沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 8月号

第106 回沖縄県医師会医学会総会

上田真

沖縄県立中部病院 上田 真

平成20 年6 月8 日(日)、沖縄県立浦添看護 学校において第106 回沖縄県医師会医学会総会 が開催されました。当日は、一般演題の発表を 挟んで12 時50 分から会頭の群星沖縄臨床研修 センター長宮城征四郎先生よりご挨拶があり、 引き続き、上智大学名誉教授のアルフォンス・ デーケン先生の特別講演が行われました。

今回の県医学会総会では142 題の一般演題が 発表され、朝から夕方まで各分野に分かれて活 発な討議がされました。私も外科の演題を中心 に参加しましたが、今回も自分の経験したこと のない症例や新しい手法、長い期間の疾患のま とめ等が聞け大変勉強になりました。また旧知 の先生、若い先生、自分の診療科以外の先生方 に会えるのも県医学会の良いところで、今回も 多くの先生にお会いできました。

午前中にはミニレクチャーが2 席ありました。 1 つ目は県立南部医療センター・こども医療セ ンター循環器科部長砂川長彦先生による『抗血 小板および抗凝固療法中の患者の歯科治療、内 視鏡処置、小外科処置時の取り扱いについて』 のレクチャーでした。普段このテーマで講演が 行われる場合内視鏡や手術の治療を行う先生が その立場でどのように中止して検査や手術をす るかという話をするのですが、今回はなるべく なら中止をして欲しくない立場からどのように 心臓に事故が起こらないように中止するかにつ いて話をされました。先生はなぜ抗血小板剤・ 抗凝固剤が必要かを丁寧に解説されたうえで中 止の方法について説明されました。私も普段内 視鏡をオーダーし、手術をする立場からしか考 えていませんでしたが、循環器内科・外科の先 生の考えがよくわかりました。心臓の事故が起 こらないように適切に対処しようと思いました。

2 つ目は城間クリニック院長城間清剛先生に よる『認知症について〜日常診療における認知 症の診断と治療、家族への説明のポイント〜』 のレクチャーでした。私もしばしば介護保険の 意見書を書いておりますが、これは私の最も不 得意とする分野です。まずは認知症の新しい知 識から診断方法、診療の様子まで分かりやすく 説明されました。先生のレクチャーを聴いて私 もようやくまともな問診ができるようになった 気がしました。日々の診療に活用させて頂きた いと思います。

特別講演は上智大名誉教授のアルフォンス・ デーケン先生による『死生学入門〜こころ豊か に生きるために〜』でした。私も緩和ケア関連 のいろいろな講義をこれまでに聴いてきましたが 先生の講演は最初からユーモアたっぷりで時間 が経つのも忘れて聞き入ってしまいました。終 わる際にもっとお話を聞きたいとも思いました。

今回も充実した内容の県医学会総会で非常に 有意義に思いました。

会頭挨拶

宮城征四郎

第106回沖縄県医師会医学会総会
会頭 群星沖縄臨床研修センター長
宮城征四郎

沖縄県医師会が本年4 月、宮城信雄会長を先 頭とする2 期目の執行部を発足させ、その手始 めに、伝統あるこの沖縄県医師会医学会総会を 主催することとなりました。

今回、新医学会会長に就任された玉城信光県 医師会副会長の下で初の開催となる記念すべき 第106 回本医学会会頭の指名を受けました、群 星沖縄臨床研修センターの宮城でございます。

本日は多くの会員のご参加、誠にありがとう ございます。

省みますと沖縄県は戦後60 年有余、灰燼の 中から医療界も奇跡的に蘇り、沖縄県医師会を 中心とした医学会が毎年開催され、今年で既に 106 回を数えます。

本会が沖縄県医師会医学会と名称変更したの は1974 年(昭和49 年)であり、その歴史はま さに沖縄県医師会の歴史そのものであり、年2 回の医学会開催を同医師会が決定したのは終戦 間も無い1947 年のことでありました。現在の 会員の大部分がまだ産声を上げていないなか、 あるいは、まだ医師にもなっていない古い古い 昔のことであります。

