータを用いて、約100 種類のQI を算出し公開している。たとえば、上記の HbA1c < 7.0 %にコントロールされていた糖尿 病患者の割合について、2004 年と2005 年のデ ータ(それぞれ、46.3 %、50.1 %)を公表す るとともに、電子カルテのデータを解析して、 糖尿病を専門としない多くの医師も血糖降下薬 を処方していること、必ずしも最新のエビデン スに基づいた治療が行われていない(つまり、 異なるメカニズムの血糖降下薬が適切に使いこ なされていない可能性がある) ことや HbA1c < 7.0 %にコントロールされている糖尿 病患者の割合が医師により18 %から75 %の範 囲で大きく異なること、なども明らかとなっ た。そして、このQI の改善を病院の2007 年度 の年次目標に掲げ、毎月のQI 委員会や病院管 理協議会で病院全体の数値や医師(匿名)ごと の数値を示したり、内分泌代謝科部長による最 新の糖尿病治療に関する勉強会を繰り返し開催 したりした。

その結果、驚くほど多くの医師や看護師が糖 尿病治療に関する勉強会に出席し、その甲斐も あり、HbA1c < 7.0 %をクリアしている糖尿病 患者の割合は、2006 年は51.0 %、2007 年は 62.5 %へと著しく改善した。しかも、勉強会に 出席した医師でのQI 改善の度合いは、出席し なかった医師に比較して、統計学的に有意に大 きいことも判明した。

QI の算出・公開については、欧米では診療 報酬と連動させる試み(Pay-for-Performance) が始まっていて、医療の質に与える影響の評価 も行われつつある。わが国では、QI を診療報 酬と連動させることは、近い将来起こるとは考 えられないが、医療の質を改善するツールとし ての有用性は高いと思われる。昨年には、国立 病院機構からもQI が公表され、いくつかの病 院もQI の公表に踏み切った。今後、わが国で もQI をめぐる話題は注目を集めるであろう。

一般講演演題・演者一覧

〈肝胆膵(内科)〉

1.UDCA が著効を示した原因不明の慢性肝炎の1 例 ハートライフ病院 消化器内科 仲吉 朝邦

2.沖縄県の一般住民におけるHBV 保有率の年次推移 ハートライフ病院 消化器内科 佐久川 廣

3.当院における肝硬変の成因別実態 第2 報 浦添総合病院 北古味 りか

4.アルコール性非代償性肝硬変に発症したEdwardsiella tarda 敗血症の一例 中頭病院 消化器内科 喜友名 美和

5.高齢者におけるERCP の検討 ハートライフ病院 内科 宮里 賢

6.長期間経過観察を行っているGroove pancreatitis の一例 県立中部病院 外科 坂本 奈津紀

7.被膜外浸潤を認めた膵Solid-pseudopapillary tumor の1 例 浦添総合病院 外科 谷口 春樹

8.PET 検査において興味深い肝画像所見を呈したサルコイドー シスの1 例. 国立沖縄病院 樋口 大介

〈消化器内科〉

9.当院におけるHelicobacter pylori 感染診断法  〜内視鏡的生検組織での鏡検法と迅速ウレアーゼ試験の比較 検討〜 中頭病院 消化器内科 崎原 正基

10.EUS ガイド下腫瘍生検を施行した胃GIST の1 例 沖縄赤十字病院 内科 高木 亮

11.左傍十に指腸ヘルニアによる内ヘルニアの一例 豊見城中央病院 菅野 彩

12.当院に於ける大腸ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)の現況 と課題 中頭病院 消化器内科 石原 淳

