沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 6月号

沖縄県福祉保健部長 奥村 啓子 氏

青木陽一先生
P R O F I L E
平成21 年4 月1 日現在
昭和48 年11月1 日
沖縄県職員採用
沖縄国際海洋博覧会協力局 総務課
平成51 年9 月1 日 生活福祉部社会課
平成56 年5 月1 日 〃 〃 南部福祉事務所(社会福祉主事)
平成60 年4 月1 日 〃 〃 児童家庭課
平成63 年1 月1 日 〃 〃 援護課
平成3 年4 月1 日 〃 〃 児童家庭課
平成5 年4 月1 日 〃 〃 福祉総務課
平成8 年4 月1 日 商工労働部商工総務課
主幹兼予算経理係長
平成11 年4 月1 日 〃 〃 工芸指導所
主幹兼庶務係長
平成14 年4 月1 日 知事公室広報課課長補佐
平成16 年4 月1 日 福祉保健部青少年・児童家庭課長
平成18 年4 月1 日 福祉保健部福祉保健企画課長
平成19 年4 月1 日 観光商工部産業振興統括監
平成20 年4 月1 日 福祉保健部福祉企画統括監
平成21 年4 月1 日 福祉保健部長
現在に至る。

県民一人ひとりが尊厳を 持って生きていける地域 づくりに努めたいと思い ます。



Q1.この度は、福祉保健部長にご就任おめで とうございます。部長に就任されてのご感 想と今後の抱負をお聞かせいただけますで しょうか。

4 月1 日付けで福祉保健部長を拝命し、その 重責に身の引き締まる思いです。

福祉保健部では、「県民が健やかでいきいき と暮らせる社会」の形成を目指しています。福 祉保健部の施策は、それぞれが県民生活に密着 しております。健康づくり運動の推進や生活習 慣病の予防対策、高齢者や障害者が安心して暮 らせる社会の実現など、県民と一体となって取 り組んでいきたいと思います。

また、市町村や社協、地域で活動している関 係団体等との連携を密にし、地域の中でお互い が支え合い、県民一人ひとりが尊厳を持って生 きていける地域づくりに努めたいと思います。

Q2.これまで経験された部署を教えてください。 その中で特に苦労された部署または印象深か ったエピソード等があればお聞かせください。

昭和48 年に沖縄国際海洋博覧会協力局総務 課への採用を皮切りに、当時の生活福祉部で は、社会課、南部福祉事務所、児童家庭課、援 護課などで勤務しました。

福祉保健部以外では、商工労働部(商工総務 課、工芸指導所、産業振興統括監)、知事公室 (広報課)で勤務いたしました。

特に印象深かったのは、南部福祉事務所のケ ースワーカー時代です。高齢や障害、病気等が 原因で生活保護を受給している世帯を訪問しま した。いろいろな意味で、これまで接したこと のない人達の生活を垣間見て多くの貴重な体験をさせていただきました。

また、その間私自身も妊娠、出産をしました が、大きなお腹をして単身の老人世帯を訪問し た時「こんな大きなお腹をして大変さー、来なく てよかったのに。私が福祉事務所に行きよったの に」と言われて苦笑いしたこともありました。

Q3.特定健診・特定保健指導がスタートして 1 年が経ちますが、受診率は極めて低調の様 子です。今後、特定健診の受診率の向上を 目指し、県はどのような取り組みを考えて らっしゃいますか。お聞かせ下さい。

メタボリックシンドロームの該当者が非常に 多い本県において、特定健診・特定保健指導の 受診率等を向上させることは、生活習慣病対策 として大変重要なことだと考えております。

制度導入にあたっては、医師会の御尽力によ り、集合契約の円滑な実施や個別健診の医療機 関を増やして頂きましたことについて、厚く感 謝申し上げます。

健診受診率については、目標を達成できない 状況がありましたが、各市町村も地域の状況に 応じた取り組みを実施したところであり、中に は先進的かつ効果的な地域活動により、受診率 が向上した市町村もあります。

県としては、これら効果的な地域活動を各保 険者に紹介するとともに、研修会等を通じて、 より一層、受診率の向上に努めていきたいと考 えております。

さらに、市町村や医師会等から寄せられた意 見を基に、ポスター、リーフレット、シールを作 成したところであり、健診に対する県民への意 識付けを図るとともに、診療所等個別健診機関 を効果的に周知する方策を実施してまいります。

また、県では、今年度の組織再編において、 特定健診と健康づくりの所管部署を一つの課に 統合し、健診を健康づくりの一環として捉えて、 健康づくり施策との連携を強化し、子どもから 高齢者に至る県民のライフステージを通した健 診の充実を支援していきたいと考えております。

Q4.「県立病院あり方検討部会」は、独法化す べしとの基本構想を答申しましたが、様々 な議論を受けて仲井眞知事は、向こう3 年間 は全適のもとでの病院事業局の改革を静観 するとの方針を示しました。県立病院のあ り方について、部長のお考えをお聞かせく ださい。

病院事業の経営形態については、沖縄県医療 審議会の答申、病院事業局の経営再建に関する 取り組み及び県議会の議決等を踏まえ、適切に 対応したいと考えています。

Q5 :県医師会に対するご意見、ご要望があり ましたらお聞かせください。

まず、去る4 月24 日に県医師会主催で「平 成21 年度研修医歓迎レセプション」を開催し ていただきましたことに対しまして、心から感 謝申し上げます。

医師確保をはじめ県内の医療提供体制の充実 強化を図るためには、県は、県医師会をはじめ 関係者と更なる連携を図る必要があると考えて おります。

また、健診率のアップや乳幼児を抱える母親 への子育て支援等、県医師会とはこれまで以上 に連携しながら業務を進めていきたいと考えて おります。

引き続き県民の健康を守るため、更なる方策 を検討・実施していきたいと考えておりますの で、一層のご支援・ご協力を賜りますようお願 い致します。

Q6 :最後に日頃の健康法やご趣味等について お聞かせください。

忙しい毎日の中で、どうしても運動不足にな りがちです。数ヶ月前から筋トレに通うように なったのですが、なかなか時間がとれず、行け ないことが多いのですが、できるだけ続けられ るように頑張りたいと思います。

趣味というほどではないのですが、映画鑑賞 をしたり、テレビドラマを観ているとリフレッ シュできます。

この度は、インタビューへご回答いただき、 誠にありがとうございました。

インタビューアー:広報担当理事 當銘正彦