その間、沖縄県医師会は終始、沖縄県の医療 の中枢にあり、県内の医学会や研究会をリード して来ました。医師会が中心となって、沖縄県 と言うコミューニティーの医学会を終始、主催 してきた歴史は、少なくとも九州一円では類例 の無い意義あることだと考えております。

また、海に囲まれたこの小さな島から日本全国 に向けて発信された学術的医療行為も枚挙に暇 が無いほどの数ですが、その土台となったのは、 他ならぬこの医師会主催の医学会であったことを 我々は決して忘れてはならないと思います。

しかし、ご承知のように最近の日本の医療事 情は益々複雑・多岐になり、医療制度も大きな 変容をきたしております。

沖縄県固有のいわゆる医学国費留学生が三々 五々ここ沖縄の地に帰還して来た戦後50 年、 1981 年には琉球大学に待望の医学部が設置さ れました。また、盛んになった海外との医学交 流を通じて異文化の中で医学を学んで帰還して きた人々が続出し、此処沖縄県内の医療事情に 大きな変革をもたらしました。

終戦後、わずか100 名にも満たなかった沖縄 県内の医師数は戦後60 年を経て、今やその数、 数千人に増えて来ております。

しかし日本は今、史上類例の無い少子高齢 化、医師不足による医療崩壊、専門分野の偏り による小児科、産婦人科、救急医療の崩壊に見 舞われています。

一方、沖縄県の行政や医療人はこれまで、島 嶼県であるこの沖縄の「離島医療」を充実させ ることに大きなエネルギーを注いで参りました。

しかしながら戦後60 年を経た今も、未だに これらの諸問題が満足の行く形で解決している とはとても思えません。

医師数が充実するにつれ、自然に解消すると 思われてきた離島医療問題が、この沖縄県内で 未だに大きな隘路となっている事実に我々は目 を向けなければなりません。

そして医師会会員である我々は沖縄県民、行 政機関、医療関係者、学術団体など、あらゆる 機関と連携してこの離島医療を何とか解決しな ければなりません。

今から5 年前、日本の医療界に新医師臨床研 修制度が導入され、医学部卒業生の臨床研修が従来の努力義務より、多くの波紋を描きながら も新たに明確に義務付けられたのはご承知の通 りです。私は、旧厚生省の医師臨床研修部会委 員として新制度の導入に積極的に関わってきま した。

此処、沖縄県は琉球大学医学部関係、県立病 院関係、群星沖縄研修事業などが密に連携し て、毎年、多数の研修医を全国から集め、幸い 過去5 年間、定員に対するその応募率が東京と 並んで1、2 位を争う勢いの研修事業を展開し ております。

琉大医学部卒業生の数を上回る新研修医140 人前後が毎年、この沖縄に研修に来ております。

地方医療の崩壊を嘆く声が喧しく聞こえる中 で、臨床研修のメッカとしての地位を着々と構 築しつつあります。これも偏に沖縄県医師会関 係各位を中心とした、沖縄医療人のエネルギー の集約に帰するものだと思っております。

さて、本医学会の特別講演には上智大学名誉 教授のデーケン先生による死生学入門が予定さ れており、生の医学一辺倒の日本の医療教育に 大きな一石を投ずるものとして時宜を得たテー マであると思います。

最後になりましたが本学会の開催に当たり、 大変ご尽力された沖縄県医師会長の宮城信雄先 生を始めとする医師会関係者の皆様の労を厚く ねぎらいたいと思います。

誠にありがとうございました。

特別講演

「死生学入門 〜こころ豊かに生きるために〜」

アルフォンス・デーケン

上智大学名誉教授 アルフォンス・デーケン





S7.8 ドイツ生まれ。
S34 来日
S48.6 Fordham University 大学院哲学研究科博士課程修了
S48.10 上智大学文学部講師
S50.4 上智大学文学部助教授
S57.4 上智大学文学部教授
H15.3 上智大学退官
H17.3 より講演等を中心に活動
現在上智大学名誉教授
東京・生と死を考える会名誉会長
生と死を考える会全国協議会名誉会長