13.オクトレオチドが有効であった直腸カルチノイド肝転移の1 例 沖縄赤十字病院 内科 仲村 将泉

14.Meckel 憩室に起因した急性腹症の一例 中頭病院 放射線科 奥濱 真輔

15.好酸球性腸炎の一例 県立北部病院 内科 辻 真之介

〈消化器外科〉

16.早期手術にて救命し得た非閉塞性腸管虚血の一例 県立中部病院 外科 田中 教久

17.門脈ガス像を呈した盲腸軸捻転症の一例 県立中部病院 外科 佐々木 裕哉

18.腸管内異物で穿孔通過障害をきたし緊急手術を要した1 例 那覇市立病院 外科 平良 済

19.救命しえたコレステロール結晶塞栓症による小腸穿孔の1 例 中頭病院 外科 卸川 智文

20.診断に難渋した妊娠合併虫垂炎の1 例 県立中部病院 外科 宮地 洋介

21.腸間膜に発生した嚢腫の一例 浦添総合病院 外科 松田 剛

22.結核性腹膜炎の1 例 県立中部病院 外科 平良 尚広

23.直腸癌との鑑別に苦慮した直腸子宮内膜症の1 例 中頭病院 外科 西里 美奈子

24.再発性子宮広間膜ヘルニアの一例 県立中部病院 外科 中野 輝基

25.表面型大腸癌に対する腹腔鏡下手術の経験 沖縄赤十字病院 外科 神谷 知里

26.治療方針の選択に苦慮した1 型肝損傷の一例 県立中部病院 外科 池田 知也

27.胸膜播種が疑われた肝細胞癌の一例 ハートライフ病院 外科 力石 洋平

28.膵頭十二指腸切除術の検討 中頭病院 外科 砂川 宏樹

29.胆嚢管癌の1 例 ハートライフ病院 外科 西原 実

30.下肢切断にて救命しえた劇症型A 群溶血性連鎖球菌による壊 死性筋膜炎の一例 県立中部病院 外科 谷口 直樹

31.腹壁瘢痕ヘルニア修復術後メッシュ感染をきたし再手術を行 った一例 沖縄赤十字病院 外科 豊見山 健

32.StageIII, IV 胃癌に対するTS-1 による術後補助化学療法症 例の検討 ハートライフ病院 外科 宮平 工

33.UFT 投与が有効であった高齢者直腸癌術後多発肺転移の1 例 ハートライフ病院 外科 大橋 和広

〈麻酔科〉

34.硬膜外自家血パッチが有効であった脳脊髄液減少症/低髄圧 症候群の3 例 ハートライフ病院 麻酔科 国吉 史雄

35.自殺企図による左上肢裂傷にて大量出血・PEA を来した一例 ハートライフ病院 麻酔科 佐久川 陽子

36.プロポフォール注入時血管痛に対するケタミンの鎮痛効果に ついて 南部徳洲会病院 平良 良集

37.バチスタ手術の既往をもち冠動脈三枝閉塞を伴う重症心疾患 患者の麻酔経験 ハートライフ病院 麻酔科 釜野 武志

38.低体温療法、ヒルトニンで良好な神経学的予後を得られた一例 中頭病院 救急科 宮城 宏江

〈呼吸器〉

39.菌血症性PRSP 肺炎を契機に診断された原発性免疫不全症 候群の一例 豊見城中央病院 石原 祐史

40.間質性肺炎治療中にpneumocystis pneumonia を発症した一例 中頭病院 呼吸器内科 原野 知佳

41.救命しえたARDS 合併播種性結核の一例 沖縄赤十字病院 内科 小菅 則豪

42.EDTA-2K 採血管にて血小板貪食像を呈した肺炎クラミジア 感染症の一例 中部徳洲会病院 小児科 今西 康次

43.慢性好酸球性肺炎の検討 国立沖縄病院 呼吸器内科 仲本 敦

44.Pulmonary Langerhans cell histiocytosis の2 例 国立沖縄病院 呼吸器内科 山内 桃子

45.横隔膜ヘルニアを呈した月経随伴性気胸の一例 県立中部病院 外科 加藤 崇

46.局所麻酔下胸腔鏡下にスネアを用いて切除し、診断に至った 悪性中皮腫の1 例 那覇市立病院 大平 哲也

47.高度進行左肺癌における手術治療の役割 浦添総合病院 呼吸器外科 梶浦 耕一郎

48.大動脈弁置換術後の乳び胸に対して酢酸オクトレオチドが有 効であった一例 中頭病院 外科 間山 泰晃

〈膠原病〉

49.生物学的製剤投与に際して副腎皮質機能不全およびニューモ シスチス肺炎を来した1 例 国立沖縄病院 豊原 一作

50.当院におけるトシリズマブ(アクテムラ)投与症例の臨床的 検討 豊見城中央病院 腎臓・リウマチ膠原病内科 与那覇 朝樹

51.腎機能障害を伴わないANCA 関連肺胞出血の1 例 県立北部病院 内科 杉原 裕基

52.口内炎で発症し低ガンマグロブリン血症、好酸球増多を合併 した尋常性天疱瘡の一例 県立中部病院 内科 佐々木 陽典

〈腎・泌尿器〉

53.沖縄県を訪れた旅行透析者の動向(2008 年) −当院15 年の実績を含めて− おおうらクリニック 大浦 孝

54.血液透析濾過(HDF)療法が奏功した透析患者のむずむず脚 症候群の1 例 浦添総合病院 外科 柿本 忠俊

55.糖尿病性外眼筋麻痺を発症した維持透析患者3 例の検討 ちばなクリニック 内科 島尻 艶子

56.心肺停止を契機にレヴィ小体型認知症と診断され塩酸ドネペ ジルが有効だった透析患者の一例 中部協同病院 内科 犬尾 仁

57.血液透析用長期型バスキュラーカテーテル(ソフトセル)挿 入法の工夫 沖縄赤十字病院 泌尿器科 外間 実裕

58.PD カテーテルトラブルおよび腹部手術既往患者に対する腹 腔鏡下PD カテーテル修復留置術の臨床的検討 同仁病院 泌尿器科 血液浄化療法センター 謝花 政秀

