沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 3月号

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編集後記

暖かな日が続くようになってきた頃と思います。

都道府県医師会特定健診・特定保健指導連 絡協議会の報告では、各県の取り組み、問題点 が報告・議論されています。都道府県医師会勤 務医担当理事連絡協議会の報告では昨今の医師 引き上げなどによる医師不足に対する各地域の 取り組みが報告され、「千葉宣言」が掲載され ています。この宣言は全く同意できるもので国 に届いて欲しいと思います。

県医師会新年祝賀会の報告では和やかな雰囲 気がよくわかりました。

県医師会医学会総会では真新しい医師会館で 行われ、医学会総会会頭稲冨洋明先生の挨拶に 続き、日本医師会副会長の竹嶋康弘先生の特別 講演があり、昨今の医療事情について言及され ていました。シンポジウムでは「沖縄県におけ る初期臨床研修から後期(専門)研修および生 涯教育までの連携について」の報告があり各代 表の取り組みの報告が印象に残りました。

昨年末に行われたマスコミとの懇談会は私に とって最も印象に残る記事で、「県立病院のあ り方について」のテーマでした。詳しいことは 読んで頂くとして、離島のまさしく現場にいる 伊江院長の声は広く県民・首長に届いて欲しい と思いました。またマスコミの黒島氏の発言は かなり現状を理解したもので、何が問題である かをずばり指摘されており、頼もしく思いまし た。是非「県立病院について」の議論では机上 で議論を行うだけでなく、現場に出向いて調べ た上で議論して頂きたいと思いました。

生涯教育では琉球大学光学医療診療部の金城 渚先生による「機能性ディスペプシア診療の現 状と課題」についての解説で、この疾病をわか りやすく解説して頂きました。インタビューコ ーナーは中央保健所所長の仲宗根正先生で様々 な活動とその抱負が述べられました。お知らせ ではこども予防接種週間を宮里善次先生、世界 結核デーを琉球大学藤田次郎先生、耳の日を琉 球大学の我那覇章先生より説明がありそれぞれ 最新の内容が解説されていました。発言席では おおうらクリニックの大浦孝先生による「透析 室入門」で私は外科医として内シャント造設に 携わったことがあるのと診療で透析医のお世話 になることがあることから興味深く読ませて頂 きました。

石川先生の本の紹介では三日坊主を克服する 本が紹介され興味を惹きました。北部地区医師 会主催のニキ・リンコ氏による自閉症療育講演 会について泉川先生より報告があり、講演会の 様子や講演内容から、正しい理解と対応が重要 であると思いました。村田先生、照屋先生の医 師会親睦囲碁大会の報告は楽しそうな雰囲気が 伝わってきました。

随筆では愛楽園の野村謙先生が愛車について 寄稿されており、この車にもオフ会があるのか と興味を惹かれました。稲福薫先生の随筆は老 練の医療について多角的に論考されました。琉 球大学の須信行先生の自伝の報告では先生の 意外な波乱の人生がかいま見えるようです。名 嘉村クリニックの名嘉村博先生の随筆では先生 の長年の診療、政治や社会情勢にまで言及され ました。

それでは皆さん、ご自愛のほど祈ります。

広報委員 上田真

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