【主要著作】
『よく生き よく笑い よき死と出会う』新潮社
『死とどう向き合うか』NHK ライブラリー
『ユーモアは老いと死の妙薬』講談社
『生と死の教育』岩波書店
『あなたの人生を愛するノート』フイルムアート社

人間は、この世に生をうけた瞬間から、死に 向かって歩み続けている存在である。死が必ず 訪れる絶対的・普遍的な現実である以上、誰で もいつかは身近な人の死と自分自身の死に直面 せざるを得ない。死をタブー視せず、自覚を持 って自己と他者の死に備える心構えを習得する ことは、人間として最も基本的なことだと言え よう。死について考えるのは、決して暗いニヒ ルな思考ではない。自分に与えられた生命の有 限性を認識し、毎日をいかにより良く生きるか を考えることはとても大切であろう。

以下3 つの観点から、よりよいケアを目指す 上での課題を述べ、再考を促したいと考える。

1.生と死を考える

人間の死とは、ただ受動的に終わりを待つこ とではなく、積極的に達成すべき究極の課題で ある。死には1)心理的、2)社会的、3)文化的、 4)肉体的な4 つの側面があり、これらに総体的 な対応が求められる。特に高齢者のクオリティ−・オブ・ライフ(生命や生活の質)の改善 を図るための全人的アプローチとして、音楽療 法・芸術療法・読書療法などの効用は計りしれ ないほど大きい。

また、悲嘆教育と悲嘆ケア(グリーフ・ケ ア)は、急速に高齢化している日本の社会にと っては欠くことのできない課題の一つである。 愛する人の死を体験したとき、遺される人々は 悲嘆のプロセスと呼ばれる一連の情緒的反応を 経験する。大部分の人は1 年か2 年をかけてこ れらのプロセスを経て、次第に死別の悲しみか ら立ち直るが、なかには5 年、10 年経ても悲嘆 から立ち直れない、複雑な悲嘆のプロセスもあ る。悲嘆のプロセスへの理解とともにグリー フ・ケアの必要性が今後ますます求められるで あろう。

2.豊かに生きるために

高齢者の抱く希望の変化に対応して、日本的 な「和」の文化の再考を促したい。また、生と 死、出会いと別れ、苦しみの意義など、人生に は「問題」として解決し得ない「神秘」の次元 が厳として存在することを認識していただきた い。人為を超える大いなる存在に対するとき、 我々に必要なのは、開かれたこころと素直な畏 敬の念であろう。

こころ豊かに生きるためには、思いわずらい からの解放が必要であり、発想の転換が求めら れる。「第三の人生」への6 つの課題として、 私はいつも1)手放すこころ〜執着を断つ、2)ゆ るしと和解、3)感謝の表明、4)さよならを告げ る、5)遺言状の作成、6)自分なりの葬儀方法を 考え、それを周囲に伝えておく、を挙げる。人 間は最後まで成長できるというのが、私の確信 である。

3.ユーモアの果たす重要な役割

最後に人生とユーモアについて考察したい。 ドイツの有名な諺にも≪ユーモアとは、「にも かかわらず」笑うことである≫という。自分が どんなに苦しい最中であっても、相手には笑顔 を向ける思いやりのあるこころの態度が、真に 成熟したユーモアの表現である。人間でいるか ぎり、いくら努力しても必ず失敗はある。自分 の失敗や間違いを素直に認めて、笑い飛ばす自 己風刺のユーモア感覚を身につけることこそ、 温かな人間関係を築き、豊かな未来を開く一歩 であろう。

