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沖縄県医師会館建設進捗状況

真栄田篤彦

常任理事 真栄田 篤彦

平成18 年7 月から始まった会館建設検討委 員会や理事会等で、建築設計士や建築担当の建 設会社等の選択検討などを経て、更には各地区 の理事会で会館建設に関する重要事項を協議い ただいた結果を受けながら、会館建設工事に反 映して今日まで経過しました。実施設計が開始 してからは、会館建設検討委員会から会館建設 委員会に改称して継続し審議して参りました。 細部に関しても、委員会の中に設けた小委員会 で鋭意検討して結論を出し、会館の全てに多く の意見を採用して完成にこぎつけるところまで きました。今年は台風による工事休止というこ とも無く、11 月一杯で全てが完成し、移転等 も含めて12 月14 日には竣工の予定です。

思えば、昭和50 年沖縄海洋博覧会の頃から今 日までの長い期間にわたり、県医師会の事務所 には、「沖縄県医師会」の表札すらなかったので す。平成10 年に浦添看護学校の教室への出入り 口の脇に表札を掲げたのを今でも記憶していま す。その通用口の一階に県医師会の事務所があ るだけで、県医師会専用の会議室もなければ、 理事会室などもありませんでした。土地は県医 師会の所有物なのに、どうして、あの当時の県 医師会は自分たちの必要な部屋の分も設計図面 に確保しなかったのか不思議でした。推測です が会館維持費、固定資産税の節約が大きな理由 だったかも知れません。大講堂の設計にも医師 会員の意見が入っていたと聞いていたのに、全 てが看護学校用の形にできています。今日では、 事務局のスペースが狭くなり、理事会室はいよ いよ浦添看護学校の教室を拝借しての会議にな っていました。浦添看護学校もあと2 年後には 民間譲渡の方向にありますし、今回の県医師会館の新築移転はまさに時宜を得た状況での実行 です。

県医師会長も大浜方栄先生・宜保好彦先 生・比嘉国郎先生・稲冨洋明先生そして現在の 宮城信雄会長と5 人目になってからの建築開始 でした。

会館建設のためには、多くの先輩会員からの 用地特別会計積立金を充当し、不足分の建設費 用は現在の会員からの拠出金を合算して完成し ます。昭和50 年4 月から昭和59 年9 月まで徴 収した当時の開業医の先輩方の拠出金は月額1 万円で、一会員当たり総額108 万円納付してお ります。

しかし、昨今の医療経営が厳しい状況では、 できるだけ会員に負担の少ない拠出金で建設す るという方針になりました。従って、潤沢なる 建設資金による豪華絢爛な会館ではありませ ん。「機能的で合理的且つ重厚な趣のある県医 師会館」の理念で建設に携わって参りました。 建築しながら、建築材料の高騰などでの一部設 計変更など、様々の箇所で工夫を凝らし、常に 費用を意識しながらの工事進捗で、棟上式など も省略しております。幸い無事故で今日まで参 りました。完成の暁にも、できるだけ簡略した 形で竣工式・祝賀会を検討しております。ま た、会館竣工後は維持管理費が新たに発生する ことから、会員の皆様には更なるご負担をいた だくことになりますが、どうか御理解・御協力 をお願い申し上げます。

そして会員の会館ですから、できるだけ多く の会員が、自分たちの会館をご利用していただ き、種々の講習会や、各種委員会、その他の活 動など活発に利用していただきたいと心より願っております。

ここで、紙上をお借りして県医師会館建設に 関係頂きました多くの会員の先生方、もうすで に故人になられました会員、会館建設検討委員 会、会館建設委員会、各地区医師会理事会、代 議員会、県理事会の皆様、そして、県医師会事 務局の山城英彦事務局長はじめ全スタッフの優 秀な皆様方に心より感謝申し上げます。有難う ございました。

本当に長年の会館建設の夢がやっと現実のも のとなります。向後40 〜 50 年間先にも耐えら れる構造になっています。現在の私たちが老輩 になり、後年の会員にも愛されるような会館に なることを祈念しています。

「評価は歴史が後年に・・・」の気持ちです。

H 20.9.30 撮影外構キャノピー工事

H 20.9.30 撮影外構キャノピー工事

H 20. 9.30 撮影 門扉周辺工事

H 20. 9.30 撮影 門扉周辺工事

H 20. 9.30 撮影ホール前方

H 20. 9.30 撮影ホール前方

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