新里眼科医院 新里 越郎
昨日到着した沖縄県眼科医会報2007年8月号 の巻頭言に山田会長の辞任の意向が掲載されて いた(11月2日着、会報は年に二度発行)。
平成10年4月から、20年3月までの連続して 延々10年間にわたり厳しい会務運営の責任者 を続けてきたことになる。まことに御苦労さん でしたという以外に言葉を見つけるのは難し い。このような長きにわたり責任の大きな仕事 を続けてきた会員は日本眼科医会のなかでも極 めてまれなのではないか?この貢献にたいし社 団法人日本眼科医会から表彰された。
10年前のある日、彼が会長選挙にでるので推 薦してほしいとの申し出に、喜んで推薦状に署 名したことを明瞭に覚えている。眼科医会の総 会での選挙のとき圧倒的多数で山田会長が実現 した。懇親会的な集まりであった沖縄県眼科医 会を近代組織として発展させるという難しい仕 事を自ら引き受けたのだ!小生はとても感動し た。しっかり彼を支えなくてはと!
第一の公約としてまず近代的な会則をつく り、若い多くの会員が参加できる基礎作りが必 要である。つまり懇親会から組織への発展であ る。第二の公約は会費および会運営の経費の合 理的削減である。
それまではA会員は年間5万円、B会員は3万 円、C 会員は1 万円であった。それをA 会員 25,000円。B会員5,000円、C会員0円に変更し たのである。
会則は本則と会則施行細則、選挙細則、会費 内規、慶忌内規、県外出張に関する内規など、 会の合理的な運営に必要な会則を立案し総会で 承認された。これは沖縄県眼科医会の夜明けと も言うべき内容だ。山田会長は理事会の100パ ーセントの支援を受けて、見事にこれらの公約 をはたしたのである。彼は2〜3期つとめたら、 後輩にひきつぐ計画であったはずだ。その時は 後継者も育っているだろうとの見通しからであ る。しかし結果的にさまざまな事情から10年間 という長きにわたり大変な責任を引き受けざる をえなかった。この事実にかんがみ現在の理事 の中から新しい世代の後継者が出てくるのはま ちがいないだろう。ぜひ次期会長と理事会にも 頑張って欲しい。
最後に個人的な提案だが沖縄県眼科医会は次 期執行部を通じて恩人!ともいうべき山田義一先 生に感謝状を送ってその業績をたたえて欲しい。 元眼科医会副会長 平成19年11月6日