そして、医療現場におけるユーモアの役割の 重要性についても指摘しておきたい。ユーモア と笑いは、1)死に対する恐怖を和らげ、不安を ノーマルなレベルまで下げるのに役立つ。2)看 護によるストレスや緊張を緩和する。3)怒りや 敵意など攻撃的感情の浄化(カタルシス)にも なる。4)医療従事者自身の燃え尽き症候群(バ ーンアウト)を予防し、ストレスを発散させ、 リラックスした雰囲気をかもし出して、健康を 維持する一助となろう。

一般講演演題・演者一覧

〈一般・開業〉

1.当院におけるPOST MORTEM CT の現状と分析
(沖縄協同病院救急部)井上 比奈

2.2005 年度都道府県別平均寿命の地域格差と年 齢別寄与、死因別寄与について
(沖縄協同病院内科)仲田精伸

3.「働く人健康支援室」における産業医活動の取 り組み〜第一報〜
(首里城下町クリニック)田名  毅

4.当院における高血圧治療の現状
(中頭病院循環器科)小田口尚幸

5.日常診療外来で通院治療したレプトスピラ症の1例
(仲本内科)仲本 昌一

6.輸入マラリアの一例
(県立八重山病院内科)豊川 貴生

〈形成外科〉

7.爆発外傷のピットフォール − Shrapnel injury
(県立中部病院形成外科)神田 幸洋

8.釘症例10 例の検討
(県立中部病院外科)平良 尚広

9.上口唇の小腫瘤摘出術のいろいろ
(医療法人形成会当山美容形成外科)當山  護

10.熱傷後の早期リハビリにおける当院での工夫 について
(県立南部医療センター・こども医療センター)東恩納邦子

11.前額部再発性動静脈奇形に対して遊離皮弁移 植術が有用だった1 例
(県立南部医療センター・こども医療センター 形成外科)西関  修

12.遊離前外側大腿皮弁による下腿遠位と足の再建
(県立中部病院形成外科)今泉  督

13.先天性眼瞼下垂の再建 −大腿筋膜移植による上眼瞼吊り上げ術
(県立中部病院形成外科)石田 有宏

〈循環器外科〉

14.こども医療センターにおける2007 年度先天性 心疾患外科手術のまとめ
(県立南部医療センター・こども医療センター 心臓血管外科)長田 信洋

15.Fontan(APC)術後遠隔期の上室性不整脈に 対し、TCPC 変換を施行した1 例
(県立中部病院心臓血管外科)横山 淳也

16.当科における右室2 腔症の検討
(県立南部医療センター・こども医療センター 心臓血管外科)越田嘉尚

17.大動脈弁置換術後、経過中に認めた巨大valsalva 洞動脈瘤の一治験例
(牧港中央病院)毛利 教生

18.狭小大動脈弁輪に対し弁輪拡大術を併施した 大動脈弁置換術症例の検討
(琉大医学部機能制御外科)盛島 裕次

19.遊離左房内血栓による急性心不全にて緊急手 術を行った僧帽弁狭窄症の1 例
(南部徳洲会病院)泉  有紀

20.当科における僧帽弁形成術の検討
(県立中部病院心臓血管外科)安元  浩

21.びまん性冠動脈病変に対するOnlay patch 手術
(県立南部医療センター・こども医療センター 心臓血管外科)久貝 忠男

22.特異な形態を示したStanford A 型解離の2 症例
(南部徳洲会病院)近藤 太一

23.急性解離、腹部臓器虚血が疑われた症例に対 しcentral operation を施行した2 症例
(県立南部医療センター・こども医療センター)瀬名波栄信

24.拡張型心筋症に対しPartial Left Ventriculotomy(PLV)を施行した1 例
(南部徳洲会病院心臓血管外科)上江洲 徹

25.IHSS に対する外科治療(Morrow 手術)の経験
(県立南部医療センター・こども医療センター)摩文仁克人

26.Papillary fibroelastoma の2 手術治験例