59.糖尿病性腎症(維持透析)、PAD を有する下肢難治性潰瘍の 一例 中頭病院 外科 三田村 康貴

60.進行性腎がんに対する分子標的薬sorafenib の使用経験 那覇市立病院 泌尿器科 呉屋 真人

61.異所性副甲状腺腫による高Ca 血症・高Ca 尿症に併発したと 考えられる右結石性腎盂腎炎で敗血症性ショックを呈した1 例 中頭病院 名嘉村 敬

62.糖尿病に合併した気腫性腎盂腎炎の1 例 県立北部病院 内科 滝上 隆一

63.若年健常者に発症したESBL 産生菌による腎膿瘍の一例当院 における市中尿路感染症でのESBL 産生菌の分離状況の報告 中頭病院 内科 笹野 幹雄

64.突然の開口・発語障害を主訴に救急受診した腎不全の一例 中頭病院 内科 西平 守邦

〈循環器内科〉

65.心不全に合併した心室内血栓の一例 豊見城中央病院 循環器内科 大内 元

66.滲出性収縮性心膜炎の1 例 那覇市立病院 下門 杉子

67.腰部脊柱管狭窄症術後に肺塞栓症を来たし救命しえた一例 敬愛会中頭病院 眞境名 豊文

68.出産後深部静脈血栓症(DVT)を発症し、40 年を経て慢性 血栓性肺高血圧に至った一例 豊見城中央病院 玉城 優子

69.三枝ブロック、局所的左室壁運動異常を契機に発見された孤 発性心臓サルコイドーシスの1 例 県立北部病院 循環器内科 下里 倫

70.C 型肝硬変に合併したPortpulmonary hypertension の1 例 県立北部病院 三浦 大典

71.人工弁置換術後にHaemophilus paraphrophilus による感染 性心内膜炎を来した一例 県立中部病院 内科 杉田 周一

72.弓部大動脈瘤、冠動脈バイパス術後に心不全を来たしバイパ ス血管が責任病変と考えられnative 血管へPTCA を施行した 一例 中頭病院 内科 仲村 義一

