理事 宮里 善次
去る8 月9 日(土)〜 10 日(日)、熊本市のホテル日航熊本にて、第52 回九州ブ ロック学校保健・学校医大会&平成20 年度九州学校検診協議協議会が開催され、9 日は、九州学校検診協議会幹事会、九州ブロック学校保健担当理事者会が開催され たので併せて報告する。
北野邦俊九州医師会連合会長ならびに横倉義 武九州学校検診協議会長より挨拶があった後、 1)平成19 年度九州学校検診協議会の事業報告 並びに決算について2)平成20 年度九州学校検 診協議会の事業計画並びに予算について、担当 県(福岡県)より各々説明があり、特に異議な く承認された。
また、1)九州各県における心臓検診の異常所 見の精査結果について2)九州沖縄の腎疾患デー タベース化の2題について、協議が行われた。
以下、その概要。
沖縄県より、「現在、本県では、3 ヶ所の検 診センターが心臓検診を担当しているが、県全 体のデータとして纏められていないため、心臓 検診を担当される会員にフィードバックできて いない状況にある。九州各県において、どの程 度の頻度で精査に回っているのか、精査の結果 がどうなったのか、纏められた資料があれば、今年度11 月の専門委員会の際にご提供いただ きたい」旨提案した。
沖縄県からの提案に対して、佐賀県より、県 全体の状況を纏めており、会員へもフィードバ ックしていることや、鹿児島県より、1 次検診 は、90 数%纏めているが、2 次検診は県全体と して纏めていないので、纏めるよう努めている 等意見があった。
協議の結果、11 月に開催される検診協議会 幹事会専門委員会に各県より提供いただくこと となった。
福岡県より、「平成20 年度厚生労働省科学研 究費(子ども家庭総合研究事業)」の中で、「学校検尿陽性者の追跡調査情報のデータベース構 築と包括的データベースとの連結に関する研 究」を担当するようになった。九州は、学校検 尿に関しては、独立国と言っていいほど調査を 行っている。小児科臨床8 月号にも記事を掲載 した。調査しただけでなく、学校の先生方にも 提供していきたい」と内容の説明があった
長崎県から、「医療機関にお願いしないと纏 まらない。特に、県立高校は個人情報保護で教 えてくれないがいい方法はないか」との質問が 出された。これについては、福岡県より、「今 後全体的に、倫理委員会をとおして医療機関に お願いしないといけない。個々の難しさがある が個々に対応していくしかない」との意見があ った。