(琉大医学部機能制御外科)喜瀬 勇也

27.肝静脈圧測定が有用であったBudd-Chiari 症 候群(BCS)に対する直視下根治術の1 治験例
(琉大医学部第2 外科)前田 達也

28.放射線性血管炎による外腸骨動脈仮性瘤の直 腸穿破に対する一治験例
(琉大医学部機能制御外科)中村 修子

29.後脛骨動脈バイパス施行した1 例
(琉大医学部第二外科)仲栄真盛保

30.ASO に対して血管内治療とbypass 術を併用 した症例の検討
(豊見城中央病院外科)城間  寛

31.超高齢者(90 歳以上)の重症虚血肢(ASO) に対する血管内治療
(豊見城中央病院血管外科)松原  忍

32.露出人工血管を動脈皮弁術にて救済できた1 透析患者症例
(県立南部医療センター・こども医療センター) 佐次田保徳

33.伏在型静脈瘤における深部静脈弁不全の合併 と静脈瘤手術による改善
(豊見城中央病院血管外科、外科)佐久田 斉

〈神経内科〉

34.脳梁膨大部に一過性病変を認めた30 代男性の 1 例
(沖縄協同病院内科)雨積 涼子

35.トリアゾラム大量服薬の中断で痙攣重積を来 した一例
(県立南部医療センター・こども医療センター) 日下 琢雅

36.Paraneoplastic syndrome を呈した肺小細 胞癌の1 例
(豊見城中央病院内科)長谷川樹里

37.肺炎球菌性髄膜炎の極初期の髄液を観察し得 た1 症例 (敬愛会中頭
病院内科)仲野 寛人

38.免疫グロブリン療法と血漿交換療法を併用し たMiller Fisher syndrome の1 例
(県立北部病院)石川 裕子

39.脳梗塞発症後に発見された胃癌の一例
(県立中部病院内科)山田 直樹

〈腎・泌尿器〉

40.腎細胞癌との鑑別が困難であった腎血管筋脂肪腫の1 例
(南部徳洲会病院泌尿器科)向山 秀樹

41.腎移植後副甲状腺機能亢進症に対してカルシウム吸着剤、ビタミンD 製剤が有効であった一例
(浦添総合病院外科)新里  藍

42.PMX-DHP と腎摘出術にて救命しえた敗血症性ショックの一例
(豊見城中央病院腎臓内科)大城 拓巳

〈膠原病〉

43.間質性肺炎を伴った早期関節リウマチ症例
(国立沖縄病院)豊原 一作

44.混合性結合組織病(MCTD)の経過中に発症した菊池病の1 例
(県立北部病院内科)三浦 龍馬

45.当院における血漿交換療法の実際〜 SLE を中心として〜
(医療法人十全会おおうらクリニックリウマチ科) 大浦  孝

〈呼吸器〉

46.マイコプラズマ肺炎に合併した、びまん性肺 胞出血に対して2 回のステロイドパルスと人工 心肺を施行して救命しえた1 例
(県立北部病院内科)岩渕 陽子

47.沖縄県内で感染したと思われたウエステルマ ン肺吸虫症の一例
(国立沖縄病院)金城 武士

48.当院における成人百日咳患者の現状
(沖縄協同病院内科)瑞慶覧美穂

49.ブシラミンによる肺障害の1 例
(豊見城中央病院呼吸器内科)妹尾 真実

50.肺気腫患者の難治性気胸にたいし、自己血に よる胸膜癒着術を行った2 例
(国立沖縄病院)仲松 裕子

51.難治性胸水・気胸に対するタルク胸膜癒着術 23 例の検討
(県立中部病院外科)加藤  崇

52.気管支動脈塞栓術により人工呼吸療法から離 脱できた喀血を伴う肺癌の1 症例
(県立南部医療センター・こども医療センター 呼吸器科)東  正人

53.膿胸が疑われた悪性胸膜中皮腫の一例
(県立南部医療センター・こども医療センター内科) 島袋  渡

54.横隔膜気管支嚢腫と横隔膜下嚢腫の一切除例
(国立沖縄病院外科)河崎 英範

55.検診にて発見された肺原発MALT リンパ腫の 1 例
(友愛会南部病院外科)我喜屋 亮

56.ATL の肺病変にPET が有用であった症例