73.非肺静脈起源の心房細動に対するカテーテルアブレーション ついて 翔南病院 循環器科 山城 啓

74.心房細動に対するカテーテルアブレーション −“Box 隔離術(Box Isolation)”の経験− 翔南病院 循環器科 大城 力

75.当院における負荷心エコーの実績報告 豊見城中央病院 循環器 玉城 正弘

76.冠動脈CT 実施症例のその後の検討 ハートライフ病院 島袋 活子

77.開心術後急性期頻脈に対する塩酸ランジオロールの使用経験 琉大医学部機能制御外科 喜瀬 勇也

78.補助人工心臓(BVS5000)による重症心不全の治療経験 県立南部医療センター・こども医療センター 末田 智紀

79.回復期心リハの有用性の検討〜運動耐容能と再発抑制効果〜 浦添総合病院 循環器センター 谷川 幸洋

〈循環器外科〉

80.三尖弁形成術におけるテイラーリングの使用経験 県立中部病院 心臓血管外科 安元 浩

81.腹部大動脈瘤術後の人工血管の感染をきたしたベーチェット 病の一例 豊見城中央病院 血管外科・外科 松原 忍

82.上行大動脈人工血管内挿術後31 年目に再手術を施行した1 例 南部徳洲会病院 心臓血管外科 遠藤 民子

83.高度石灰化を伴った異型大動脈縮窄症に発症した感染性大動 脈瘤の1 例 南部徳洲会病院 心臓血管外科 山本 匠

84.腹部大動脈瘤に対するExcluder をもちいたステントグラフ ト内挿術の1 例 豊見城中央病院 外科・血管外科 佐久田 斉

85.間欠性跛行に対してdistal bypass 術を行った2 例 豊見城中央病院 外科・血管外科 城間 寛

〈産婦人科〉

86.貯血式自己血の病病連携における取り扱いについて 豊見城中央病院 輸血療法委員会 永山 盛隆

87.先天性心疾患術後に経膣分娩した一例 県立中部病院 総合周産期母子医療センター 石川 裕子

88.MRI でRPLS と診断した子癇発作の2 例 県立南部医療センター・こども医療センター産婦人科 栗原 みずき

89.当科で経験した胎児腹壁破裂6 例の検討 県立南部医療センター・こども医療センター 産婦人科  多和田 利香

90.妊娠16 週、流産後に診断された子宮底部嵌入胎盤の一例 那覇市立病院 産婦人科 田代 朋子

91.当科における帝王切開瘢痕部妊娠に対するメソトレキセート 局所注入療法の検討 琉大医学部 産婦人科 屋宜 千晶

92.腹腔鏡下卵管間質部妊娠術後に子宮破裂を2 回繰り返した1 症例 琉大医学部器官病態医科学講座女性・生殖医学分野 上里 忠和

93.当院における妊婦の末梢カテーテル由来血流感染症 県立中部病院 総合周産期母子医療センター 後藤 禎人

94.大動脈周囲リンパ節へ再発をきたした卵巣癌の一例 豊見城中央病院 産婦人科 濱川 伯楽

〈形成外科〉

95.豊胸術後のシリコンバッグ除去、その理由 当山美容形成外科 當山 護

96.耳介軟骨を用いて人中を再建した唇裂症例(Abbe 氏法術後 症例)の経験 琉大医学部 耳鼻咽喉科 新濱 明彦

97.hemifacial microsomia の患者において、頬部の難治性瘻孔 を呈した1 例について 県立南部医療センター・こども医療センター形成外科 東恩納 邦子

〈整形外科〉

98.連続捲り動作で長母指伸筋腱皮下断裂を発症した一例 ハートライフ病院 整形外科 渡慶次 学

99.肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)の回復経過の特徴 与那原中央病院 安里 英樹

100.緊急手術を行った脊椎硬膜外膿瘍の一例 県立中部病院 外科 松岡 峰造

101.リンパ浮腫に合併した人工骨頭置換術後感染の2 例 豊見城中央病院 山内 貴敬

102.臼蓋ソケットガイドを用いた人工股関節置換術における臼 蓋カップ設置 ハートライフ病院 新垣 薫

103.腰椎椎弓切除後に多発性小脳出血を発症した1 例 南部徳洲会病院 整形外科 山中 俊祐

〈神経内科・脳外科〉

104.HAM/TSP に対するプレドニン・インターフェロンα併用 療法の試み 豊見城中央病院 内科 比嘉 恭子

105.当院での嚥下造影検査のまとめ 宜野湾記念病院 リハビリテーション科 平 敏裕

106.虚血性脳血管障害に対する血行再建術とそのpitfall 那覇市立病院 脳神経外科 豊見山 直樹

〈耳鼻咽喉科〉

107.甲状腺眼症に対し眼窩減圧術を行った症例の検討 琉大医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学 長谷川 昌宏

108.耳管開放症と真珠腫性中耳炎 〜鼻すすりが真珠腫をつくる〜 琉大医学部耳鼻咽喉・頭頚部外科 大田 重人

109.当科における人工内耳症例の検討 琉大医学部耳鼻咽喉・頭頚部外科 我那覇 章

110.片側性声帯麻痺(反回神経麻痺)の外科治療例の検討 琉大医学部耳鼻咽喉・頭頚部外科 喜友名 朝則

〈乳腺・甲状腺〉

111.当院におけるHerceptin 投与症例の検討 那覇西クリニック 外科 上原 協

112.乳癌の腹膜播種と考えられた2 例 ハートライフ病院 外科 照屋 なつき

113.乳頭先端から突出する腫瘤を形成した乳腺乳頭部腺腫の1 例 浦添総合病院外科 福山 貴子

114.穿刺細胞診で癌と診断困難な甲状腺腫瘍の検討 浦添総合病院 外科 長嶺 義哲

〈開業医〉

115.興味あるプライマリケアの2 症例 愛聖クリニック 中田 安彦

116.診療所における頚動脈エコー検査の意義 愛聖クリニック 島田 靖

117.当院で受診したうつ病および気分障害患者820 人の休職・ 復職・退職の実態調査 山本クリニック 山本 和儀

118.不発弾爆発事故による外傷(爆傷: Blast injury)の治療 経験 県立南部医療センター・こども医療センター 西関 修

〈一般〉

119.NST 回診受診患者死亡率33 %は改善したか?   −回診受診患者200 例の前後における臨床指標の変化− 大浜第一病院 内科 今井 千春

120.第1 回院内および地域クリティカルパス研修会の報告 琉大医学部第一外科 宮国 孝男

121.浦添総合病院でのSTAS − J(ホスピス・緩和ケアの評価 尺度)の導入の検討 浦添総合病院 緩和ケアチーム 新里 誠一郎

122.喫煙対策 沖縄大学の取り組み  沖縄大学人文学部福祉文化学科 山代 寛

〈内分泌〉

123.副腎偶発腫を契機に、アルドステロン産生腺腫と診断し得 た一症例 豊見城中央病院 喜久村 祐

124.診断に難渋した副腎原発血管肉腫の一例 沖縄県立中部病院 横山 淳也

125.うつ病との鑑別を要した下垂体腺腫の一例 豊見城中央病院 奥山 和明

126.沖縄と本土の2 型糖尿病外来患者の比較 翔南病院内科糖尿病・生活習慣病科 島尻 佳典

〈ミニシンポジウム〉


〈一般講演〉