(豊見城中央病院)吉村浩司郎

57.中葉形成不全をきっかけに発見されたIA 期肺 腺癌の一例
(中頭病院呼吸器内科)仲宗根琢磨

58.若年女性に発症した巨大肺腫瘍 -Carney's triad を疑わせた1 例-
(琉大医学部第二外科)平安 恒男

59.超高齢者同時性両側性肺癌に対して、BAI 併 用放射線療法と胸腔鏡下拡大区域切除術を行っ た一例
(国立沖縄病院外科)饒平名知史

60.肺癌孤立性副腎転移に対する6 切除例
(国立沖縄病院外科)照屋 孝夫

〈整形外科〉

61.合併損傷を伴った小菱形骨脱臼骨折の1 例
(南部徳洲会病院整形外科)呉屋五十八

62.指節骨骨折変形治癒に対し矯正骨切術を行っ た4 例
(浦添総合病院整形外科)上原  貢

63.上腕三頭筋腱皮下断裂の2 例
(南部徳洲会病院整形外科)小浜 博太

64.肩関節後方脱臼骨折術後に生じた肩腱板広範 囲断裂の1 例
(与那原中央病院整形外科)島袋 孝尚

65.人工股関節置換術後10 年目で急激に臼蓋部骨 融解が進行した1 例
(豊見城中央病院)永山 盛隆

66.踵立方靱帯損傷症例の検討
(沖縄協同病院整形外科)池間 正英

67.脳卒中症例に対するMAB 療法の試み
(宜野湾記念病院リハビリテーション科) 平  敏裕

〈小児科〉

68.ネフローゼ症候群を呈した溶連菌感染後糸球体腎炎の一例
(県立南部医療センター・こども医療センター)加藤 温子

69.脊髄髄膜瘤を伴いSpndylothoracic dysplasia が疑われた一例
(県立南部医療センター・こども医療センター新生児科)伊藤理恵子

70.当院における小児心臓カテーテルインターベ ンションの現状
(県立南部医療センター・こども医療センター) 天久 憲治

〈脳神経外科〉

71.当院における後頭蓋窩脳動脈瘤の治療法の検討
(県立南部医療センター・こども医療センター)長嶺 知明

72.当院におけるrt-PA の23 症例
(沖縄協同病院)仲田 朗子

73.慢性硬膜下血腫を合併したくも膜のう胞
(琉大医学部附属病院脳神経外科)外間 洋平

74.視野障害をきたしたプロラクチノーマの1 例
(沖縄協同病院脳神経外科)村上 大道

〈血液〉

75.リツキシマブを投与した後天性血友病の1 例
(豊見城中央病院内科)与那覇朝樹

76.血友病性関節症に対する凝固因子定期補充療 法の予防効果
(県立南部医療センター・こども医療センター小 児血液腫瘍科)百名 伸之

77.Sinus histiocytosis with massive lymphadenopathy の1 例
(沖縄赤十字病院内科)親川 幸信

78.多発性骨髄腫の経過中に急性骨髄性白血病 (AML,M4)の発症を認めた一例
(ハートライフ病院)林 由希子

79.多発性髄外病変にて発症し診断に苦慮した悪 性リンパ腫の一例
(ハートライフ病院血液内科)平良 直也

〈消化器内科〉

80.当院におけるダブルバルーン小腸内視鏡の有 用性の検討
(中頭病院)石原 健二

81.内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した 適応外表在食道癌3 例の経験
(豊見城中央病院消化器内科)峯松 秀樹

82.High vision 内視鏡およびNBI 内視鏡で判明 した中下咽頭癌の三例
(中頭病院消化器内科)灰本 耕基

83.食道アカラシアの1 例
(ハートライフ病院消化器内科)国吉 史雄

84.EMRC を行った直腸カルチノイドの3 例
(沖縄赤十字病院内科)田村 次朗

85.インターフェロン療法が著効し肝組織像が著 明に改善、α-FP 値が正常化した後、肝癌を 発症した慢性C 型肝炎の1 例
(敬愛会中頭病院消化器内科)石原  淳

86.化学療法後に急性造悪を示したB 型慢性肝炎 の1 例
(ハートライフ病院消化器内科)國場 和仁

87.単純ヘルペスウイルスによる急性肝炎の1 例
(ハートライフ病院)宮里  賢

88.ステロイド療法が奏功した重症アルコール性 肝炎の1 例
(沖縄協同病院内科)栗田  晋

89.ALT 著明高値を認めた急性胆嚢炎の2 例
(ハートライフ病院消化器内科)仲吉 朝邦

90.CPT-11 によるcholinergic syndrome を認 めた切除不能進行胃癌の1 例
(沖縄赤十字病院内科)仲村 将泉

91.壁外性食道狭窄に対するself-expandable metalic stenting 11 例の臨床的検討
(国立沖縄病院消化器内科)樋口 大介

92.コントラスト心エコーで肝肺症候群を診断し た一例
(豊見城中央病院内科)比嘉 悠子

93.膵炎後の動脈瘤に対する経カテーテル的動脈 塞栓術(TAE)による治療経験
(県立中部病院放射線科)稲葉 浩二

94.ALP 上昇を伴う不明熱の様相を呈し、血液疾 患の診断に至った症例
(県立南部医療センター・こども医療センター) 篠原 直哉

〈循環器内科〉

95.回復期通院型心臓リハプログラムの効果の検討
(浦添総合病院循環器内科)木村 朋生

96.弁膜症(AR,MR)を伴う心原性ショックに対 する治療戦術−開心術が先か、機械的サポート が先か−
(浦添総合病院循環器内科)梅原英太郎

97.急性心筋梗塞で発症した超巨大冠動脈瘤の 一例
(牧港中央病院内科)比嘉 耕一

98.閉塞型睡眠時無呼吸症候群に急性心筋梗塞を 合併した1 例
(ハートライフ病院)崎原 徹裕

99.ステント留置後血栓の急速な増大をみたAMI の2 症例
(ハートライフ病院内科)河合  陽

100.高齢で発見された動脈管開存症(PDA)の 一例
(豊見城中央病院循環器内科)西澤 健吾

101.若年者に発症した進行性心臓伝導障害の一例
(翔南病院循環器科)澤岻由希子

102.前中隔部位(ヒス束電位記録部位近傍)を起 源とする心房頻拍の二症例について
(翔南病院循環器科)山城  啓

103.カテーテルアブレーションを施行した脚枝間 リエントリー性心室頻拍の2 例
(翔南病院循環器科)大城  力

〈救急〉

104.痙攣、意識障害を主訴に救急搬送された甲状 腺クリーゼの1 例
(県立北部病院研修医)沖  一匡

105.血漿交換にて救命できた重症敗血症性ショッ クの一例 
(沖縄協同病院)諸見川 純

106.多発性空気塞栓を伴ったII 型減圧症におけ る救命しえた例と救命しえなかった例の比較検 討
(北部地区医師会病院救急部)仲西 貴也

〈産婦人科〉

107.当院における胎児心エコー診断の検討
(県立南部医療センター・こども医療センター) 中矢代真美

108.経母体的デキサメサゾン投与にて改善した胎 児水腫の1 例
(県立南部医療センター・こども医療センター) 荻原 章子

109.沖縄県妊婦HIV 抗体スクリーニングの現状
(琉大医学部器官病態医科学講座女性生殖医学) 佐久本 薫

110.腹部刺傷により腹腔内出血をきたした妊婦の 一例
(県立中部病院総合周産期母子医療センター) 角  暢浩

111.突然の呼吸苦で発見された妊婦の肥大型心筋症
(県立中部病院産婦人科)竹谷  朱

112.疼痛管理が困難であった多発子宮筋腫合併妊娠の一例
(琉大医学部産婦人科)安里こずえ

113.抗凝固療法を行っている子宮体癌患者で手術 後出血を来した2 症例
(県立中部病院婦人科)市来 絵美

114.腹腔鏡下卵巣腫瘍摘出術術後に広範な皮下 気腫を伴って発症した右気胸の1 例
(琉大医学部産婦人科)銘苅 桂子

115.Long protocol 法におけるrecombinant FSH 製剤とurinary HMG 製剤の使用成績-反 復IVF 不成功15 例45 周期の比較検討-
(琉大医学部産婦人科)屋宜 千晶

〈消化器・一般外科〉

116.当院における死後CT(PM-CT)により確認された大動脈解離・瘤破裂症例
(沖縄協同病院)金城紀代彦

117.救急室から腹痛精査で入院となり、恥骨骨折 と診断された高齢患者について
(県立南部医療センター・こども医療センター内科) 仲里 信彦

118.当院における「麻酔科周術期管理外来」の試み
(南部徳洲会病院麻酔科)高良  到

119.注意を要する眼窩底骨折ー線状型眼窩底骨折 ーの経験
(県立中部病院形成外科)馬殿 愛子

120.膵内分泌腫瘍の1 例
(ハートライフ病院外科)西原  実

121.当院における膵内分泌腫瘍5 切除例の検討
(豊見城中央病院外科)伊佐  勉

122.膵原発腺扁平上皮癌の2 例
(県立中部病院外科)田中 教久

123.後腹膜腫瘍を疑った巨大GIST の一例
(南部徳洲会病院外科)栗林  亮

124.当科における過去5 年間の消化器悪性手術症 例の検討
(琉大医学部機能制御外科)兼城 隆雄

125.血栓溶解療法が有効であった急性上腸間膜動 脈塞栓症の1 例
(県立北部病院外科)石金 正裕

126.肛門機能検査の有用性について
(あさと大腸・肛門クリニック)阿嘉 裕之

127.大腸閉塞にて発見された虫垂膿瘍の1 例
(沖縄県立中部病院外科)中野 輝基

128.高齢者胃癌手術症例の検討
(ハートライフ病院外科)宮平  工

129.大腸若年性ポリープ9 例の検討
(県立中部病院外科)桂  守弘

130.高ガストリン血症を伴った胃カルチノイドの 一例
(ハートライフ病院外科)奥島 憲彦

131.後腹膜膿瘍を合併した右側結腸癌の1 例
(ハートライフ病院外科)花城 直次

132.Mirrizi 症候群の2 例
(沖縄赤十字病院外科)豊見山 健

133.腹腔鏡下に摘出し得た腹腔内異物(魚骨)の 2 例
(中頭病院外科)比嘉 幹子

134.腹腔鏡下手術を行った食道重複性嚢腫の1 例 (沖縄赤十字病院外科)神谷 知里

135.腹腔鏡手術にて心嚢気腫を呈したCABG 術 後の一例
(県立中部病院外科)西川 正修

136.術後腹壁瘢痕ヘルニアによるイレウスと誤認 したバンド形成による絞扼性イレウスの一例
(那覇市立病院外科)今給黎 亮

137.Interval appendectomy を試みた1 例
(県立中部病院外科)篠永 宏行

138.多発骨転移を認める進行乳癌に対し capecitabine + anastrozole 併用療法が有効 であった一例
(ハートライフ病院外科)照屋なつき

139.乳癌を手術なしで治療すればどうなる?
(那覇西クリニック)玉城 信光

140.N0 甲状腺乳頭癌に対する中央区域リンパ節 郭清の検討
(琉大医学部附属病院第一外科)宮国 孝男

141.精巣壊死を合併した小児外鼠経ヘルニア嵌頓 の1 例
(県立中部病院外科)浅野 志麻

142.盲腸および虫垂が嵌頓した右鼠径ヘルニアの 1 例
(中頭病院外科)嘉数  修

〈ミニレクチャー〉

ミニレクチャー会場風景

県立南部医療センター・こども医療センター循環器科部長
砂川長彦先生

城間クリニック院長 城間清剛先生

〈一般講演〉